加ト☆しゅん

可愛いものを描くのが好きな平成一桁生まれのイラスト・漫画描き。コロコロ漫画大学校202…

加ト☆しゅん

可愛いものを描くのが好きな平成一桁生まれのイラスト・漫画描き。コロコロ漫画大学校2022年秋期で「あと一歩じゃけぇ賞」に入賞し、現在は児童漫画作家を目指して創作活動中です。

最近の記事

子どもに戻りたいとは思わない話

「はやくおとなになりたいんだ」 「もいちどこどもにもどってみたい」 これは、テレビアニメ『ポケットモンスター』の3代目EDテーマ『ポケットにファンタジーを』の歌詞の一節だ。今から20年以上前の曲になる。 「大人になりたい子ども」と「子どもに戻りたいと大人」の掛け合いを優しいメロディーで包み込む歌で、現在でもネット上では「神曲」扱いをされている。 このED曲をリアルタイムで聴いていた当時の私はまだ小学校に入る前で、「はやくおとなになりたいんだ」という歌詞にはよく共感していた。

    • 性質よりも原因の話

      「イラストを描ける人は漫画も描ける」わけではないし、「漫画を描ける人はイラストを描ける」わけでもない。その要は話をSNSではよく見かける。イラストは1枚絵だけで背景やストーリーを見せる。一方漫画はコマの連続により時間の流れを作って複数ページにわたりストーリーを見せる。見せ方や作り方が異なっているので、イラストと漫画、一方を作れるからといってもう一方も作れるとは限らないというのが私がこれまで見てきたSNSでの論拠だ。 しかし、現実にはそれでも「イラストを描ける人は漫画も描ける

      • センター試験の思い出②

        人生初のセンター試験は呆気なく終わった。いや、試験問題にはしっかり取り組んだし、相応に手応えがあった。2日間の試験日程を終えてまっすぐと家に帰り自己採点をした。私のセンター試験の得点は目標点を超えて9割以上取れていた。国語と数学2Bで若干しくじったものの全体と見れば十分すぎる出来だった。相応に幸運もあった。 センター試験の翌日、高校の担任にセンターで高得点をとり二次試験へ通過したことを報告したら「そうか」と淡々と返された。一応は進学校なのでセンター試験では基本的に高得点を取

        • センター試験の思い出①

          今日は大学入試共通テストの1日目。「ああ、もうそんな時期か。」とつぶやきながら、私はかつて受験生だった頃を思い出す。まだ共通テストが「センター試験」と呼ばれていた頃だ。あの時は志望校に合格すれば人生が良い方向へ進むとばかり信じて受験勉強に励んでいた。 私が目指していた大学の入試では、センター試験で通過した後に二次試験を受ける。センター試験の得点の1割強と二次試験の点数を合わせた結果で合格が不合格かが決まる。センター試験よりも二次試験で点数を取る方が重要になるが、受験というも

        子どもに戻りたいとは思わない話

          「わかりやすい」方へ

          私がnoteに記事を投稿し始めてから1週間が経った。幸いにも毎日更新し続けられている。この1週間の間に投稿した記事を読み返していると、全体的に堅苦しい文章だと思った。私はもともと日常会話でも説明口調で堅苦しく話す傾向がある。そういう癖がブログでも反映されてしまっったのだろうか。 さて、前にも話したかもしれないが私は現在児童漫画家志望者である。漫画のジャンルは少年漫画や女性漫画、青年漫画と数多くあるが、児童漫画はその中でも読みやすさ・分かりやすさが他のジャンルの漫画よりも重視

          「わかりやすい」方へ

          大人は元気じゃいられない

          とある日の休日、私は地域区民センターに足を運んだ。私の住んでいる地域とは隣の町にある区民センターで、体育館や温水プール、図書館、貸し会議室、喫茶店など施設が充実しており、運動不足解消する時によく訪れる。今回は共有スペースという、一定の広さに机や椅子がおかれており軽食を取ったり歓談を自習をするのに適した場所の一角でiPadを出してイラストや漫画の進捗を作っていた。私は日中は自宅よりも喫茶店などで作業をするタイプの人間なのだ。 共有スペースで作業をしてしばらくすると、小学生くら

          大人は元気じゃいられない

          犬と人格とプリキュアと

          2004年から始まり今もなお人気のアニメ『プリキュアシリーズ』。今年も新しいプリキュアが発表される時期がやってきた。今年のタイトルは『わんだふるぷりきゅあ』で、なんと犬がプリキュアになるという初の試みである。 現在放映中で物語がクライマックスに差し掛かっている『ひろがる!スカイ』では「男の子」や「成人女性」、「赤ちゃん」がプリキュアに変身するという今までになかった試みをしたことで話題なったが、今度は「犬」である。過去作にはミルキィローズやキュアパルフェなど元々が人間でない種

          犬と人格とプリキュアと

          知らない幸せ、考えすぎない幸せ

          私は宝くじは買ったことがない。買おうともしない。 まず宝くじで高額当選する確率は恐ろしいほど低い。 『セゾンのくらし大研究』というサイトのある記事(https://life.saisoncard.co.jp/money/wisemoney/post/c16/)によると、年末ジャンボ宝くじで一等(当選金額7億円)に当たる確率はおよそ2000万分の1である。これを他の事象と比較すると、交通事故に遭う確率の方が約588倍、飛行機墜落事故に遭う確率の方が約113倍、雷に打たれる確率の

          知らない幸せ、考えすぎない幸せ

          「ありがとう」の処世術

          「コンビニやスーパーで店員に"ありがとう"は言わない。」という発言をX(旧:Twitter)でしばしば見かける。店員は仕事でやっているのだから対価は給料という形でもらっており、礼の言葉は必要ないというのが理屈だそうだ。感謝の言葉を言うか言わないかは法律では定められていないし、思想・良心の自由がある以上本人なりの筋を通すつもりならば店員に「ありがとう」を言わないことに対して特に非難はしない。尤も、言わないことを他者に強要したり、言ってる人間を蔑むことは思想・両親の自由を侵害する

          「ありがとう」の処世術

          数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う

          私は文系で大学に入学し、そして卒業したが、数字や数学というものは嫌いではない。数字というものは地域や時代を問わずに通用する普遍の真理だと言える。アメリカや中国、サウジアラビアでも"3+2=5"であるし、江戸時代の日本や中世ヨーロッパ、古代インダス文明でも"7-2=5"である。文化や風習、価値観が異なっていても数というもののあり方は変わらない。そこに惹かれるものがある。 大学時代、実績のある卒業生が登壇者として講演を行う意識高い系のゼミで「1万時間の法則」というものを聞いた。

          数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う

          はじめが肝心という話

          私は歴としたごちうさ民である。 「ごちうさ」とは、まんがタイムきららMAXにて連載されているkoi先生の漫画『ご注文はうさぎですか?』の略称であり、「ごちうさ民」とはその漫画ならびにメディアミックスの愛好者のことを言う。 『ご注文はうさぎですか?』は複数回アニメ化・映画化された人気作品だが、そのアニメ一期OP『Daydream cafe』の歌詞に「はじめがかんじんつーんだつーんだ」というフレーズがあり、妙に印象に残っている。 何かを始めるにおいて最初の段階が一番大変で、その

          はじめが肝心という話

          「描く」ことと「書く」ことと

          私こと加ト☆しゅんは現在は仕事の傍ら漫画・イラスト描きを中心に創作活動をしている。1年前に小学館のコロコロコミックの漫画賞で奨励賞相当の受賞をしたことを機に担当がつき、担当指導を受けながら次の大きめの漫画賞に向けて新作作りに励んでいる。昨年の秋にはアシスタントの現場にも入り、少しずつであるが商業媒体への道へと足を進めている。 2024年になってまた何か新しいことを始めてみようと思い、ブログを開設してみた。私は、現段階では伏せるが世間では良いとされている大学の出身で、創作活動

          「描く」ことと「書く」ことと