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屋久島にひとり vol.1

いつからだろう、屋久島に行けば変わるのかなとふと思った時があった。
それは漠然としていて、何が変わるのかわからない。ただ、「屋久島に行けば変わるのかも」と思った。

いろいろ心にある本音や本当の理由を隠したまま、とっても自由に会社を辞めた(しかるべきやることはやっていますが)。まあみんなそんなふうに本当のことを隠しながら辞めていくんだろうなと思う。思うことはたくさんあっても、やっと自分の中での第一歩と思うことにした。
言い訳はもうできない、それでも何かをやめるときはあまり良くないかもしれないが清々しい。結局縛り付けられることが苦手で、そこから解放されたことが嬉しいのかもしれない。究極のわがまま、永遠の末っ子なのかもしれない。

辞めてすぐ、屋久島の出発となる。
朝、6時半鹿児島行きの便で出発をする。
6時半ということは、チャックインなどあるので…5時半にはついていたいが、始発に乗って……とさまざま考えた結果、タクシーで少し先の駅まで行き、そこから山手線〜モノレール〜羽田空港なら間に合うことがわかった。
遅刻できない、これを乗り過ごしたら全てがだめだと思って4時起きの予定が、緊張のせいで3時に起きていた。どうせ飛行機で寝られるんだと思って準備。

タクシーに乗り込み、駅まで。
山手線と京浜東北線の2つが来た。乗り換えに時間があって、少し微妙に思うかもしれないけど、京浜東北線にした。少しの微妙さのおかげで乗り換えの駅に少し早めに着く。スーツケースのわたしにはちょうどいいかと思う。

その後、空港まで着いて、母からメッセージが来る。
「山手線、全線運転見合わせみたいだけど、大丈夫?」
驚いた。あの少し待つ電車は実は来なかったのかもしれない。運転見合わせによって、思うように動けなかった人には大変失礼だが、私はこの旅において運が良かった。心の中で、私は旅行に関しては、本当に運を味方に生きてきたなあと素直に思っている。
今までの気づかれないように行ってきた色々がこの運につながっているんだと思うようにしよう。

空の上って思ったけどここも空か。

鹿児島空港に到着。
その後、屋久島空港へ。
屋久島は雨の日が多く、島の天気は少しの時間で変わってしまう。
その洗礼を受けたかのように、晴れていた離陸時から、到着しすぐにザーザーの雨が降ってきた。

いい感じの色!


レンタカーを予約せず、私は、バスで今回の旅を行った。
実際、絶対にレンタカーがあった方がいい。
それは確実に行動範囲が広がり、自由がきく。
バスの運行数は1時間に1〜2本くらいだった気がしていて、その本数はこれからただ私の暑さや疲れを導くものにすぎない。

観光案内所で「ガイドと登るの?」ときかれて、1人だけど1人って言っては行けないのだろうか...ととっさに嘘をついてしまった。
そのあと、いや、1人ですとちゃんと伝えてよかった、正直ものが1番いいなと後悔した。
全ての詳細を聞いて、嘘ついてたら悲惨だったと思う。

バスの中は、本当に映画で見る田舎のバスというように窓が大きくてバスの中も淡い色で、車窓から見る景色も良かった。
雨なのに、神聖な綺麗な雨を感じるバスの中だった。
ただ、バスの中にいるアブらしき生き物がジリジリなるたびに、こっちにくるな!くるなよ、おとなしくしておけという気持ちが増大し、
私が雨で物思いに耽ろうとする気持ちをかき消すのだった。

バスのなかの銀色がいいね


ちょうど10時半〜11時くらいだろうか。
空港のそばの観光センターでもらったバスの時刻表を見ていて、金額が書いていないことに気づいて焦った。
交通系ICも使えないこのバスは(地域的なバスのカードはあった)、いくらを最終的に示すのだろう…。
バスの時刻表に両替できないと書いてあったように読めて、待て待て待て、、、小銭をもっと増やしておくべきだったと後悔した。
だが、実際1000円以下は車内で両替できて、とても安心した。高校時代のバスと同じ感じがした。

同じ宿を目指していた3人家族と出会い、一緒に自然と宿へ向かった。飛行機から同じだったらしく、とても心強いお母さんとお子さん2人だった。

「民宿たけすぎ」。トレッキングのグッズを貸してくれて、夜ご飯が美味しいという話を見かけて、それだけで予約した食いしん坊です。

その前にここら辺でご飯を食べられるところを民宿の人に聞いて、お店に向かった。

「潮騒」の飛魚の焼き魚定食です

お食事処「潮騒」。
屋久島の事前情報を本当に入れなすぎたのだが
「さば」と「飛び魚」が今の旬らしい。今なのかはわからない。身がぷりぷりだった。刺身やさまざまな付け合わせ全て美味しい。
先ほどの3人家族と一緒だったけど、相席にすればよかったなあと後悔。

そのあとはレンタカーはないとのことで、レンタサイクル。まあ大変暑いし疲れるし、アシストしてくれない電動アシスト。なのに下はすごい速さで下るものだから怖かった40キロまで行かないくらい。あれ転んでたら本当に大事故だから気をつけよう。それじゃなくても転ぶのだから。

屋久島の杉で箸など作れる場所
自転車で向かった海
空が果てしなく続く
明日登るのってこっちじゃないよなあ。

自転車を漕いでいる時に見つけた、
溶けているねこさんです。

屋久島のねこさん

雲がすこし厚くなってきた気がして、自転車で折り返すことにした。
でもその後もとても晴れていて、恵まれている人間だなあとつくづく思った。
夜ご飯はとっても豪華だった。
フィルムではなく、デジタルで撮った。


これが夕飯すっごい豪華だ!
これは、翌日出発前の民宿。

街灯の灯りはあるが真っ暗で
空にはすごい星が見えた。
星はどこからでもちゃんと輝いて見えるってやっぱりすごいな。

さあ、縄文杉トレッキングに行くぞ。


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