見出し画像

連合について|【闘わない労働組合】も【批判しない野党】も存在意義なし

いや~、相変わらず日本の政治はややこしい。
ややこしさの原因の一つは、「名が体を表していない」こと。
例えば「自由民主党」と名乗っておきながら、自由も民主主義も否定しがちでどちらかといえば中国やロシアと気が合いそうな集団があります。
そして、「労働者に寄り添わない労働組合」があって、しかもそれが野党第一党である立憲民主党の支持母体だというのだから、もうわけがわかりませんな💢
…というわけで、今日は「連合」のお話しです。

ちょっと長くなった(約7000字)けど渾身の作品ですのでぜひ最後までおつきあいください😊💕

☆野党ネガティブキャンペーンに一役買った連合

選挙の前も今も、連合の新会長・芳野友子氏のコメントがやたらメディアに流れてきます。曰く、
✅「(日本)共産党の閣外協力はあり得ない。(中略)立憲民主には(選挙の)現場に混乱を来さないよう、しっかりとコントロールしてほしい」(10/7)
✅「連合が支援をしている立憲民主党と(日本)共産党との距離感が近くなってきているというところについては非常に残念」(10/21、10/22)
✅「連合としては(日本)共産党、市民連合も含めて到底受け入れられない」(11/1)
✅「連合と(日本)共産党の考えが違う。立憲民主と(日本)共産党の共闘はあり得ないと言い続ける」(11/28)

…いやもうお腹いっぱいです。アンタがなぜかわからんけど日本共産党を毛嫌いしてることだけはよくわかったよ。
…理由はまったくわからんけど💢

※私などはもう、橋下徹と同じで「生理的に無理」な局面に入りました😝


前会長の神津里季生氏もそうでした。理由は示さず、とにかく反共。
今回は野党共闘が本格化した初の選挙だったということで、いつにも増して日本共産党へのデマ攻撃が酷かったですよね。自公・維新の面々だけでなく弁護士の八代とか

上に例示した芳野会長の発言の数々が私のようなリベラルをイライラさせただけでなく、自公・維新とメディアが一体となった総選挙前の野党ネガティブキャンペーン、ひいては立憲野党の伸び悩みに一役買ったことは疑いようがないでしょう。
実際、連合東京は東京12区において、池内さおり候補(日本共産党の公認、野党統一候補)ではなく公明党公認・自民党推薦の岡本みつなり候補を支持するという暴挙に出ていました。

※労働者の側に立つ労働訴訟の第一人者、渡辺輝人・弁護士のツイートによる鋭いご指摘。理由は言えないけどとにかく嫌い…幼稚園児かよ💢

☆労働組合とは?

連合とは「日本労働組合総連合会」の略で、公式サイトによれば主に企業別組合、産業別組合、ナショナル・センターという3層構造の組織をとっており、加盟組合員は約700万人、48の産業別組織と、47の地方連合会が活動しているそうです。規模で言えば日本の労働運動史上で最大の規模と言えるでしょう。

労働者が企業と闘う手段はいくつかあります。話し合ったり裁判をしたり労基署に告訴したり…。労働組合は、労働者にとって企業と闘う重要な武器の一つ。法は労働組合に超強力な権限を与えているのです。労働組合に入らずにOL・サラリーマンをやることは、ドラクエでいえば「ロトの剣」を装備せずに竜王と闘うようなものです。
詳しくはこちらにまとめてあるのでぜひお読みください。

☆わがまま駄々っ子な連合会長

さて、日本共産党はどちらかといえば、大企業側ではなく個々の労働者の側に寄り添っている政党である、ということに異論はないかと思います。
(⚠️尤も、個々の労働者や国民が潤えば結果的に大企業も潤うわけですから、徒に大企業を敵視しているわけではありません。)

そして、安倍政権からの9年間、いえもっと言えば小泉純一郎とか竹中平蔵路線のいわゆる「新自由主義」に日本が舵をとって以来、労働者の権利はますます脅かされ続けています。

(参考)

そうであれば、労働組合連合体の代表として「労働者のために闘う」というメッセージを真っ先に打ち出すべき人物がなぜ日本共産党を毛嫌いするのか。わがままな駄々っ子のように、「理由は説明できないけどとにかく、嫌なものは嫌なの」とばかり、感情を露わにして個人的な反共発言を繰り返しているのか。

実は、この疑問を正面からぶつけたインタビューがAERA11/1号に載っています。ちょっと引用してみます。

(AERA記者の質問)
Q:(芳野氏の連合会長)就任会見では、(日本)共産党との選挙協力をする立憲民主党に対し、「(日本)共産党との閣外協力はあり得ない」と述べていました。日本共産党は非正規雇用の人たちの待遇改善などで同じ方向を向いていると思いますが。

(芳野会長の答え)
A:戦後の労働運動の歴史のなかで対立してきた背景がありますので、相いれない部分が残っています。連合の運動は、あくまでも「中道の精神」です。

…まったく答えになっていませんね。
福島県民に「戊辰戦争で対立してきた背景があるのであなたとは相いれない部分が残っています」と言われて令和時代の鹿児島県民は納得するでしょうか。
個人的なスキ・キライなら100歩譲って仕方ないとしても、労働者を守るべき労働組合連合体のトップの見識として不適格にも程があるでしょう。

☆闘わない「労働組合」に存在意義はあるのか

…尤ももう少し調べてみると、どうやらこういうことらしいです。
労働組合といえばかつては「企業とバリバリ闘う」イメージでしたけれども、今は「労使協調」の路線が増えてきているとか。

「労使協調」とは、簡単に言えば「労働組合と使用者が協力して企業の利潤を上げ、結果として労働者の取り分を増やそうとする立場」のことです。

…このように書くと「いいじゃん!」って思うかもしれませんね。
最近の人はとにかく「争い」や「批判」を避けることを善しとしたいみたいですから。

しかーし!💢
もともと企業に比べて労働者の置かれた立場は弱く、放置しておくと労働者が企業に際限なく搾取されてしまうので、だからこそ憲法は労働三権(団結権、団体行動権、団体交渉権)を定め、それを具現化するためにいわゆる「労働三法」があるのです。そして先ほども言いましたが「労働組合(法)」は労働者を守るための究極の武器なのです。

ですから、「労使協調」の名の下に労働組合と経営側が馴れ合い状態になってしまったり、経営側が労働者を管理するための機関(=御用組合)と化してしまったりすれば、結果として労働者を守る術が骨抜きにされ、労働者が害されてしまうのです。
いくら憲法や法律が立派でも、権利は行使しなければ意味がありません。
労働組合の本来的な役割は、「労働者が企業と少しでも対等に近い形で闘うための重要なツール」なのです。

企業側と協調したいだけならわざわざ法の定める「労働組合」である必要がありません。世界中で賃金が上がる中で日本だけ30年間も賃金が上がらないのも、「労使協調」などとヌルいことを言ってるからです。闘いなくしてベースアップなし。

要するに「闘わない労働組合」は、「批判しない野党」と同じで存在意義に乏しいのです。維新や国民民主の皆さん、そして一部の立憲議員さん、聞いてますか?😝

☆理念なき連合

長くなってきたので端折って説明すると、歴史的にも現代的にも、「闘う労組」(=本来の労組)は共産系が多く、連合は「闘わない労組」なので水と油なのです。
(⚠️注意!とてもざっくり説明しています!!)
他にも、連合700万人のうち旧同盟系(大企業群)の6産別が385万人で、大半が大企業の正社員であるとか、いろいろありますので興味のある方は調べてみてください。

ちなみに芳野会長は岸田首相が議長を務める「新しい資本主義実現会議」のメンバーに入っています。
冒頭では紹介しませんでしたが芳野会長はこんな発言もしています。
「連合が仮に自民党についてしまうと緊張関係がなくなる。いい意味でのお互いの緊張感を持つため連合は野党につきたい」(11/4)

つまり連合は、「なんとしても労働者の人権を守る」とかそういう崇高な理念があって立憲民主党や野党を支持しているわけではないということです。
適当に自民党と野党にプロレスごっこを演じさせて、でも結局は自民党を勝たせておこうくらいに考えている…ように私には思えます。穿った見方でしょうか。

☆それでも希望は捨てるべきでない

…こんな「労働組合」を名乗るくせに実質は「反共勢力」、心底軽蔑するし辟易…なのですが、しかし「連合」を一括りに見てしまうのもよくないようです。
…こちらの、志位委員長の動画をぜひご視聴ください。約14分。

<ポイント>
🚩地域によっては野党共闘に連合も協力してくれている
🚩笹森清氏が会長だった時代(2001~2005)には、志位委員長が連合に招かれて講演や勉強会をしたこともある。
🚩連合の傘下にいるすべての人・組織が反共というわけではない。
(参考)

※この記事によれば、連合に加盟している「全国ユニオン」の鈴木剛会長が総選挙後の連合執行部の言動に苦言を呈しています。「日本維新の会」の議席が3倍に増加する新たな事態となる中、連合の芳野友子会長が野党共闘を批判する言動を繰り返している点を問題視。「国民民主党は野党共闘を批判し、労働組合に否定的な日本維新の会との提携を強め、連合に対する介入を強めている」と警告し、労働組合と敵対する日本維新の会との提携に流されるのではなく、新自由主義路線と決別するよう求めている、とのこと。
これこそ「労働組合」の在るべき姿です!

それにしても、こんな「駄々っ子」連合会長を相手にしてすら「私たちは(連合に)協力を願っている」と対話の窓口を開き続ける志位委員長と日本共産党の方々。目指すべきものが明確で、かつ強い信念がこうさせるのでしょう。人間ができ過ぎていて泣けてきます…😭

☆政党と支持者の在るべき関係

連合と立憲民主党との関係を考える上で、こちらの山本太郎代表(れいわ新選組)の動画がとても参考になります。

<ポイント(5分45秒くらいから)>
🌷「将来的に、仮に大企業かられいわに献金があった場合、ご厚意は遠慮なくお受けします。ただし、申し訳ないけど、「自民党と経団連」みたいに言うことは聞きません。ご厚意は受けても政策と魂は売りません。これがルールです、私たち(れいわ)の。」

立憲の新代表は、野党共闘や連合との関係をどうしていくのか。国民に寄り添い、批判するべきものは批判し続ける確固たる信念・理念はあるのか。
個々の議員のみならず、党としてどうか。
その言動を厳しく監視していきましょう。

…それにしても、選挙後のれいわの動きはスゴイですね。連日のように全国で「山本太郎とおしゃべり会」を開催しています。「勝負の3週間」とテメーで言っておきながら85回も政治資金パーティーやってたどこかのパンケーキ、及び西村康稔前経済再生相ら当時の閣僚を含む与党議員70人とはエライ違いです(⚠️しかも1年も過ぎて選挙後に初めて発覚💢メディアは知ってたんじゃないの…?)
このくらい国民のために動いてくれるなら、
100万円の文書通信交通滞在費も渡し甲斐があります。


動画47分くらいの、「テレビもDappiみたいなもんでしょ」も名言ですのでぜひご視聴ください。
「維新バスター」かつ「メディアバスター」として、私はれいわ新選組に対する期待値が選挙前に比べてかなり高まっています。

☆おわりに 次にパージされるのは…

山本太郎代表の「テレビもDappi」、に関連して最後に一言。
連合の会長っていったって、単なる一私人ですよね。
しかも、連合として「日本共産党には与しない」と正式に決議したわけでもないでしょう。連合のホームページ「基本理念」に日本共産党のことはまったく出てきません。

公人でもなんでもない、一団体の長の私的な意見に過ぎないモノを無批判に垂れ流すメディアが少なくない数いるということです。これもメディアによる、「自公とその補完勢力を上げて野党を下げる動きの一環」とみるべきです。戦前~戦後と続いてきた不当な弾圧やレッド・パージはいまだに続いています。

自公政権は事あるごとに「日本共産党は暴力革命の方針を捨てていない」と閣議決定します。
日本共産党の議員さんや党員さんだってフツーの人間です。
まして、日本共産党を支持・応援しているのは市井の人々です。
当たり前ですが、野党の背後にいるのはごくフツーの国民です。

自公政権の閣議決定は、フツーの国民にレッテルを貼り、「日本共産党(の支持者)」であるというだけで根拠なく人を差別し、冤罪の犯人に仕立てようという恐ろしい行動なのです。
小林多喜二さんが警察で拷問され殺されてから、わずか88年。
令和になっても小林多喜二さんの事件は過去のものではないということです。
「私は共産党員じゃないから関係ない」…そんなこと言えるあなたには、ニーメラーの詩を贈りましょう。

Als die Nazis die Kommunisten holten, habe ich geschwiegen, ich war ja kein Kommunist.
Als sie die Sozialdemokraten einsperrten, habe ich geschwiegen, ich war ja kein Sozialdemokrat.
Als sie die Gewerkschafter holten, habe ich geschwiegen, ich war ja kein Gewerkschafter.
Als sie mich holten, gab es keinen mehr, der protestieren konnte.

(日本語訳)
ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は共産主義者ではなかったから
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
私は社会民主主義者ではなかったから
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は労働組合員ではなかったから
そして、彼らが私を攻撃したとき 私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった

最後までお読みいただき、真にありがとうございました🙇‍♀️今後もがんばりますので励ましのスキ・コメント・フォロー・サポート・おススメ・記事の拡散などしていただけますとめっちゃ嬉しいです。フォローは100%返します。今後とも有益な情報発信に努めますので応援よろしくお願いします🙇‍♀️

何度でも言います。メディアに騙された結果、日本人は戦争に突き進んでまだほんの76年しか経っていません。
このことを決して忘れないように、批判するべきものは批判して、闘うべきものとは闘う、良い意味での「反骨精神」を失って骨抜きにされないように!
またねー
💕

☆アヤ先生から切実なお願い🙇‍♀️💕

今回の記事は、ホントに頑張って書きましたー!💦
(いつも頑張ってるつもりですが…)
AERAなど資料もいくつか買い、「取材費」もかかっています…

実はコペル&アヤは資金不足により、昨年末にも一時はnote撤退に追いやられました😭
note活動を充実させ記事の質や量を維持・向上するためには、あなたの熱い厚い篤いお気持ちとサポートが必要です!つきましては大変恐縮ですが来夏の参院選、2023の統一地方選、そして2025総選挙、それ以降もnote活動を継続できるよう、サポート・カンパや記事の拡散を何卒お願いします!
🙇‍♀️
⚠️サポートとは、定額(100円・500円・1,000円)または任意の金額をクリエイターさんに投げ銭するnoteの機能です🏅

ちなみに、いただいたサポートは
🔖note執筆のための書籍購入、資格検定の受験料など
🍰アヤ先生の胃袋へスイーツ補給
スマホ・Wi-Fi代(止められたら記事の更新ができなくなってしまいます…ぴえん😱)
するのに主に遣わせていただいています
🙇‍♀️😋

この記事役に立った、おもしろかったよ!ってときは、記事の下にあるサポートボタンをポチッとして、アヤ先生のnote活動を応援してもらえると嬉しいです!💕
PayPayでも受け取れます。こちらをタップ、またはQRコードを読み取ってください
🙇‍♀️

https://qr.paypay.ne.jp/RTREDicvAn6rp9Er

*コペル&アヤを応援したい、noteが楽しみだと思ってくれた方へTwitterやnoteのフォローがまだの方は、ぜひお願いします🙇‍♀️(フォロバ100%です!💕)
気に入った記事があればnoteのスキ💓ボタンをpush!🧡
誰かにおススメしたいほど気に入った記事があったら、以下の2つに記事のご感想を一言添えてツイート!🧡
・ @Girls_Study_com
・ おススメしたいほど気に入った記事のリンク
これをしてもらえるとめっちゃ嬉しいです😭

たくさんの人に読んでもらいたいので
ぜひ拡散・応援よろしくお願いしますm(*_ _)m
💕

⚠️noteのサポート機能も使えないしPayPayもやってないよ~、という方でもAmazonギフトなどあらゆる方法でのご支援が可能ですのでTwitterのDMや「クリエイターへのお問い合わせ」機能などでお気軽にお問い合わせください🙇‍♀️
@Girls_Study_com

🍏私と一緒にサークル【n大政治部】で政治を深く学びませんか?

🌸🍃この記事の執筆者、Study Partnerは、コペル&アヤでした🐣



#note #自己紹介 #アヤ先生 #フォロバ100 #フォローしてみて  #政治 #選挙 #政権交代 #野党共闘 


この記事が参加している募集

自己紹介

最近の学び

あなたのスキ・コメント・サポート&おススメが励みになっています!本当にありがとうございます🙇‍♀️いただいたサポートは 🍎noteを書くための書籍購入、資格検定の受験料 🍰アヤ先生の胃袋へスイーツ補給 に主に遣わせていただきます😋私と一緒にハートフル社会を築きましょう💕