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風呂に入らないかんのですよ(プチ鬱の話)

インターネットを長くやっていると、(私はTwitter歴かれこれ7年)なにかと精神病だったり、発達障害についてやたらと詳しくなる。

Twitterみたいな匿名のコミュニティは日常生活では言えないことを言いやすくするし、共感する似た者同士が集まって大きな渦になったりする。事情を全く知らない外野として「へぇ、」と思ったり、「あ、これ私(あの子)かもしれんな」と思ったり。

ここ数年本当に増えてきたのは、鬱病関連とADHD関連だろうか。病院に行くまでもないと思っていた違和感や不調が、実は鬱病の初期症状だったり、グレーゾーンの知的障害や発達障害だったりする。

病名がついて共感者が増えて安心する人もいれば、どんどんドツボにハマっていって症状を悪化させてしまう人もいて、まあそんなに気になるならインターネットの情報だけにとらわれず一回お医者さんに診てもらおうよとは思うのだけど。(最近はファッション鬱も増えてるみたいだし)

得体の知れないものは不安だし、なんとなくつらいのは一緒だから、心配もされたいよね。その気持ちもわかるの。

なんでこんな話今更始めたかって、私自身が今、そのグレーゾーンに立っているからなんだけども。

一週間くらい前からめまいがして、階段を上るだけで船を降りたときみたいな不快な浮遊感と吐き気。船上で暮らす麦わらの一味はすごい。

高校生の時から患っている突発性難聴の延長と考えるのが自然かなという感じ。もう完治しないのはわかっているし、この病気とは一生連れ添うもんだと思っているから大袈裟に考えるのをやめて放置した結果がこれだ。

あと、通学中や授業中、異様に眠い。睡眠は6,7時間はとっているのに眠い。食欲は困るくらいあって、満腹になると罪悪感で死にたくなるし、軽食しか食べてなかったりすると人間の生活がしたくて死にたくなる。

恋愛がめんどくさい。人と関わるのは好きだけど、デートもセックスもめんどくさい。考えただけでだるい。だから考えない。どうでもいい。

でも、常に人と繋がっていたいと感じる。一人になると寂しくて物足りない感じがして、呼吸するのと同じ頻度でインスタを開いては画面をリフレッシュしている。誰もストーリー更新してないのわかってるのに。

一番決定的だったのは、風呂に入るのが億劫であるということ。

鬱病患者の大きな共通点に、お風呂に入れないことがある。お風呂にまつわる全ての行動が煩わしい。面倒くさい。風呂に入りたくないと嘆く鬱病患者を、Twitterでしょっちゅう見かけていたものだから、めんどくさくて風呂に入るのが異様に億劫に感じている自分を客観視して、「これはまずい」と直感で感じた。

本当に気力も体力も精神力もとっくのとうにすり減ってしまっていたのだけど、とりあえず重たい体を引きずって風呂に入った。入ってしまえばどうでもよくて、ちゃんとメイクも落としたしなんならシャンプーブラシで頭皮マッサージまでしてやった。湯舟にもちゃんと浸かったし、パジャマに着替えて髪も乾かした。

自律神経なんて目に見えないもの、お風呂に入るくらいで変わるんだろうかとも思うんだけど、結局体をきれいにするって明日をきちんと迎えるためのリセットの作業なわけで。

無理やりにでも切り替えてあげないと何日も同じ私を引きずったまま朝だか昼だかわからない時間に起きて、夜だか朝だかわからない時間に寝ることになって。

ただの怠惰ではなくて、明確な心からのサインなんだと早めに気づけたのも、蓄えまくったインターネットの知識のおかげなわけで。インターネット、大好きです。

ファッション鬱を名乗る気もないけど、最近はプチ鬱なんて言葉もあるみたいだし、体の異変を少しでも感じたら大袈裟に自分を大事にしてあげて、優しく気持ちを聞いてあげる時間が必要なのかもしれない。

やりたいことができなくなることを考えれば、長期的に見ても「ご自愛」って最大の自己投資なのかもしれない。プチ鬱?予備軍?わからないけど、未然に防いで思い切り未来を楽しみたいよ私は。今日もゆっくりお風呂に浸かろう。


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