夜空に泡々
曹達に浮かんでは消える星々
次の星が消えたなら
それから何度見送ったのか
この店にはふたりきり
夜空の奥にきみが見える
わたしより本が大事みたい
こっち見てよ、話したいの
また星が浮かんで消えた
しゅわしゅわと消える星たちが
この想いまで連れて行きそうで
今日言わなきゃ、その何度目かの今日に
そ知らぬ顔ではじける曹達
曖昧なまま夏が終わりそう
蝉時雨と祭り囃子、壁に向日葵の刺繍
降り出しそうな夕立の前に
次の星がはじけて消えたなら
ふたりの恋を、今はじめたいよ
はじけた星、音を立てて
甘い曹達のにおい
降り出した夕立、向日葵が揺れて
ああ
やっと言えた
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