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現状の中国と矛盾

矛盾の言葉の由来は中国から来ていますが、外交でも内政でも矛盾に満ちた対応をしているのが現在の中国だと考えます。

以下、矛盾を感じる部分の説明をしていきたいと思います。

① 南シナ海において、フィリピン船に放水

平和的な解決を求めるということを言いながら他国の船に放水をしたり、攻撃的な姿勢を貫いてくるのは矛盾に満ちていると考えます。


② スパイ禁止法の強化と海外からの自国への投資の強化の呼びかけ

スパイ禁止法で捕まる際の基準がないです。法律なら明確な基準があるはずですが、基準がなく、何をしたら捕まるかもわからない状況です。海外の人間も中国国内では捕まってしまうため、中国へ投資をして中国で住もうと思う人は激減していると思われます。

捕まる基準が明確で法律として機能しているなら安心ができますが、明確でなく自国に都合の悪い人間は捕らえられる可能性が高いです。投資をしたいと思っても、できないのが現状だと思います。


③ 内政不干渉の原則

台湾問題では内政干渉だから干渉をしないで欲しいといいつつ、他国に偽情報を流したり、債務の罠をしかけてインフラをもぎ取ったり、自ら他国に干渉をしています。もし、他国からの干渉をなくしたいのなら自ら行動で示すべきだと考えられます。


④ 国防のための軍事力強化

軍事力強化は国防のためと言っていますが、現在は海から中国に攻める国はないと考えます。これは前回中国の考察の投稿で理由を話しているので、詳しくは以下の記事を見ていただけると幸いです。

中国は最近、中学、高校生を軍に所属させることを義務化するということを発表しました。また、2035年までに空母を5隻所有するよう軍事力を強化するというニュースも見ました。

ここから、国防ということよりも攻めるほうに力点が置いていることが読み取れます。

現在の中国を守るためにはそれだけの力は必要ないと考えます。地政学の視点で考えると海側から中国を攻める国はないので、海軍強化を更に進めるのは覇権を握りたい野心の表れだと思われます。

少なくとも日本は過去の失敗から大陸に攻めることはしないと思いますし、地理上日本がある限り、アメリカも海から中国に攻めて物理的に占領することはできないと考えます。

台湾も現状維持を望んでいるので、自ら中国に物理的に攻めることはないと思います。

また、愛国教育を強化するというニュースも見ました。特に現在の子供からの教育を強化するということから、中国と民主主義陣営は長い硬直が続くと思います。

時間軸で見たときに、そういった教育を受けた子供が大人になった時、今よりも中国国内寄りに傾斜することが予測できます。

この教育は中国の都合のいい閉ざされた世界の教育を強化することが考えられます。グローバル化が進む現在ですが、中国国内に住む人は世界の真実の情報を得ることができません。

これはグレートファイアウォールで他国から自国に不利になる情報を遮断していることからも見て取れます。

海外の情報にアクセスできるのは一部の富裕層や知識人のみで、他の多くの人々はグローバル化が進む世界の中でも、閉ざされた情報の中で生きています。

上記から、日本が処理水を放出した際に中国トップの情報で、中国国民が日本の飲食店などに迷惑電話を沢山してきたり、ホタテの輸入禁止が発生しました。

情報統制がしやすく、軍国主義の時代の日本と似ていると考えます。中国はよく歴史から学べといいますが、その言葉は中国自身に返すことができると思われます。

また、グレートファイアウォールで守られているため、他国からの干渉を受けにくいですが、自国からは他国のSNSを使用して干渉をすることができます。

これも中国が抱えている矛盾の一つだと考えます。

私は日本人ですが、太平洋戦争の時の、日本の軍国主義はとても嫌いです。他国への侵略を正当化しただけではなく、日本国内においても一億総玉砕という名のもと戦争に駆り立て多くの犠牲者を出した過去があるからです。

最後は主観が入ってしまいましたが、本日は現状の中国の考察をいたしました。

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