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【この靄を抜けて】

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当時世間にまだ知られていなかった、重度の発達障害を抱えて生まれてきた「私」の半生を描いた自伝小説。 社会から迫害されないように「普通」でいるために、様々なライフハックを編み出し自…
当事者しか描けない必死で自閉症を生き抜いて、大学まで卒業した人生を追体験できます。社会からの迫害の…
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#大人の発達障害

仕事が極度に苦手な人間が困っている事

仕事が極度に苦手な人間が困っている事

「なんでこいつこんなことも出来ねぇんだ?」

そう思う人は周りにいるだろうか?

その相手は、職場の新人、バイト先の教え子、あるいは自分の息子かもしれないし、家事能力がなさすぎる旦那かもしれない。

いずれにせよ、仕事力がない原因は本人にも教える側にも言語化できないものがあり解決しにくい事が多々ある。

仕事が極度に苦手な人間が困っている事が感じている苦労を言語化したら少しはわかってもらえるだろう

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私というアウシュビッツ【この靄を抜けて】小説

私というアウシュビッツ【この靄を抜けて】小説

私の脳は飛蚊症に侵されていていつか気が狂う日が来るのではないか。

子供の頃からそんな恐怖心に見舞われる事があった。

時間にも場所にも構わず、私の頭にはめちゃくちゃにアイデアがさく裂して、爆発が起きていた。

ピアノのレッスン中でも、朝礼中でも、家でトイレにいるときでも、お風呂にはいっている時は、その脳内と格闘し、永遠と一人で脳内の誰かと議論を戦わせていた。

いつだっている場所、やっている事は

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