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朝日の向こうの国へ

海で亡くなった魂は
炭酸刺繍になって
波間を漂うの

あなたもそうだった
炭酸刺繍になって
夜明けの海に漂っていた

あなたを追おうとした 
私を案じて
なかなか行くことができなかった 

でもこのままでは
あなたは
海の泡になって消えてしまう
魂は永遠に
暗い海の底を彷徨うだろう

あなたは私に
ついてくるな!
生きろ!
と言っているかのようだ

朝日が昇り切る前に
行かなければ
あなたはそのまま
海の泡になってしまう

そんなのはいやだ
一人で生きてはいけない
でもあなたをもう一度
失うことだけは
どうしてもできなかった

私は帰るから
あなたはあの
朝日の向こうの国へ行って
いつかそこへ
私が行くのを待っていて

私はそう言うと
炭酸刺繍を抜けて
こちらの海へと帰ってきた

あなたはそこを
キラキラと黄金色に輝かせながら
行ってしまった

炭酸刺繍とともに


みなさん、こんにちは😊
こちらの企画に参加します💓
詩のようなものになってしまいましたが、
よろしくお願いいたします🙏💞

みなさんにハッピーなことがありますように🍀✨

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