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今日から【立秋】🌾二十四節気についてキホンから解説します!2021ver

今日8/7から「立秋」でございます。
立秋とは、二十四節気の一つです。

そこで今日は、いまさら聞けない二十四節気や立秋についてなるべく手短にまとめてみます。

☆二十四節気とは?

「にじゅうしせっき」と読みます。

春、夏、秋、冬を四季といいますが、二十四節気はこれらをさらに6つに分けたもので、4×6=24となり、二十四節気というわけです。
中国の戦国時代に考案されたとされ、日本には平安時代に伝わったようです。

二十四節気は、太陽の見かけ上の通り道(黄道…こうどう)を24等分し、それぞれ15日ずつ、名称がつけられています。
24つ全部は知らなくても、立秋とか春分とかは聞いたことがあるでしょう。これらは、二十四節気の一つなのです。

この記事では「立秋」について取り上げますが、二十四節気を一覧で見たい方は、例えば国立天文台暦計算室のページをご覧ください。

☆太陽黄径とは?

太陽黄径について理解しておくと、二十四節気への理解が深まります。
百聞は一見に如かず。まずはこちらをご覧ください。

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(画像はこちらのサイトより引用しました)


図の赤い楕円は、地球の赤道をそのまま空(宇宙)まで伸ばした「天の赤道」です。
そして黄色い楕円は黄道です。太陽の見かけの通り道のことでしたね。
⚠️「見かけの通り道」という言い方をするのは、実際には太陽は動いておらず、地球のほうが動いているからです。地動説、コペルニクス大先生です!

図を見るとわかるように、天の赤道と黄道とは2点だけ交点があり、それぞれ「春分点」「秋分点」と言います。

この2つの楕円間の角度は23.4度で、地軸の傾きと一致しています。受験生は、この「23.4」という数字は覚えておきましょう。覚え方は、「兄さんよろしく」(笑)😝

で、地球は1年に1回公転しているわけですが、地球の位置を表す数字(座標)を決めておくと何かと便利だということで、それを「太陽黄径」であるとか単に「黄径」とか言います。春分点を0として、一周を360度までで表現します。

☆立秋とは?

せっかく覚えてもらったので黄径を使って立秋を説明すると、黄径が135度となるときを「立秋」と言います。
太陽がこの地点を通過したら「暦の上では秋」ということにしましょう…と昔の人は考えたわけですね。

2021年は、8/7から8/23まで、より正確には8/7の15時54分から8/23の6時35分までが立秋です。
(ですので実際には8/23~は「処暑」とされることが多いと思います)

☆なんでまだ暑いときを「立秋」と決めたの?

ここまで読んで、おそらく多くの方が思うであろう疑問にお答えしておきます。

1つめの理由としては、そもそも二十四節気は中国から伝わったものだから、ということがあります。二十四節気が誕生した中国の黄河流域(当時と今では黄河の流れている位置は大きく異なるようです。今でいう華北地方に当たります)では6月と7月が最も暑く8月になると気温が下がるようです。ですから、「立秋」という表現がしっくりくるわけですね。

華北地方は、日本では東北地方の北部と同じくらいの緯度です(受験生は必ず地図で確認しておくこと!)。寒冷地なんですね。しかも、中国と日本では、大陸性気候と島国の気候という違いも生じます。

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こちらのサイトより引用)


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こちらのサイトより引用)


2つめの理由は、新・旧の暦では1カ月もずれている、ということがあります。現在の暦の8月は旧暦でいう9月なのです。
…ですが、暦について解説しだすとそれだけでかなり長い連載記事が書けてしまいますので、この記事では割愛します🙇‍♀️

とにかくそういうわけで、現在のリアルな秋(9~11月)と、「暦の上では秋」との間には差が生じてしまうのです。

☆立秋からは「暑中見舞い」ではなく「残暑見舞い」!

立秋前後の二十四節気を書き出してみます。

夏至→小暑→大暑→立秋→処暑→白露→秋分


さて、「暑中見舞い」は小暑と大暑に、「残暑見舞い」は立秋に贈るのがマナーとされていますので、ハガキをこれから出す方は、誤って暑中見舞いと書かないように気をつけてください。

ついでに、ビジネス文書やメールの「立秋の候、貴社いよいよご盛栄のこととお慶び申し上げます」というのも、厳密にいえば8/23以降に使うのは不自然ということになります。

☆俳句の季語としての「立秋」

立秋は、もちろん秋の季語です。

立秋という言葉は、「今朝の秋」「秋に入る」「秋立つ」などの表現でも用いられているので、俳句や短歌でこれらの語を見たら立秋を意味しているとお考えください。

これらの言葉が用いられている俳句をいくつかご紹介します。

🌹立秋の 日除(ひよけ)ふかぶか おろしけり 
鈴木真砂女(すずき まさごじょ)

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🌹立秋の 雲の動きの なつかしき  高浜虚子

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🌹風鈴も 秋立つ音と なりにけり  
高橋淡路女(たかはし あわじじょ)

✅「風鈴」は夏の季語なので、季語が2つある珍しい一句です。

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☆まとめ

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🌾二十四節気は、太陽の見かけ上の通り道(黄道)を24等分し、太陽黄径に応じて15日ずつ名称をつけたもの!
🌾天の赤道と黄道とは2点だけ交点があり、それぞれ「春分点」「秋分点」と言う!
🌾天の赤道と黄道のなす角度は23.4度で、地軸の傾きと一致している!「兄さんよろしく」と覚えよう!😝
🌾黄径が135度となるときを「立秋」と言う!
🌾中国と日本の違い、旧暦と新暦の違いなどの理由で、二十四節気と今の私たちの感覚は必ずしも一致しない!
🌾「暑中見舞い」は小暑と大暑に、「残暑見舞い」は立秋に贈るのがマナー!
🌾「今朝の秋」「秋に入る」「秋立つ」はすべて「立秋」を表す!

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というわけで、二十四節気や立秋についてまとめてみました。教養ある素敵なレディを目指すあなたのお役に立てたなら幸いです💕

最後までお読みいただき真にありがとうございました🙇‍♀️今後もがんばりますので励ましのスキ・コメント・フォロー・サポート・おススメ・記事の拡散などしていただけますとめっちゃ嬉しいです。フォローは100%返します。またねー!💕


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