山中拓磨

(恐らく)留学とか英語とか鬱とかイギリスとかサッカーについて書いています。 連絡やメ…

山中拓磨

(恐らく)留学とか英語とか鬱とかイギリスとかサッカーについて書いています。 連絡やメッセージなどはこちらからおくって頂けるとメールで届きます: https://arsenal-koramu.com/page-2427/

最近の記事

『生きることの意味なんて考えない方が良い』のか

『生きることに意味はあるのか?』というのは、恐らく多くの人の頭に一度は浮かんだことがあり、それでいながらほとんどの場合真正面から取り組まれることのない問いだ。 この問いは投げかけられる回数の多さとは対照的に、誰もが納得のいくような答えが提示される回数は極端に少ない。 もちろん、別に誰かが悪いということではないのだが、一般論として、誰かに『Aの意味は何ですか』と尋ねた時に、『Aの意味なんて誰も知らないし、そんなこと考えても仕方がないです』という答えが返ってくれば、(仮にそれ

    • 命に値札をつける

      今日、フランス人の友人と話していた時に『人の命にはいくらの値札がついているのか』というなかなか興味深い話が議題に上がった(というか、僕が持ち出したのだが) 彼は来年のどこかあたりで日本への旅行を計画していたのだが、日本の外国人の入国制限の行方が不透明なことを嘆いていたのだった。 コロナと経済彼の意見としては『もう多くの国ではコロナの死亡率はただの風邪と同じくらいにまで下がっている。観光業はGDPの7%を占めているし、ただの風邪で経済をシャットダウンするわけにはいかないだろ

      • 雑踏の中で足を踏みつける人と踏みつけられる人

        突然かつ乱暴な分類だけれど、もし人生が、多くの人に囲まれて、街の雑踏をかき分けつつ、自らの望む方向に向かって進んでいくようなものだとしたら、人は大きく分けて4つに分かれるのではないかと思う。 まず第一に重要な区分となるのは、他人と接しながら過ごす中で『人の足を踏みつけないように出来る限り細心の注意を払うか』(もちろん、恐らく全く人を傷つけずに生きるのは不可能なので、あくまでも志向というか考え方の問題だ)それとも『ある程度人の足を踏みつけてしまっても問題ないと考えているか』だ

        • 風に吹かれても人は消えない

          ときどき、『このままふっと風に吹かれるようにしてこの世界からいなくなることが出来たらいいのに』と思うことがある。 生きていたくない≠死にたい 僕が今特に生きていたいとは思っていないし、何なら過去を通してそんな風に感じたことがほとんどない、というのはこのnoteで何度か繰り返し書いてきたことではあるけれど、ただし、『別に生きていたくない』は『死にたい』とのイコールを意味しない。 それどころか、この二つの間には実際のところかなり距離がある。それこそ、『仕事が面倒』と『仕事を

        『生きることの意味なんて考えない方が良い』のか

          一生をかけて誰かを愛するということ

          先日友人から映画のような素敵で切ない話を聞いた。 友人が務める会社の事務所に年配の女性と思われる人物から電話があり『どうしても社長と話したい、社長のお兄さんは元気か教えてほしい』と聞かれたそうだ。 社長が外出中だったため、あとで折り返し連絡すると伝え、後で社長に尋ねてみたが、この女性の名前に心当たりもない、とのことだったので、間違い電話もしれないと特に気にかけずにいたが、その次の日も同じ女性からの電話はかかってきた。 またしてもたまたまその時間帯に社長は事務所から出てい

          一生をかけて誰かを愛するということ

          生きていれば良いこと/楽しいこともある。だから何?という話。

          もし周りに自殺を仄めかしたり、そういった願望を口にするような友人がいたら、あなたは彼らになんと言葉をかけるだろうか? 頑張れ、諦めるなと励ます、気持ちはわかるよと共感する、そんなことを言うなと叱る、向き合っている問題について詳しく聞く、専門家への相談を促すなどなど色々選択肢はあるだろう。 恐らくケースによっては逆効果な言葉もあるだろうし、もちろん相手の心を楽にしてくれるような魔法の言葉もその人との信頼関係などに応じてあるかもしれない。 実際に何年か前僕はそういった言葉を

          生きていれば良いこと/楽しいこともある。だから何?という話。

          繋がることが当たり前の世界で

          少し前にリリースされた音声ベースのSNS、Clubhouseが日本でも爆発的流行を見せている。 誰もがラジオのパーソナリティでありリスナーである、といった趣の気軽に話せる気軽に聞ける、というのが一番のウリであるアプリなのだと思うのだけれど(僕はAndoroidユーザーなのでやったことがなく、正確に把握しているわけではないが)、今回は、そんな時代の流れに逆流して『別に便利につながらなくてもいいじゃない』『手紙はいいぞ!!!』という話をしたいと思う。 ちなみに、もともと僕はス

          繋がることが当たり前の世界で

          なぜ現代の世界は生きづらいのか

          皆さんは、今の世界を"生きづらい"と感じたことはあるだろうか。 僕自身がそう感じることも結構あるし、上の記事に寄せられた反響を見るに、やはり特に具体的な要因のようなものが思い当たらないまま生きていくのが辛い、という風に感じてしまう人は一定数いるのだろう。 今回は、それに関する考察・・・と呼べるほど明確な根拠があるわけではないのだが、なぜ多くの人が現在の世界で生きづらいと感じてしまうのか、について個人的に思うところを書いていきたいと思う。 自殺の要因まず一つ前提としては、

          なぜ現代の世界は生きづらいのか

          自分が死んでも構わないというのは世界中の人が死んでも構わないという事と同じなのか

          上手く説明するのが難しいし、かつ自分以外の人も似たように感じているのかは定かではないのだけれど、僕が思うに"鬱"と"悲しみ"は少し違う。 重みに押しつぶされてしまいそうに感じたり、息が出来ないような、とでもいうのか、ゆっくりと溺れていくような気持ちで、刺すような悲しみとでもいうのか、強いネガティブな感情というのとは違うように思った。 逆に、むしろ毎日のように死にたいと思っていた日々の中で"悲しい"出来事というのはあまりなかったように記憶している。 何故なら、死ねば良いか

          自分が死んでも構わないというのは世界中の人が死んでも構わないという事と同じなのか

          生きるのに理由は必要ないのになぜ死ぬのに理由は必要なのだろう

          突然だが、あなたは何故生きているのか、何のために生きているのか、と問われたら即答できるだろうか。 恐らくだが、『私は~という理由で生きており、今後の人生は~を目的としている』のようにすっきりと答えられる人は多くないのではないか、と思う。 もちろんこの問いへの答えを用意できないからといってそれはその人が生きているのが嫌だという事を別に意味しない。 別に特に理由なんてないが生きているのは楽しいし別に良いじゃないか、あるいは楽しいというほどではないにせよ別に理由なんて何故考え

          生きるのに理由は必要ないのになぜ死ぬのに理由は必要なのだろう

          こどもの日常

          僕は普段、英会話と塾を足して二で割ったような英語教室で英語を教えているのだけれど、その時に『なんて可愛いんだ・・・!!!』『なんて面白いんだ・・・!!!』という場面に遭遇することがちょくちょくある。 今回はその中で特に印象に残っている子どもたちの可愛らしい、あるいは面白いエピソードをいくつかおすそ分けしたいと思う。 エビフライのマネとブリッジ基本的には小学校高学年~中高生を教えることが多いのだけれど、少しだけ幼稚園児のクラスもあって、特に彼らは自由というか、なぜこんなにも

          こどもの日常

          生まれてこなかったことに出来るボタン

          突然なのだけれど、あなたは『もし自分が生まれてこなかったことに出来るボタンが目の前にあったら押してしまうかも』と思う側の人間だろうか。 この問いかけの意味が分からない、と思った方も多いのではないかと思う。 以前書いたこの記事に思ったより多くいいねが付いていて、特に問題への明確な解決策のようなものが提示できなくとも、感じている気持ちを言葉にして共感できるだけでも少しは何かの役に立てるのかな、と思ったので再び鬱とか自殺とかそういったものをテーマに再び書いているのだけれど "

          生まれてこなかったことに出来るボタン

          由来が面白い花言葉紹介

          もともとが花それぞれに意味を持たせ、それを組み合わせて手紙のように送りあっていた、という素敵な由来を持つ花言葉という文化ですが、それと同じくらい興味深い由来を持つ花言葉も結構あるので、今回は、それらをまとめて紹介したいと思います。 スイートピー: 別離・旅立ち スイートピーは、花の形がちょうど飛び立つ蝶のように見える、という理由で旅立ちや別離、門出といった花言葉を持っています。 確かにそういわれると蝶のようにも見えてきます。 奇しくも日本ではスイートピーの季節である春

          由来が面白い花言葉紹介

          【英語のレシピにチャレンジ】料理やキッチンで使う英単語まとめ

          皆さん、突然ですが、英語のレシピが読めれば料理の幅も広がるのに、と口惜しく思ったことはありませんか? もしあるのなら、朗報です! 料理中やレシピに頻出の英単語を一覧にしてまとめましたので、もしよかったら英語のレシピを参考にしての料理作りにチャレンジしてみてください! 僕がイギリスに住んでいたこともあり恐らくイギリス英語寄りになっていると思われるので、アメリカで使う用語だとまた少し違う可能性もありますが悪しからず。 火を使う動詞編cook: 火を通す heat: 温める

          【英語のレシピにチャレンジ】料理やキッチンで使う英単語まとめ

          詩的な日常

          『実を言うとね、私は本当に本当に日本に行ってみたいの。いつか絶対行くわ。その時は連絡するから、あなたが暇していたらいいな。そうしたら、会えるかも。そうしたら、素敵な紅茶を飲みながら、素敵な話をしましょう。』 この文章に僕はノックアウトされてしまった。 とはいっても、この言葉は10年以上前に高校時代、イギリスに僕が留学していた際、同じ高校にフィンランドから留学に来ていたTuuli(フィンランド語で風という意味らしい)ちゃんという女の子から送られてきたもので、もう彼女は結婚し

          詩的な日常

          特に理由もなく人は死にたくなるし、特に理由もなく人は死にたくなくなる、という話

          突然だけれど、自宅待機ばかりで特にやることもないので、少し昔の話をしたいと思う。 こういう話の前置きをどうすればいいのかわからないので、物凄くいきなりなのだけれど、僕は過去に何度か自殺未遂を試みたことがある。 ・・・という話なので、もしここでいきなりなんやねん!と思った方はこれから先を読んでも仕方がないと思うので、そっとウインドウを閉じてほしい。笑 いわゆる鬱というやつで、まあ毎年何万人も自殺する時代に特に珍しくもないとは思うけれど、ただ、自分の場合は特に思い当たる原因

          特に理由もなく人は死にたくなるし、特に理由もなく人は死にたくなくなる、という話