国境なき医師団ですら問題解決の本質からは外れている

まず、紛争地域における医療などの後方支援で志の高い慈善活動をされている方々に心から敬意を表します。
社会的弱者であるところの子供などが戦争被害などのしわ寄せを受けてはならないと強く思います。



とは、理解していますが、問題解決の観点からはこれらの慈善活動は全く無力とも思います。

なぜなら怪我人の看護は対症療法だからです。

怪我人が出れば手当てする、出れば手当てする。
いつまで経っても終わりがありません。
その理由は、怪我人を出してしまう根本的原因であるところの戦争に対して、医療支援は何の対策にもならないからです。

問題解決の本質から見れば、本当に必要なのは戦争を終わらせることです。


もし、争いこそが人間の本質であり、戦争を仮に終わらせられてもまた新しい争いの火種を作り出すのが人間だ、というのであれば、戦争を終わらせるという手段はすっぱり諦めて、子供や弱者を戦地から完全に隔離することが問題解決の手段に替わるでしょう。

それですら、結局は周りがどうこう言う問題ではありません。
子供だろうが、生まれ育った故郷を捨てたくないという意思は尊重されるべきですし、それを周りが「あなたはこんな戦地も家族もとっとと捨てて難民として暮らした方がゼッタイ幸せなのよ〜」なんて言っても、結局は自分の意思で決めるべきことです。

それにもしかしたら、日常的に爆撃の起こる土地でヘタに医療の力で生かされる方が、死ぬより辛い可能性だってあります。

生きることはとにかく絶対的に素晴らしいこと、とは豊かな暮らしをしている人達だけの常識かもしれないという観点を持つべきです。


そんな中でじゃあどうすべきかって、結局八方塞がりになって何もしないよりかは、目の前の怪我人を救おう、その精神はやっぱり素晴らしいと思います。
最後に改めて彼等への敬意を表してむすびとさせて頂きます。



とかこんなことを、昼休みの社員食堂で流れるNHKラジオでご丁寧に伝えてくれるウクライナだかパレスチナだかのどうのこうのを聞きながら考えたのでした。

頂いたサポートは、僕のプロテイン代となり、文字通り血となり肉となります。 そうやってエネルギーを充足させられれば、きっとよりよい連載が続けられる気がします。