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合宿人インタビュー#6 森田諒さん、ナカオカヅキさん 「ミッション・ビジョン・バリューをあーだこーだ語る会」合宿

こんにちは、合宿人(がっしゅくじん)です!
「すべてのチームに最高の合宿体験を!」というビジョンをかかげ、合宿を起点に変容を遂げながら歩みつづける「合宿人」たち。

それぞれの分野で活躍をする彼らが、なぜ合宿に魅せられ、価値を感じているのか。
彼らの人生の輝きの秘訣ともいえる合宿ストーリーをお届けいたします。

第6回目の今回の主役は株式会社未来チーム研究所 代表の森田 諒(もりた りょう)さん、アートディレクター、そしてアーティストとして活躍中、en voyage代表のナカオ カヅキさんのお二人。
(合宿人のロゴは、カヅキさんの作品です!)

ナカオ カヅキさん(写真左)と森田 諒さん(写真右)


今年の6月にお二人が開催した、みなかみ温泉での「ミッション・ビジョン・バリューをあーだこーだ語る会」合宿
ミッション・ビジョン・バリュー(以下MVV)をアートの要素を取り入れたワークショップを通じて語り合う1泊2日のユニークな合宿についてお話しを伺いました。

「MVVをあーだこーだ語る会」合宿は、自然ゆたかな群馬県のみなかみ温泉で開催されました。

合宿開催のきっかけから、お二人の現在の活動に至るまでを語っていただきました

ーとてもユニークなネーミングの合宿ですが、合宿開催のきっかけを教えてください。

森田さん:
「僕は職業柄、MVV策定のプロジェクトにも携わっているのですが、会議室の中だけでMVV策定をしていくというのには限界を感じております。

MVVとして最終的に作るのは言葉ですが、大切なのはそこに至るまでのプロセス。
会社として本当に大切にしたいことは何かをメンバー同士が本音で語り合い、非言語で感じていることを一緒に感じるプロセスを通じてはじめて本質的なMVVが完成するのではないかと感じています。

そうは言っても、状況的にそのようなリアルな場を設けることができずにジレンマを抱えていたのですが、個人的に現代アーティストの方との交流が増えてきたんです。そのなかで、非言語コミュニケーションや身体感覚などアート的要素を取り入れて、MVVの話し合いをしていったらうまくいくのではないか?という感覚が僕の中で芽生えていきました。

今回、当初から合宿として企画していたわけではなくて、MVVを作っていく立場にある人同士で成功失敗事例などをナレッジ共有し合う会として企画していたのですが、カヅキさんとの運営プレ合宿でもうひとつ大きなテーマが加わったんです。」

ーもうひとつ加わった大きなテーマとは?

カヅキさん:
「MVVを作っていくなかで、演劇やアート取り入れて体感しながら言葉にしていくワークショップの設計をしたいよねという話になったので、MVVの成功失敗事例のナレッジ共有に加えて、このワークを取り入れることにしたんです。
深い体感をつくるためには日常のスイッチが切れる場所にいって五感を開くことが大事になるので、都心から30分から1時間くらいの場所で合宿をしようという企画になりました。

そこで、合宿人の場づくり担当の荒谷さん(荒谷さんの合宿人インタビューはこちら)に相談をしたら場所がみなかみ温泉になり、意外と都心から遠い場所になったんです(笑)でも、これがよかったんですよね。」

森田さん:
「そうなんです。少し遠い場所へおもむく意識と、その分の時間調整をすること移動時間も合宿体験をより豊かにする要素のひとつになる。手間をかけて来たからこそ楽しむぞっていう意識が演出のひとつになるんですよね。」

カヅキさん:
合宿先までの移動時間が、日常のスイッチを切る装置になっているんですよね。」

ー実際の合宿では、どのようなワークをおこなったのでしょうか?

森田さん:
「実際に現地で行ったワークとしては、すでに公表されている企業のミッションについて感じたことを絵に描いて、その背景にある自分の感情を共有しあうワークなどを行いました。」

テーブルごとに配られた既存企業のミッションについて、それぞれが感じたイメージを描く様子

カヅキさん:
「なるべく言語を使わずに感覚や感情を開く体験をしてもらうという意図でプログラムを設計しました。
他には、用意しておいた果実をさわって、香りを嗅いで絵で表現したり。そのようにして五感をつかって表現をするという体験が、ロゴの色やMVVに対する解像度を上げることにつながると私は感じています。MVVは抽象度の高いものですが、経営と根本的に紐づいているものなので、具体と抽象を幅広く行き来することで全体的な解像度が上がっていくのではないかという仮定に基とづいて実験的におこないました。」

森田さん:
「合宿体験には、インパクトがありますよね。合宿先で触れた水の冷たさや、空気など、インパクトがあるからこそ記憶に強く残りますよね。
合宿で五感を開き、感じながら作ったMVVがあるとすればその言葉をみたときに、合宿体験のリアルな記憶が蘇ってきて、さらに自分のなかに深く根付いていくのではないかと感じています。MVVというただの言葉ではなくて、非言語の情報がたくさん詰まった深い体験を想起させる力があるものに変わると言うか。今回の合宿は実験的ではありましたが、あらためて僕自身も深い体験をすることによって、確信に近づいたと感じています。」

参加者全員での散歩時間。
田んぼの中のおたまじゃくしにはしゃいだり、
小学生の頃の気持ちを思い出すような体験がとても印象的だったそう。


ー今回の合宿体験を通じて見えてきた、今後の合宿についてお話しください。

森田さん:
「今後は、会社の経営チームなどの組織で集まって、合宿でMVVをつくるということを実際に運営していきたいと思っています。
五感で感じ取ったイメージの世界を言語の世界にアウトプットしていく橋渡しとしての役割をしていきたいですね。そして、その合宿をつくるには僕ひとりではなく、合宿運営側もワークショップ担当や場づくり担当など、さまざまなメンバーと協力しながら良い瞬間、良い合宿を共創していきたいと思っています。また、個人的にも興味があるアート分野において、アーティストのサポートや支援につながる活動もしていきたいと思っています。」

カヅキさん:
「私は、森田さんが描いているMVVを作る合宿にアート要素を取り入れるワークを実際の組織とやっていきたいと思っているのと、もう一つは今後開催していく個展と合宿をセットにしたいと思っています。豊かな環境でアートの展示をして、その中で参加者も一緒に体験をしながらアートをするワークを取り入れたアート合宿が実現できたら、とても楽しいのではないかと思い、構想をしています。」

日常の会議室では体感できない、リラックスをしながらのアウトプット。

このインタビューの後から森田さんとカヅキさんの活動にとても面白い流れが来ています。

現在、カヅキさんがラフォーレ原宿にて開催中の初の個展、「 OPEN THE BOX」では、森田さんがプロジェクトマネージャーとなりアーティストとしてスタートをしたカヅキさんのためのサポートチームを結成。
多種多様なサポートメンバーが得意領域でサポートをし、めまぐるしいスピード感で個展の開催準備が進み、初とはとても思えないハイクオリティな個展が開催中です。

合宿体験を通じて深い時間を共にした森田さんとカヅキさんだからこそ成し得た「あうんの呼吸」のたまものとも言えるのかもしれません。

ナカオカヅキさんの初個展 OPEN THE BOXは10月3日までラフォーレ原宿6F @BE AT STUDIO HARAJUKUにて開催中。

MVVに関しては、こちらの記事もご参照ください。


ではでは、また次回の合宿人ストーリーでお会いしましょう♪



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