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炭酸刺繍マガジン

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架空の詩集「炭酸刺繡」をテーマに詩を募り、まとめています
運営しているクリエイター

#詩のようなもの

祝「炭酸刺繡」完成 詩の募集、終了しました ご参加感謝

架空の詩集「炭酸刺繡」を編さんする名目で、詩を募っています 炭酸刺繡という言葉から連想した詩を、作ってみませんか? (ソーダや手芸、食べ物の詩である必要はありません) 「炭酸刺繡」とは… 架空の詩集の表題 わたくし藤家 秋の小説「Re:逃走癖女神」の主人公/元天才詩人が、挫折を経て10年ぶりに発表した復帰作のタイトル 字面と音が、気に入っております 参加のしおり ・「炭酸刺繡」というワードから連想した詩を、ご投稿ください ・新作・無料記事限定 ・できれば500字以内で

カンパリ・ソーダの涙〜炭酸刺繍vol.4〈カクテルレシピ追加版〉|#藤家 秋様

藤家 秋様のこちらのnote企画に参加いたします。 ↓ ↓ ↓ カンパリ・ソーダの涙 カンパリ・ソーダの苦みに フォーカスできない ほろ酔いの瞳 そばめて見る 貴方の過去は もう識りたくない 「現在」があればいいの あの日の出逢いがなければ こうやって カウンター 並ぶこともなかった ふたりの日々は刺繍となり もう 解きがたくなってる 私のグラスには 涙 落ちるだけ・・・ ▶Que Song 修羅場/東京事変 藤江 秋様、拙作ですが、お納め下

夜中のシュワシュワ

死んだひと、生きたひと 最近はこの世にいないひとばかり 誰とも話をしていない シュワシュワも 昔々の話になる もう何十年も前のこと 祖母はよく夜中に酒屋の冷蔵庫から キリンレモンを持って来て飲んでいた あのシュワシュワが大好きだった 今はなかなか見かけないビンである 懐かしい、懐かしい祖母との想い出 シュワシュワは今は亡き人とのつながりだ わたしの唯一の語らいになる 本当は生きてる人と話したい シュワシュワを飲みながら 藤家 秋さん、はじめまして… 炭

umbrella submarine〜春の雨〜|#炭酸刺繍/#春とギター

藤家 秋様の#炭酸刺繍の企画、 PJ様、にゃんくしー様の #春とギター企画に寄せて。 ↓ ↓ ↓ umbrella submarine 〜春霖雨〜 春霖雨 ひとつの傘に ふたりで入る ソーダの雨音 傘で弾ける 潜る 潜る ・・・ 傘から見る景色 umbrella submarine 何もかもが 新発見なの 車は色とりどりの魚 右へ泳ぎ 左へ泳いで 街を刺繍してく 貴方と私 温もり感じて 微笑み返す 何時までも こうしてたいわ um

クロール

雨の朝 ボク達は海辺に向かって 急ぎ足 駆け足 波音が呼んでるよ しゅわしゅわ ザブーンザブーン  水平線に向かって泳ぐんだ クロール キミのあとを追いかけるよ クロール クロール ボクの前はキミの泡ぶくで いっぱいだ キミを追いかけるよ 泡に向かって クロール クロール そんなに速く行かないでよ ボクの視界から 泡が消えちゃうから 何て美しいんだ キミのクロール キミの泡 その泡ぶくに キミの泡ぶくに ボクは溶け込みたいよ 一粒の粒子になるんだ

[詩] 鎌鼬の夜 | 炭酸刺繡/あなたの詩作品を読ませて

鎌鼬の夜は妄想の果てに沈んでゆく あの子の脚につけた傷は糸 ピリピリ痛む傷口はまるで弾けた炭酸水 ぼくの想いを縫いつけながら その身が描く模様をなぞり 念の刺繍を紡いでいく いつか刃筋が腐敗してその糸がほつれても 縫いつけられた瘡蓋は 君の身体を離れない ダブルで参加させていただきます。 ▽ 藤家 秋さんの『炭酸刺繡』 ▽ cofumiさんの『あなたの詩作品を読ませて』 よろしくお願いします。

わたし が ゆれる あなた は わらう ふたり の シナプス は 空 に 描いた 暗号 手わたしあう こたえ かさなる ひこうき雲 そよぐ 海風 たかく ひろく ゆるやか に 透明 の 狭間 ふたり つなぐ は 光 ✧︎

くもり時々炭酸シャワー

なりたかった私はどこへ 手を伸ばした瞬間 いつもシュワッと消えてゆく 「今日の天気はくもり時々炭酸シャワー。 お出かけの際はカッパを忘れずに。 弾けて消えないようご注意ください」 何人もの私を見送ってきただろう これが最後なんて決められなかった こわかったのは私 どんな自分にも自信がなかった でもほら空を見上げると 浮かんだ泡の数だけ“夢”が 出会いと別れみたいに くっついたり離れたりしながら 新しいものへと形変えてゆく 最後に弾けたラストコール 「未来で待ってる!私

Sparkling Honey|#炭酸刺繍

藤家 秋様の募集に寄せて。3投稿め。 ↓ ↓ ↓ 🦋chapter.4 /Sparkling Honey🦋 腰掛けた スツール 肘ついた カウンター 先刻から  目が合ってるね 金色のSparkling Honey 少し身体が熱い 首筋かかる髪 指先で掻きあげた What are you thinking? I'm... I'm thinking. 「次は 何飲む?」と もう訊かないね カウンターの空いた手 あなた そっと手を絡める 組み合わせ

水底の。

 ↓↓↓参加します。 悲嘆は ただその事象についての ひとつの感情なのだ それを越えて 新たな光を信じるや否や 後者ならば 自己含め周囲の 過去の現在の未来の 終焉に 繋がるではないかー 真っ平だー!                   何度だって浮かび上がってやる! ぷは~っ!とー 大きく酸素を吸い込むのだ

詩「炭酸刺繡」

藤家 秋さんの炭酸刺繍に 参加してみました。 詩になっていたらいいですが 笑 タイトル「これはビールよ」 小学生のあのころ わたしは自転車にのり がむしゃらに漕いでいた。 乾いた喉を潤そうと ペットボトルの蓋をあけると 気泡が踊りだし 「シュボボボ」と言いながら 上へ上へと舞い上がり わたしの手やズボンを覆う。 「うわぁ。」 わたしは小さい悲鳴をあげる。 「ビールみたいだ。」 わたしは可笑しくて笑ける。 「あっ。」 気づけば サイダーがなくなっている。 炭酸刺

炭酸刺繍:喫茶店とズズと世界の終わり

お疲れ様です。総務部総務課マモたろうです。 今回は、炭酸の刺激を受けて詩の企画へ参加です。 普段と方向性が違いますが、お読みいただけますと幸いです。 参加する企画は「藤家 秋」さんの炭酸刺繡です。 喫茶店とズズと世界の終わり 前髪の長さが気になりはじめたあの頃の話。 ズッズズズー 残り少ないジンジャーエール。 500円もするのだから一滴でも残すもんか。 ズッズズッ ちらりと隣のお姉さんがこちらを見る。 俺に気でもあるのだろうか。 「下品だよ」 笑顔だったはずの

永遠のロマンティスト、少年の無垢ー こんな俺も居るんよ、って恥らうあなたは 穢れない魂と消えない夢の中で涙を流す 同時に わたしがわたしで無いものに、 血反吐のような吐瀉物を吐き出して、どんどん変容する 消したい自我、現実、わたしそのもの。 それは存在すら希薄で 色も音も匂いも無の世界 出来ることなら、永遠に、留まっていたかったろうに りんご売りの少女が、倒錯した夢に居るあなたを 正気に引き戻す 少女はあなたを救ったのかしら 残酷な程の無邪気さ、 少女の持つリ

炭酸刺繍を編んでみた|#藤家 秋様

藤家 秋様のこちらのnoteを拝読。 ↓ ↓ ↓ chapter.1 炭酸の恋 “暑くなってきたね” ソーダをたのんだ レモンの香気 ふたり笑顔にさせた この泡・・・いつまでつづく? 夕方過ぎには 涙溜めて さよならするのね つないだ手 からんだ指 名残惜しく はなれてゆく 大人になれないの・・・ chapter.2 まほうの刺繍 わたしと あなた ことば しぐさ ふれる指さき 魔法の糸となって 日常を丹念にすくってゆく 瞳 閉じたと