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こどもの日常

僕は普段、英会話と塾を足して二で割ったような英語教室で英語を教えているのだけれど、その時に『なんて可愛いんだ・・・!!!』『なんて面白いんだ・・・!!!』という場面に遭遇することがちょくちょくある。

今回はその中で特に印象に残っている子どもたちの可愛らしい、あるいは面白いエピソードをいくつかおすそ分けしたいと思う。

エビフライのマネとブリッジ

基本的には小学校高学年~中高生を教えることが多いのだけれど、少しだけ幼稚園児のクラスもあって、特に彼らは自由というか、なぜこんなにも面白いのに、大人になると我々はこれを失ってしまうのかな、少し惜しく感じてしまうような言動や行動を見せる。

とある午後のこと

最近通いだした年中の男の子からの『たくま先生好き!』という突然の告白を受けて、頬を緩めながら『ありがとう(^^)』と返していたら、その隣でもう一人の年中の生徒が突然床に足を少し浮かせたような形で斜めに寝転がり始めた。

唐突にどうした!笑 と思いながら『ん?どうしたの?』と尋ねると彼女から『エビフライのマネしてるのー!!!』と元気の良い答えが返ってきた。

百歩譲って海を泳ぐ海老のマネならともかく、からっと揚がった状態の海老をまねするとは!なんだその発想は!笑 

それ以来はコアラや猫など普通の動物のマネは目撃したが、エビフライのマネは見ていないので、なぜ彼女が突然食べ物のマネを始めたのかは未だに謎のままだ。

ちなみに謎のマネシリーズでいうと、突然立ち上がるとペンを天に掲げて無言で直立不動の態勢をとる小学生の男の子もいた。笑 (『自由の女神!』とのことだった。)

また、それとまた違う子なのだけれど、同じく年中の子で、普通に行儀よく授業を受けていたかと思うと急にブリッジ(組体操の時とかにやるあれだ)を始め、すぐに元の態勢に戻ると『なんかブリッジなっちゃった』と少し照れながら自分の意思とは関係なく自然発生的にブリッジになってしまう、みたいな言い方をする子がいていつもくすりと笑っていた。

曜日ランダム生成

他にも年長で曜日というものの存在は知っていたが、それが順番になっていることを知らず、曜日というのは毎日お母さんに今日何曜日?と聞いて教えてもらうことで知る、という女の子も居た。

曜日の言い方を英語で教えていて、だいぶ覚えてきたくらいの時に、今日は?と聞いたら(確か木曜日だったと思う)『Thursday!!』と普通に答えられるのだけれど、『じゃあ明日は?』と聞くと『は?何言ってんだこいつ?そんなもん今わかるわけねーだろ』(あくまで想像です)と言わんばかりの顔でこちらを見るので笑ってしまった。

『金曜日は英語で?』と聞けば『Friday!!』と普通に答えられるのにである。

この子は本当に面白くて、彼女が小学生になってからの話だけれど、急にエジプト特集かなんかのTVか絵本を見たらしく、教室に入ってくるなり開口一番『ピラミッドの財宝欲しいー!サファイアが100個欲しいのよー!おほほほ!』と言い放ったりもしていた。

サファイアが欲しいのはともかく、その口調は急にどうした。笑

突然のハイタッチ

また、彼女を教えていて一番印象に残っているのは、数字を教えていた時のことだ。

1から10までの英語での言い方を勉強していたのだが、なぜか5の所に壁があって、1-4はあっさり言えるし、5を越えてしまえば10までも言える。ただ、なぜかfiveだけがすんなり出てこない。

なので僕は指で『one, two, three, four, 次は?』と一緒に数えながら指、というか掌で5を作って見せていたのだけれど、次の瞬間その子が『いぇーい!!』と言わんばかりにハイタッチをしてきた。

文脈無視!笑 

いやまあ確かに、幼稚園のクラスでは時々ハイタッチをしたりするのだけれど、今のこの手はハイタッチ用の手じゃないだろ!とは流石に思った。

しかも余りの勢いの良さとタイミングの唐突さに笑いだしてしまった僕をきょとんとした顔でえ?手を出されたらそりゃハイタッチでしょ!と言わんばかりにこちらを見ているので余計に可愛いし、面白い。

ちなみに今やこの子はもう100まで英語で数えることができる。子供の成長は早い。

また『私は毎日すくすくと成長しているのだから、どんどん重くなっているに違いない!』と彼女は考えていて一時期毎週のように僕に『ねえ、先生もう私抱っこできなくなった?』と聞いてくるのもむちゃくちゃ可愛かった。

頑張ろうね!PUBG

もう少し年が上の子になってくると、時々自分が興味を持っていることに絡めて英語を教える、という事をすることがるのだけれど、この小2の男の子は普段PUBG(簡単に言えば武器を集めて100人で撃ち合いをするゲーム)ばかりやっている、という子だった。

そのオンライン対戦で時々外国人の人とマッチングする、という話だったので、じゃあやり取りが出来るように使えそうな英語を教えてあげようか、という話になった。

ただ、ゲームの性質上『撃て!やれ!逃げろ!ショットガンだ!』みたいな物騒な英語を聞かれるのでは、とちょっと身構えていたのだけど、彼がうーん、と長いこと考えた末に思いついたのは『じゃあ、"頑張ろうね!"って英語でどうやって言うの?』というものでなんだかほっこりしてしまった。

ちなみに、なぜか幼稚園~小学校中学年くらいの子は何故かことあるごとに隠れたがり、ちょっと僕がホワイトボードを見ていた隙に机の下とかに隠れていたりするのだけど、これがTHE『頭隠して尻隠さず』状態、靴下だけぴょこんとはみ出しているのでいつも笑えてしまう。なんでそれでばれないと思った!!笑

もっとたくさんエピソードはあるのだけれど、ずいぶん長くなってしまったので今日はこのくらいで。





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