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日本一多い犬はトイプードルのムギちゃん!?飼い犬のトレンドをデータ可視化してみた

突然ですが、犬や猫を飼ったことはありますか?

令和5年全国犬猫飼育実態調査(日本ペットフード協会)」によると、国内の20〜79歳におけるペット飼育率は26.5%。
なかでも犬10.4%、猫9.6%、メダカ3.4%、金魚2.2%、カメ1.6%…と、犬と猫が突出して人気を誇っています。

そこで今回は、ペット界の王者である犬と猫について、さまざまなデータをもとに調べてみました。

それではワンニャン分析、スタートだわん!(←恥ずかしくないんかお前)


犬と猫の人気が逆転?変化するペット事情

まずは「令和5年度全国犬猫飼育実態調査(日本ペットフード協会)」のデータをもとに、飼い犬と飼い猫の飼育頭数の変化を比較してみました。

データ出典:日本ペットフード協会

2013年の時点では犬の飼育頭数が871万頭に対して、猫は840万頭。犬の方が若干多いことがわかります。

しかし翌年には逆転。
そのまま差は広がっていき、最新の2023年には犬が680万頭、猫が906万頭と大きな差がついています。
猫が微増を続けるのに対し、犬は減少の一途を辿っているようです。

「いやいや猫は多頭飼いが多いからでしょ?飼い主の数でいえば犬の方が多いんじゃない?」

という犬派の声が聞こえてきそうなので、飼育世帯数も調べてみました。

データ出典:日本ペットフード協会

こちらも2013年時点では大きく差があったのが、この10年間でほぼ同じ水準になっています。早ければ今年には逆転しそうな勢いです。

なぜこんなに犬の人気が落ちているのでしょうか?

様々な理由があると思いますが、一つは世帯の変化でしょう。
共働き夫婦や高齢者が多くなり、またマンション住まいの家庭も増えてきています。
散歩やしつけによる労力、住まいの広さなどから「手間がかからない猫の方が飼いやすい」と考える人が増えても不思議ではありません。

ペット界の王者は「犬」から「猫」に変わりつつあるようです。


トイプードルが圧巻のトップ。犬の種類別人気ランキング

続いて、アニコム損保さんが毎年発表している「犬の種類別人気ランキング」を過去12年分のランキングチャートにしてみました。

データ出典:アニコム損保

2024年の1位はトイプードル。2012年以降、王座に君臨し続けています。まさに飼い犬界の絶対的王者。
可愛らしい見た目だけでなく、頭の良さや人懐っこさなど、初心者でも飼いやすいのが理由なようです。

2位はMIX犬(体重10kg未満)。いわゆる雑種の犬ではなく、純血統の犬の掛け合わせによって生まれた犬を表すようです。

MIX犬とは、主に違う犬種同士を親にもつハーフ犬のことをいいます。「マルプー(マルチーズとトイ・プードルのMIX)」「チワックス(チワワとミニチュア・ダックスフンドのMIX)」「ダップー(ミニチュア・ダックスフンドとトイ・プードルのMIX)」など、それぞれの愛称で親しまれています。

引用:アニコム損保

3位チワワ4位柴犬も安定した人気が伺えます。

10位〜20位はなかなか混戦してますね。
フレンチブルドッグ(8位)パグ(14位)ビションフリーゼ(15位)など順位をあげているのが印象的です。
フレンチブルドッグやパグは鼻が低くしわがあるのが特徴で「短頭種」と呼ばれているとか。いわゆるブサカワ犬(失礼だったらごめんなさい!)が人気の傾向にあるのかもしれません。


人気の名前はチョコからムギへ。犬の名前ランキング

続いて、アニコム損保さん「犬の名前ランキング」についてもランキングチャートにしてみました。

データ出典:アニコム損保

●2008年「チョコ」「モモ」のツートップだったのが、だんだんと順位を下げ、2023年にはそれぞれ10位、9位にまでランクダウン
●2011年〜2020年までの10年間は「ココ」がトップをキープ
●2021年、彗星のごとく現れた「ムギ」が現在のトップとして独走

人気すぎる名前は避けたくなるものです。「チョコ」や「モモ」など「ペットの名前のド定番」になってしまったことで逆に人気が落ち着く傾向にあるのかもしれません。
あとはやっぱりスイーツ系やカフェ系の名前は変わらず人気ですね。

なお、「犬の種類ランキング」及び「犬の名前ランキング」の調査対象はアニコム損保のペット保険に加入している犬となっています。日本のペット保険加入率は12%程度と言われていますので、回答者に偏り(例えば金銭的余裕のある家庭が多いなど)がある可能性があります。

まとめ

以上のことから、日本で一番多い0歳飼い犬は「トイプードルのムギちゃん」ということになりそうです。

ちなみに我が家の娘(小2)も動物が大好き。
テレビで「みんなの動物園」を見ては「犬飼いたい」「猫飼いたい」と言ってきます。

今回作成した犬の種類ランキングを娘に見せたところ
「お父さん!やっと犬を飼う気持ちになってくれたんだね!」
と目をキラキラさせてきました。

違う!そういうことじゃない!
お父さんはただ・・・すごいだろって自慢したかっただけだ!

ということで、次回は飼い猫編を分析してみたいと思います。

後半へつづく(キートン山田風に)


Xでもオープンデータを使った興味関心事の分析・可視化をしています。


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