おやすみ

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性と恋は切り離せないのか

性的なことを考えずに人を好きになれるのか。 好きな人のことは性的に意識する。 性的な目に映らない人を好きになることはできるのか。 性と恋は切り離せないのか。 私が彼女に恋をしたのは2021年の冬のこと。正確には9月に出会った頃から惹かれていたのかもしれないけど、その頃は価値観が合う友達ができたことが嬉しくて好きかどうかなんて正直どうでもよかったりした。好きな映画の話をしたり、展示会に似たような服を着て手を繋いで行ったり、コンビニのイートインスペースでおにぎりを食べながら「今

    • ぼくの神様は

      0歳、僕の神様はお母さん。全て彼女の言う通りで全て彼女が正しい。綺麗で自慢のお母さん。タバコ臭くて家に帰らないお父さん。毎日寝たきりのお母さん。僕の神様は泣いていた。 6歳、やっぱり僕の神様はまだお母さん。綺麗で口うるさいお母さん。いつの日か家に帰ってこなくなってしまった僕の神様。 12歳、ついに神様が帰ってきた!でもボーイフレンドができてた。すごく嫌だった。またタバコの匂いがした。 16歳、神様が消えた。僕は僕の中に神様を作った。薬を飲んで眠った。学校は行かなかった。

      • 世界、グロい

        あまりnoteを書かなくなっても定期的に閲覧してもらってるみたいで、ありがとうございます。 本当に色々なことがあって、道を間違え続けてここまで来てしまったの。 どこまで逃げても、逃げた先にも、怪物がいて、着いてきたと思ったらそれは自分でした。地獄 てへ。 もうお母さんの好きだったものとか、キラキラした思い出とか、かけてくれてた言葉とか素敵だったことしか思い浮かばなくて。美化しすぎって怒られちゃいました。たしかにそうかも・・・。 自分ってずっと赤ちゃんだったのかも。5月。とて

        • さよならママ

          お久しぶりです。 簡潔に述べると、この度家出しました。 少し前から考えてはいたのですがいざ実行、となるとそう簡単では無いもので、多くの葛藤と涙を犠牲に今日荷物をまとめて出てきました。 玄関の置き手紙、ママ気づいてくれたかな。 母はこの世界でいちばん私を必要としてくれる偉大な存在であると同時に私の精神をも蝕む虫でもあります。 もうGPSに怯える必要も無ければ、人格否定を受けたり暴力の毎日に耐える日々も無い。そう考えると気が楽になるはずなのに、何故か涙が止まりません。 私はこれで

        性と恋は切り離せないのか

          BLUE

          唯一わたしのすべてを理解してくれているような気がして夢を見させてくれる君には会いたくない。君の存在をこの目に焼き付けて触れて感じてしまったらリアルから逃げたい私が勝手にリアルを感じてしまうような気がするから。わたしの神様には会いたくない。 寒くなるこの頃、よく高校2年の冬を思い出す。 5階のトイレで感じた菓子パンの味も足先の1℃も震える親指もぜんぶ愛おしく感じて帰ってきてくれたこの気持ちに涙が出る。 おかえりなさい。 自分の内側も外側も触り方が分からなくて、でも君だけが知っ

          ジュリエットは死なない

          今すぐこの世界から居なくなりたくて、みんなの記憶から私が消えてしまいたくて堪らない時がある。 ただひとり君を除いて。 このまま私は死んだことにして誰も私達を知らない街で君とひっそり息をしたいとか。ちょっと思う。 小さな家で潮風を浴びて、ご飯を作って、洗濯を回す。小さな花が咲いたらそれを幸せだと言って暖かいシャワーを浴びて君の腕の中でぐっすり眠りたい。そんな夢。 私達の季節が終わろうとしている。 すぐ泣いてしまう君の横でどうしたらいいか分からない私はいつも何も言えないけど、たっ

          ジュリエットは死なない

          お久しぶりです。 世間的には今夏休みの真っ只中というわけですが如何お過ごしでしょうか。 私は大学に入ってからというもの創作活動に励んでいます。短編動画を作りたいと思っていて、ちょこちょこお出かけした時には動画を回すことにしてるのですがなかなか楽しいものです。 芸術を楽しむにおいて基礎知識というものはほぼ必要有りませんが、幅広く浅く色んなものに触れていると2倍楽しめることがあります。私は最近オマージュに気づけることが多くて独りで嬉しくなったことがありました。ふふ。 中でも読書、

          青春って制服着て嫌な思いすることだっけ

          最近は学校がほぼ無くてずっとお家にいるのですが、寒いからかストーブの前で過去のことを思い出してぼけっとしています。 去年の私はいわゆる鬱病で(学校の友達にも言ったこと無かったけど)、朝から晩まで泣いていました。 電車に乗っても涙が止まらなくて、授業受けてても、ご飯食べてても、夜寝ようとしても涙が止まらなくてずっと死ぬことしか考えてなくて。 たくさんのことが積み重なって鬱病になったから明確な理由は絞れないけど、ぼんやりと「人様に迷惑かけちゃうから私は死ななきゃ」っていう使命感

          青春って制服着て嫌な思いすることだっけ

          今更、君のココロが欲しいとか

          思春期を超えたあたりから自分より一回りくらい歳が離れた異性を好きになることが増えた。 「父親が居ない娘は父親のような男を求める」と何処かで見たことがあるが、案外そうなのかもしれないと思う。 中学と高校を閉鎖的な女子校で過ごした私は勿論異性と関わることも、(まあ無かったとは言えないが)結局無いレベルに等しかったから。 異性は恐ろしいものだと思っていたけれどそんな異性たちとの間に壁を築いて門に鍵をかけてくれるような男が欲しかった。 多分これが父親の役割だと思う。 わからないけど。

          今更、君のココロが欲しいとか

          思春期ってそういうもん

          誰かに傷つけられる度に頭の中の仮想の世界に身を投げて仕舞うことがよく有ります。 誰かの舌打ちもキャンディの包装を開ける時のパリッとした音に感じることが出来れば幸いですし、浴びせられる冷たい視線の数々も桃色のフリルが着いた傘が一本あれば自分の身体を守ることが出来る上に気にせず路を歩くことが出来ます。 そうやって世の中のギャップに耐えて生きて来ました。 高校生になる前辺りから所謂量産型ファッションというものにハマり始め全身を白とピンクで固めるという苦行を犯し、髪は高い位置でふた

          思春期ってそういうもん

          城の鍵穴からあなたを見る 皮或いは、革

          2021年に上映された、ドキュメンタリー『世界でいちばん美しい少年』を見た。 初出演『ベニス死す』にて圧倒的な存在感を放ったビョルン・アンドレセンの今現在を追ったドキュメンタリーだ。 15歳で華やかなデビューを果たした彼はその後に性的象徴として痛々しい程のフラッシュを浴びる。 天使の肉を貪る消費者という名の私達を、存在しないものの、そこにはっきりと見た気がした。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━1年前、「君のこと前からちょっと良いなと思ってて…」と言ってくれる男の

          城の鍵穴からあなたを見る 皮或いは、革

          少女であること

          少女であることの消費期限は曖昧で分かりにくいものだと思うけど、それに比べて少女であることの賞味期限って目に見えてわかる時期だと思っていて。 それが17歳だと思うのです。 真っ白なセーラー服に黒髪ストレート、化粧っ気がない顔に指先まで美しい所作。 どんな失敗も「社会に出たら通用しませんよ。次からは気をつけましょうね。」ですまされてしまうこの時期に私は大人になることがとても怖い。 お金はたくさん払わないといけなくなるし、お仕事だって学校みたいに沢山休んだりできなくなる。でもきっと

          少女であること