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ゲームいきものレポート(全記事)

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ゲームに出てきたいきものについてのレポートです。
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2023年10月の記事一覧

【レポート】ムカシトカゲ――ゲーム世界でもあまり見ることができないトカゲ

いきもの名:ムカシトカゲ
学名:Sphenodon

【登場するゲーム】

 ムカシトカゲ目ムカシトカゲ科のムカシトカゲ。トカゲ自体がもう昔いた恐竜の生き残りのようなものだが、その中でも恐竜の特徴をもったトカゲということなのだろうか。見た目はイグアナに似ているような気もするが、主竜類に似た特徴を持っているらしい。

  「ディフドントサウルス」は詳細不明(ゲーム内では35~45℃の地域に住む)、「

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【レポート】アイアイ――おさるさんだということ以外には何がある?

いきもの名:アイアイ
学名:Daubentonia madagascariensis

【登場するゲーム】

 霊長目アイアイ科のアイアイ。意外なことに、サルのほかの科に属しているわけではなく、アイアイはアイアイ独自の科になっている。他の種もいたことがあるらしいが、現在ではアイアイのみが現生種となっているらしい。
 日本人にとっては「アイアイ、アイアイ、おさるさんだよ」で有名だが、ゲームに登場して

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【レポート】ホロホロチョウ――名前がおいしそうな鳥は食べられるのだろうか

いきもの名:ホロホロチョウ(英語:helmeted Guineafowl スワヒリ語:KANGA)
学名:Numida meleagris

【登場するゲーム】

 キジ目ホロホロチョウ科のホロホロチョウ。アフリカ大陸の中部~南部でよくみられるこの鳥は、どことなく七面鳥などに似ている。実際にホロホロチョウを家畜にしている場所もあるときく。顔を見てみると、七面鳥のピンクの皮膚剥き出しな様子よりもかわ

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【レポート】アユ――なんちゅういきものを釣り上げてしまったんや

いきもの名:アユ
学名:Plecoglossus altivelis

【登場するゲーム】

キュウリウオ目キュウリウオ科のアユ。「キュウリウオ科」であるが、『花といきもの立体図鑑』によると「体にはスイカかキュウリのような独特のにおいがある。」ということであった。

 これで有名な魚でもある。「なんちゅうもんを食わせてくれたんや……」「これ比べたら山岡さんのアユなんてカスや」という台詞は知ってい

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【レポート】セイヨウミツバチ――ハチの巣も叩いてみたらぶんぶん開化の音がする

いきもの名:セイヨウミツバチ
学名:Apis mellifera

【登場するゲーム】
なつもん! 20世紀の夏休み

 ハチ目ミツバチ科のセイヨウミツバチ。ミツバチというと、おおよそ想像されるハチだ。実はセイヨウミツバチだけでなく、ニホンミツバチもいる。野生にいるミツバチはだいたいニホンミツバチで、飼われているのがセイヨウミツバチと言っているゲームもある(『SIMPLE DSシリーズ Vol.3

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【レポート】シーラカンス――11945年には深海から浅い海に浮上するのだろうか

いきもの名:シーラカンス(英名:Coelacanth)
学名:Latimeria chalumnae

【登場するゲーム】

 肉鰭類シーラカンス目シーラカンス科(ラティメリア科)のシーラカンス。肉鰭類とは、肉質な鰭(ヒレ)を持っていることを特徴とする魚であり、自ら陸上にあがっていった四肢動物はここから進化したといわれている。ハイギョなどもこの仲間に含まれる。シーラカンスは「生きた化石」に分類され

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【レポート】メキシコサンショウウオ――UFOにのって珍獣ブームをもたらしたウーパールーパー

いきもの名:メキシコサンショウウオ(英名:Axolotl)
学名:Ambystoma mexicanum

【登場するゲーム】

 有尾目トラフサンショウウオ科のウーパールーパーことメキシコサンショウウオ(アホロートル)。
 いきものにはブームがある。エリマキトカゲのブームがあったように、ダイオウグソクムシにもブームがあったように、ウーパールーパーにもブームがあった。きっかけは1980年代のUFO

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【レポート】アオサギ――日本よく見るサギは世界でもよく見るかもしれないサギ

いきもの名:アオサギ
学名:Ardea cinerea

【登場するゲーム】

 ペリカン目サギ科のアオサギ。川などで立っている大きな鳥がいたら、このサギの仲間なのではないだろうか。本州、九州では一年中見ることができる鳥だ。目元から後ろ頭のしゅっとした流れる黒い冠羽が特徴的だ。
 現実世界でよく見られるいきものは、ゲーム世界でもよく見られる。日本のゲームだけでなく、海外のゲームでもよく見る鳥だ。『

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【レポート】ミズカマキリ――カマキリと同じ名前の他人(他虫?)

いきもの名:ミズカマキリ
学名:Ranatra chinensis

【登場するゲーム】

 カメムシ目タイコウチ科のミズカマキリ。カマキリと名前がついているのに、「カメムシ」目で、「タイコウチ」科。実はこのカマキリは、カマキリ科のカマキリではなく、カマキリと関係ない虫です。カマキリに似ているために、カマキリと名付けられた虫だそうです。
 ゲーム世界ではその珍しさからか、よく見られる水生昆虫の一種

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【レポート】アンモナイト――アンモナイトから古生物を好きになろう!

いきもの名:アンモナイト
学名:Ammonoidea Zittel

【登場するゲーム】

 軟体動物門頭足網のアンモナイト。アンモナイトは誰でも知っている古生物だ。のの字のように渦巻いている姿が特徴だが、時折「異常巻き」といわれるアンモナイトもいる。ちなみに、この殻の巻き方がヤギの角に似ていて、そのヤギを所持している古代エジプトの神アモンがアンモナイトの語源となっている。
 ゲーム世界では古生物

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【レポート】ウロコフネタマガイ――磁石にくっつくいきもの

いきもの名:ウロコフネタマガイ(英語:Scaly Foot snail)
学名:Chrysomallon squamiferum

【登場するゲーム】

 軟体動物門腹足網ネオンファルス目Peltospiridae科のウロコフネタマガイ。2001年に発見されているが、学名は2015年につけられたらしい。それくらいにまだわからないこともあるいきものだ。

 ゲーム世界でも深海が存在し、熱水噴出孔もあ

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【レポート】クロダイ――大きくなると性別が変わるかもしれないタイ

いきもの名:クロダイ
学名:Acanthopagrus schlegelii

【登場するゲーム】

 スズキ目タイ科のクロダイ。多くの人にとって「鯛」は赤いものを想像するかもしれないが、タイ科の魚はさまざまだ。このクロダイは釣りで知っている人もいるかもしれない。東アジアに分布する魚であるようで、海外のゲームで出てくることが少ないのか、日本で作られるゲームによく出てくる。
 ゲーム世界では、海遊で

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【レポート】マッコウクジラ――ゲーム世界で一番よく見られるクジラ

いきもの名:マッコウクジラ
学名:Physeter macrocephalus

【登場するゲーム】

 偶蹄目マッコウクジラ科マッコウクジラ。先日ダイオウイカの記事が出たので、その対になるマッコウクジラを紹介したいと思います。
 マッコウクジラはクジラの中でも、頭の四角さが特徴です。『なつもん! 20世紀の夏休み』の化石を見ると、頭の骨が四角いわけではなく、他のクジラとも似ている形をしています。

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【レポート】ダイオウイカ――「コレデ イカソーメンヲ ツクルト タイヘンナコトニ ナリソウダ。」(『塊魂』より)

いきもの名:ダイオウイカ
学名:Architeuthis dux(※シノニムは多くある)

【登場するゲーム】

 開眼目もしくはツツイカ目(開眼亜目)ダイオウイカ科のダイオウイカ。もはや知らない人はいないのではないかというくらい有名な深海のイカの王様である。ゲームいきもの研究所で現在収録している66個のゲーム(途中のものを合わせても68個のゲーム)の中で18個のゲームで登場しているという脅威の登

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