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[誌:炭酸刺繍] 十五歳

十五歳

弾けるような君の笑い声が炭酸の泡に消えてエコー
臆病な僕は日陰に座ってひらひら揺れるスカートの裾を見ていた
どこまでも青い夏の空と僕の芯にねっとり絡みつく粘液
ああ、このまま君の中に溶けてしまいたい
君の足元に落ちる影に僕の想いは縫い付けられて
耳の奥で鳴り止まない反響にそっとフタをする
君のうなじに伝う汗はソーダー水
舌先で触れてみたい
僕の邪念は床にこぼれたメロンサイダー
靴底にべっとり張り付くこぼれた炭酸水



藤家 秋さんの『炭酸刺繡|盛夏編』に参加します☆



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