恋愛エッセイ : 男と女の違い 4 女の人は共感してもらいたくて相談するが、男はアドバイスして欲しくて相談する場合が多い

中学1年生の時のことだ。
付き合っていた3年生の彼女が僕に相談事をして来た。今度係りが一緒になった男子が嫌なヤツでどうしよう、という相談だった。

僕は、こうすればみたいに一生懸命彼女に言っていた。ところが彼女はそれを聞いていて、気に入らないという顔をしていた。
僕は困って、確かにその男は嫌味なヤツだね、と言うと、彼女の顔が急に明るくなり、
「そうでしょう、嫌味なヤツでしょ。」
と言ったと思ったら、その男の人は、こんなヤツだの、こんな意地悪なことをする等、その男の人に対する不満を喋り続けた。
僕はそれに対して、そうだね、と相槌を打ったり、彼女の言うことに同意したりしていた。
喋るだけ喋ると彼女は、
「鈴原くんに相談して良かった、ありがとう。」
と言って行ってしまった。
僕は、えっ?と思った。
そして僕は、ただ聞いていただけなんだけど、
何の解決にもなっていないけど、と思った。

小学生の時にもこんなことがあった。
友だちとケンカして母親に相談した。
ところが僕の母親は、僕の話しを聞き終わると 
「お母さん、ユウキの辛い気持ち分かるよ。
ユウキの好きなかっぱえびせん1袋あげるから、
これを食べて元気出して。」
と言って終わりにしてしまった。
僕はこれ以降、相談事は父親にすることにした。

女の人は共感してもらいたくて相談するが、
男はその問題を解決したくて相談する。
自分では解決策が見つからない、あるいは、
もっと良い解決策があるかもしれないと思って相談する。
女の人に相談するのは、その内容が女の人の方が詳しかったりする場合だ。
だから男は、相談する時はアドバイスを求めていることが多い。
だから、彼から相談事をされた時、大変ね、とか、
かわいそうとか、その気持ち分かるみたいに、共感ばかりしていて、何のアドバイスもしないと、男は
本当に俺のことを心配してくれているのかなぁ?
と思うことがある。

彼から相談事をされた時、
私だったらこうするなぁ、の一言でも言ってあげると彼は、俺のこと心配してくれているんだと思う。男から相談事をされたら、何か一言でいいから、
こうしたら?みたいなことを言ってあげると良いと
思う。

僕が新婚時代、この原理原則を忘れて、
奥さんから相談事をされた時、僕は奥さんに一生懸命アドバイスしてしまった。 
案の定、奥さんは気に入らないという顔をしていて
こう言った。
「あなたの言ったことは分かったけれど、
私の気持ちはどうなるの!?」
女の人は本当に気持ちが大切なんですね。
男は気持ちだけでは、どうにもならない 
と思ってしまいますが。

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