月夜は竹取物語
こんばんは、吟遊詩人のみゅうです。
今日から10月1日、今年度後半がスタートしましたね~!!そして満月!いいですね。そしてぐっと冷え込みました。びっくりしましたね。身体動かしていきましょうかね。温かいものも飲んで♡
さて。本日から新しくマガジン立ち上げていくことにしました。タイトルは吟遊詩人の冒険。
物語の冒険であろうと、現実世界の冒険であろうと、どちらもごった混ぜにお届けしていくそれが吟遊詩人スタイル。
メインは無料、おまけは有料になります。単品でも販売していますが、六本以上上げますのでマガジンの方がおトクになります。
という訳で、今日は中秋の名月ということで、竹取物語の世界に旅立ってみました。
幼いときは何も考えずに読んでいましたが、今時、結婚するのに女性が男性をテストする内容はそうそうお目にかかれないので、面白いものです。
さてこのかぐや姫が求めるもの。五人の求婚者たちの対応がバリエーションあって面白いですね。
ろくに探さずシレッとショボい偽物を持ってくる者。のわりに図々しく食い下がってきたのが。石作の皇子。
それにしても読んでいると、実に自然に歌のやりとりをしていますね。本当に昔は歌でやり取りをするのが普通だったのだなぁ、としみじみする次第です。たぶん慣れたら現代人でもできるでしょう。そうなったら結構面白いと思うのですが、いかがでしょうか?薦めるだけではいけませんね。実践です!
茶を立てて 菓子の月見て食べる昼 夜は寒さで月見できずに
ただの食いしん坊の寒がりですね……
さてまあ、その次は、立派な偽物を作って、冒険譚をでっち上げる人。ほら吹き男爵の地位を授けたいですね。しかもすぐにかぐや姫と寝ようとしてるし、嬉々として閨を準備しているかぐや姫の育て親の翁よ……!!かぐや姫いやがってるでしょ!!
なんというか、昔の女の子、超絶苦労したのでしょうね。現代でも、娘に結婚しろとせっつく親や親戚もいますが、飼育員と動物じゃなくて、人と人なのだから、人の意志くらい尊重しましょうね。人を動物園の動物扱いするのはやめましょう。
さて、竹取物語に戻って。他の三人は真面目にやってますが、失敗していますね。
で、で、で!!!
龍の怒りが途中で出てくるのですよ!!
龍ファン過激派としては「ふははは、龍に対して不届き千万な奴は罰を受けるがいい!バーカバーカ!」と!!なんて痛快!!
さて、最終兵器、MIKADOが出てきます。エンペラー。
エンペラーがかぐや姫を強引に連れて行こうとしたとき、いきなり影になるの、人外感あっていいですね……強い……かぐや姫……。
そしてかぐや姫を連れに月からの使いがやってくる。なんと王らしき人が来ています。ということは、かぐや姫、月の王族だったのかしら……強い……そして急かされても文を書きたいから文を書く!!と言って譲らないあたり、かぐや姫、我の強いお姫様なのだろうな。いいですね意志の強いお姫様!!月でも問題児!!
かぐや姫の家を守って、千人の兵を屋根の上に上がらせて守る……というところで「イナバ物置よりスゴい………!!」と思ってしまったことを白状します。千人乗っても大丈夫!!
結局、かぐや姫が月に帰り。竹取の翁が寝込むようになるわけですが。まるで、座敷童子みたいですね。商家に住み着き、繁栄をもたらしてくれるけど、さぼるようになったら見捨てるという座敷童子。
翁も「死ぬまで面倒見てあげようとは思うがその後のことが心配だ。お前はどうしたい?」と、かぐや姫に意志を訊くべきだったのでしょうね。かぐや姫の意志を訊かないし、意志を無視するし、本当ダメな翁だなぁ……。
とはいえ、かぐや姫は翁のことは大事に思っているようなので、無碍にも扱えない、というところが家族問題の難しいところ。実際大事に育てられはしたんでしょうね。美しすぎて尊かったら大事にもするでしょう。
それにしても、不死の薬をもらっても富士で焼く、という思い切ったことをする帝は行いが粋ですね。さすが帝。やることが違う。
というわけで、たっぷりと楽しんだ竹取物語。
ちょうど十五夜ですしね!
その季節にあった物語を楽しむと、世界とのバイオリズムが同期する感じで、楽しいのでお勧めですよ♪
さて、本日のおまけは竹取物語に似ている物語たちのご紹介です。
ここから先は
¥ 100
浮き沈みはげしき吟遊詩人稼業を続けるのは至難の業。今生きてるだけでもこれ奇跡のようなもの。どうか応援の投げ銭をくださいませ。ささ、どうぞ(帽子をさし出す)