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地政学から見た日本の状況

地政学とは、地理的な要因から政治を見る学問です。

世界地図は不変であり、(国境は変わっていますが)人類が発展してから、何千年も変わらないものです。

地図や地形を見ることで、世界の環境から、各国の政治や、軍事状況が俯瞰して見れるようになります。

前置きが長くなりましたが、世界地図で日本を見たときに、日本は地理上、とても恵まれた環境にあると考えられます。

島国であり、過去は日本海という防壁があったため、大陸からの侵略をあまり受けずにすみました。

また、大陸から近いということもあり、古くから歴史や文化が進んだ大陸の良いところを取り入れることができました。

地政学ではランドパワー(陸の力)とシーパワー(海の力)の二種類があります。

ランドパワーは主に、ロシアや中国、ドイツなど大陸の国が当てはまり、
シーパワーは、アメリカ、イギリス、そして日本が当てはまります。

地政学では海を制することが世界を制すると言われています。

これは、各国の貿易や資源のやり取りが、海上で行われていることから由来しています。

なので、世界の覇権を握ろうとする場合、大陸国は海に出る必要があります。

ロシアは不凍港が無かったため、古くから、不凍港を目指して南下政策を取ってきました。地中海に出ようとしたり、地中海が無理だと思ったら、アジアに切り替えたりして、日露戦争の要因にもなりました。

また、中国は覇権を握ろうとして、現在主に海軍の力を増やしています。

シーパワーである日本が、過去に犯した過ちは大陸に進出したことです。

本来、島国である日本が採るべき戦略は、大陸国が海に出ないようにするための抑止力が必要になります。

ですが、豊臣秀吉は朝鮮半島に出兵をして失敗をし、第二次世界大戦の時は、大陸に進出することで失敗しました。

特に、第二次世界大戦の時の勝敗は、関東軍が暴走して中国に攻め入った時から敗北が決まっていたと考えます。

中国戦線を維持するのに固執して、他国から制裁をくらい、資源枯渇から、アジア全域に戦線を広げ、既に負けが濃厚になっていたにも関わらず、アメリカにも攻撃し、多数の犠牲者を出してしまった。

地政学的に考えると、過去の失敗から海側から中国やロシアに攻め入る国は無いと考えられます。

それでも中国やロシアが軍拡を続けるのは海に出たい野心の表れであると考えます。

朝鮮半島は、シーパワーの日本と大陸である、中国、ロシアの中間に当たり、常に侵略の歴史を辿ってきました。

現在朝鮮半島に海から攻める国はありませんが、シーパワーである日本や、アメリカの力が弱くなる時に、生き残りをかけて中国に接近したり、日本を攻撃したりというバランスを考えて行動してきたと考えます。

日本が生き残るためには、日本の防衛力を強化して、大陸から海に出さないように抑止力を持つことが必要になります。

日本の経済力、防衛力や抑止力が弱くなった時に、朝鮮半島は大陸寄りになることが想像できます。

また、北朝鮮は周りを中国、ロシア、韓国(アメリカ)に囲まれているため、生き残りをかけて核にリソースを費やしています。

核の最大の目的は抑止力です。核の抑止力が無いことでウクライナが侵略されたことが一つの要因になっていると考えます。

日本はアメリカの核の傘下に入っていますが、核の抑止力が無くなった場合は、戦略上厳しい状況に置かれます。

今、日米同盟を強化しているのは上記のような背景があるからと考えられます。

以上、本日は地政学から見た日本の状況について考察しました。

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