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#純文学
魂に煽られる人たち〜心を揺さぶる人生のストーリー7 コンビ結成
「朝礼、おはようございます!」
「おはようございます‼︎」
ミネルビ学院四日市駅前営業所で、いつにも増してハイテンションな相原ゆう子所長の朝礼が始まった。
「皆さん!夏日にも関わらず肌寒い気温の低さが続きますが、ミネルビは熱い!昨日の新規獲得件数が30件!で、当営業所の最多記録に並びました!」どよめきと拍手が沸く。
「内訳ですが、水谷さん9件、長野さん6件、平野さん5件、森田さん4件、山本さん4
魂に煽られる人たち〜心を揺さぶる人生のストーリー6 辞表
人気のない公園で、日傘をさすのを忘れていた水谷の話は、夏日より熱を帯びていた。
「今すぐ営業辞めな!」
「・・・」
『馬鹿』の次に『営業辞めな!』という瑣末な言葉に、晃司は未だ無表情だったが、『あのね、、』と武田を諭すように話し始めた後は、色を失っていった。
「さっきの奥さんに『ミネルビやらなくていい』って言ったの何?どう言う意味で言ってんの?あんた1ヶ月新規ゼロなんでしょ!」
「は
魂に煽られる人たち〜心を揺さぶる人生のストーリー4 ロードレース
1992年6月26日 鈴鹿サンデーロードレース
パァァァァァァァーン!カァァァァァァァーン!ブォォォォォォーン!グォーーーーー!
鈴鹿サーキット南コースのストレートをロードレーサーRS 125ccが次々と駆け抜けていく。
晃司もその中に居た。
カァァァァァァァーン!、、 ストレートは伸びている。
グォーーーーー!、、 コーナリングはマシンを上手く曲げられず遅い。
ブォォォォォォーン!
魂に煽られる人たち〜心を揺さぶる人生のストーリー3 陽炎の向こう側へ
陽炎の向こう側へ
株式会社エオスの作業場は、小高い丘上にある工業団地の一角にある。
作業場の裏は、約6万人規模の湖南市全体が眺望できる西南向きの場所だ。
晃司は、ブラスト処理を早く済まして時間を作り、作業場の裏でこの街を眺めていた。
生い茂るコナラの向こうには、古い住宅街に隣接して新しく造成された住宅街が広がり、官庁街あたりに5階建位のビル街、大型スーパーマーケットの巨大な屋根、線を引い
魂に煽られる人たち〜心を揺さぶる人生のストーリー2 コウノトリ
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発注が次々と舞い込んでくる。
その日、武田晃司は残業せずに作業着と作業靴のまま三菱の赤いミラージュに乗って自宅アパートへ向かった。
片道30分程かかる山道を走行中、人気のない場所に車を停めた。そして、座席に座ったまま目を閉じた。20分も経たずに、自分の本当の居場所に戻ったように感じられ、生気を取り戻す。
晃司にとって、結婚して以来、この山中の誰もいない場所は、職場から避難す