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音楽とわたし

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音楽エッセイ(的な何か)。 ひと組のアーティストを取り上げ、そのアーティスト自身や楽曲について、わたしの音楽体験と合わせてご紹介しています。
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#思い出

大学受験の思い出、音楽編

大学受験の思い出、音楽編

※ 一旦通し読みしましたが、受験に直接役立つような内容には仕上がりませんでした…

初めての「大学入学共通テスト」が終わり、早くも2週間が経とうとしています。もし万が一、受験生でここにたどり着いた方がいらっしゃれば、まずは労いの言葉を贈らせて頂きたいと思います。最初の戦い、お疲れさまでした。

大学受験はわたしも経験しましたが、なんかもう遥か昔のような気持ちで振り返ってしまいます。実際そこそこ昔だ

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わたしが思うに、例えばあれはナンバーガールの衝撃

わたしが思うに、例えばあれはナンバーガールの衝撃

人は、これまで得てきた知識のどこにも当てはまらないものを見たとき、それをどう表現する生き物なのでしょうか。

これまで、わたしの人生において色々な「きっかけ」となってくれたアーティストを1組ずつ、エッセイとしてnoteに書いてきました。思っていた以上に「わたしの人生、大体音楽で語れてしまうんだな」ということがわかってきて、わたしの人生における音楽の存在の大きさに改めて気づいたし、当時の自分の思いを

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世界一仲が悪い兄弟へ、愛と感謝と期待をこめて

世界一仲が悪い兄弟へ、愛と感謝と期待をこめて

1962年10月5日、The Beatlesが「Love Me Do」でデビューしてから、もう58年が経ちます。そこからThe Rolling Stones、The Whoなどイギリス出身のロックバンドが次々とブレイクして〈ブリティッシュ・インヴェイジョン〉という言葉が生まれるまでになり、まさにイギリスはロックミュージックの中心地となりました。その後もLed Zeppelin、Queen、Pink

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「渋谷系の王子様」と、あの日のオリーブ少女に思いをはせて

「渋谷系の王子様」と、あの日のオリーブ少女に思いをはせて

90年代。日本でいちばんCDが売れ、音楽業界に活気があった時代。
現在でもよく用いられる「J-POP」という表現は1988年にラジオ局・J-WAVEがつくったとされていることを踏まえると、この時代はちょうど、日本独自の「ポップミュージック」が成熟した時期といえるのかもしれません。

そんな記念すべき時代の音楽シーンを彩ったひとつに、「渋谷系」と呼ばれるジャンルがあります。90年代の「サブカルチャー

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Mr.Childrenが紡ぐ5分間の物語に、不登校時代をそっと支えてもらっていた話

Mr.Childrenが紡ぐ5分間の物語に、不登校時代をそっと支えてもらっていた話

「歌は3分間のドラマ」と、どこかで聞いたことがあります。
聞いたのは小学校低学年の頃。2000年代にテレビを賑わせていたJ-POPというと、1曲5分程度の長さがほとんどです。当時のわたしは「いや、3分って1曲分でも足りなくない?」と疑問に感じ、それがずっと頭の片隅に引っかかっていました。

わたしの両親は、わたしに自分たちが聴く音楽を聴かせる人たちではなかったので、幼い頃に聴いたポップスといえばテ

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人生の半分以上好きなバンドのライブに、わたしは一生行くことができない

人生の半分以上好きなバンドのライブに、わたしは一生行くことができない

一生好き、と自信を持って言えるアーティストはいますか。

わたしにもいます。

では、そのアーティストの新譜の発表を待ちどおしく思ったり、ライブや生配信を何ヶ月も前から楽しみに待って、観たりした経験はありますか。

わたしにはありません。

わたしが一生好きと言えるバンド・THEE MICHELLE GUN ELEPHANTは、わたしが彼らを知った5年前に解散していたからです。

さらにそこから1

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