昭和はあまりにも不適切、それとも人間らしい社会?
「不適切にもほどがある!」という人気TV番組があった。昭和只中のある体育会系中学教師が、ひょんなことから令和の社会と行き来するようになり、未来の縁者との交流を通じて、価値観に徐々に変化が生じてゆくストーリーである。昭和、令和、両方の世相を知る私にとっては、見ていてそれなりに楽しめるドラマだった。なおここで言う昭和とは、経済白書に「もはや戦後ではない」とうたわれた昭和31年(1956年)以降の世相のことである。
「昭和」という語に、人はどんなイメージを持つのだろう? 古き良きも