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一話読み切り

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・ものごとの両面性 ・ユーモアと屁理屈の狭間で ・通知表に嫌われて ・親子の珍妙な会話 ・ギフテッドへの理解を当たり前と考えるのはNG ・必読:特定分野に特異な才能のある児童生徒…
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#育児

僕はお母さんのことが大好きなカビなんだよ

僕はお母さんのことが大好きなカビなんだよ

夜遅く塾から帰ってくる長男とは、寝る前に「今日どうだった?」とか「最近なんか話したい事とかあったりしないの?」と訊いて話すことにしている。最近よく話題に出てくるのが小学校の図書室の司書さんの話で、ある日、「知ってる?僕、司書さんと仲いいんだよ」と教えてくれた。

どうやら長男は最近、休憩時間の度に図書室に行っているらしく、そこで司書さんと話しているうちに興味のある本が同じだったりで、何かと会話が弾

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授業中に蕪(かぶ)になる。

授業中に蕪(かぶ)になる。

久々に長男に授業中の様子を訊いてみた。

母 :最近、授業中はどうしてんの?
長男:埋没してる。
母 :んは?
長男:屋上の土に埋もれてんのよ。
母 :えっ?えっ?(やっぱりまだ脱走?)
長男:ぼくは、蕪(かぶ)ですって。
母 :?? 騒いでるってこと?(ハリーポッターの引っこ抜くと叫び声を上げる植物を想像し)

長男:違うw
母 :やっぱりゲームか。(下の定義3に相当)

長男:してません。

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ギフティッド(ギフテッド)

ギフティッド(ギフテッド)

はじめてギフティッドという概念を知ったのは、長男が小学校中学年の時だった。この年、学校生活が完全に崩壊。長男はもともとやんちゃが過ぎたり、家庭でも育てにくいと感じていたり、先生からも注意されることが多い子だった。それでも基本的には問題なく学校生活を送れていた。

それが突如、学年が変わった途端に歯止めがかからなくなってしまった。今では、当時の学校環境が長男にとっては苦痛を感じやすい方向に変化したと

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