名付けて、『戦略的全奢り』


私は毎日欠かさず家計簿を付けてお金の管理はしっかりしている方だと思う。

だけど大阪のヒモ男(過去記事参照)の時ばかりは、自分が全てにおいてお金を払うのがなぜか当たり前だと思っていて、管理が圧倒的に甘すぎた。

というか、彼が本当に鞄から財布を取り出す素振りすら見せないため「あぁ、そっか、ここは私が払うのよね、、、って、、ん?私が全額払うの??あぁ、もちろん私が払うのか(?)そうだよね、ってあれ(?)」と一種の洗脳のようになっていた気もする。彼は私より3つも年上だったが、とにかく私が払うのが当然だとお互いに思っていた。

彼と一緒に過ごした12月の家計簿を振り返ってみると、そこには569,243円の支出があったと記載されている。
たった1ヶ月でこの金額は、相当頭おかしい。しかもこのうちのほとんどが彼との【交際費】を占めているというのも、本当に恐ろしすぎる。収支が全くと言っていいほど合っていない。

「ねえ。今このお金あればめっちゃ旅行資金に回せるやん。エステも余裕で契約できるし美味しいレストランも行き放題やん。もはや何でもできるやんんん泣泣」と、今この数字を見て、私は半端ない後悔の念に襲われている、、

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「好きな人に貢ぎたい!」
「この人のためにお金を使いたい!」
といった感情が芽生えるのは素敵なことだと思う。
お金の使い方なんて人それぞれだし、そういった思いでお金を使って相手も自分も満たされるなら、それ以上のことはないと思う。

ただし、それはお金を使ってあげたくなるような、何かしらの形で自分にもバックしてくれる、相応な価値がある人に限ると思う。

自分が与えた分、同じように返してくれる人がいい。
それは別に金銭的じゃなくても、モノじゃなくてもいい。
経験でも、何かしらの思い出でも、日頃の愛情や感謝の気持ちでも、目には見えないけど二人の間に存在する安心感でもいい。

ギブアンドテイクがとにかく大事だし、意識しなくてもこれが自然とできる関係性が理想である。

ただ、彼氏でも好きでもない人とのご飯やデートの場合、この法則は成り立たないと思う。だって好きじゃない人にギブしたくないし、別にギブバックされても嬉しくないから。

一方で、男性目線で考えると、気になっている女の子とご飯に行くとなった場合は大体の人が初回のデート費を全て奢ろうとするのではないだろうか。
純粋にその子に喜んでほしいから、かっこいいと思われたいから、見栄を張りたいから、好意を持ってもらって次のデートにつなげたいから…など理由はさまざまだと思う。

私は、これらの理由に加えて「セックスしたいから」という理由もあるのでは、、と思ってしまう。実際、過去にも「ご馳走してあげたしホテル行くでしょ?」と当たり前のように見返りを求めてくる男性が何人かいたからこそ、余計にこういう考えになってしまうのかもしれない。

私は、これを名付けて【戦略的全奢り】と呼んでいる。

奢った先にある身体目当ての戦略がどうしても垣間見えてしまうため、やっぱり全額奢られるのは多少抵抗があるのだ。
もちろん、戦略的全奢りでもなんでもなくてただ純粋に奢ってあげたいという気持ちの男性も大勢いると思うから、そこは私のひねくれた考えは是非とも読み流してもらいたい(笑)


上記のような戦略的全奢りの人もいれば、割り勘派ももちろんいる。私が今までアプリで出会った何十人もの男性のほとんどは割り勘だった。

過去記事でも書いたが、私は割り勘大賛成派だし、全然悪い気はしない。
必ず鞄から財布をちゃんと出すし、たとえ相手が「いらないよ」とお金を拒んでも、最低でも1/3の金額は払って帰宅するようにしている。

ただ、このような割り勘方式でもなければ、私に全額払わせようとする地雷男もいるのだ。

今までひどいものだと、
「稼いでそうだからそっちが多めに出してよ、俺4000円出すから6000円お願い!トイレ行ってくるからお会計しといて」や、「いい鞄持ってるじゃん、それロエベだよね?もしかしてめっちゃお金持ち?(笑)ここは払ってよ(笑)」
と言われた経験が二回ある。

なぜ女性相手にそのような図々しい態度を取れるのか不思議でならないが、そんな男性とはもちろん二度と会うつもりもないため、多く払うことなど一切せずにきっちり割り勘して帰宅していた。


私がそのような経験をしている一方で、周りの友人が「今夜デートした人奢ってくれてめっちゃ紳士だった」とか「最近のアプリデート一切お金出してないわ〜まじ神、財布に優しい」などと言ってるのを見て、羨ましく思う時も正直あった。

だって人間だもの。
戦略的全奢りでなければ、普通に奢られて嫌な気をする人はきっといない。

…ってこんなに嘆いているが、相手が「戦略などなしに普通に奢ってあげたい!」と純粋に思うような健気な可愛さがそもそも私には足りないのかもしれない(笑)


引き続き純粋な奢りと、戦略的全奢りを見抜く力を極めながらも、私は割り勘の精神を大事にしてデートに励んでいきたいと思う。


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