ないものねだりばかり
小学生の頃、お姉ちゃんがいる友達が羨ましかった。
お姉ちゃんがいる子は流行りに詳しくて、学校の先生にも気に入られている、そしてお姉ちゃんの人生を後追いして要領よく生きているように見えた。私はというと要領は悪いし、忘れ物も多くて、どちらかというと先生からどちらかというと目をつけられている生徒だった。
小学校3年生のときの担任が苦手だった。可愛らしい女性の先生で、消しゴムハンコ作りを得意としていた。その先生は素直で頭が良くてピアノも弾けるような、いわゆる優等生を贔屓するタイプで