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新しいTV体験ごときが世代間ギャップを埋められるわけがない

行為としての「テレビ見」は、かつてリビングに家族が集まるという常識があると実現していました。ヘッダ画像をお借りしています。あと変態的なことを文中に書いてるので子供に読ませない方がいいかと

集まり、共に時間を過ごす時間とは重要なコミュニケーションの役割を担っていたのだろうか?ぼくのようなバーチャル空間にいる者にとってはわからないし、今やZ世代以外のすべての世代が、「Z世代に物を売りつけて儲ける未来」を見越しているから(これから老人が死に、Z世代が一番財力を持つ時代が来るのは自然の摂理である。でも実際に持つ者は溜め込み世代なのかもしれませんね)Z世代の実生活にしか興味がない現状だ。ぼくはそのような考え方を実に情けなく思う。

そして時代は変わり、ぼくらの間ではテレビを見るという習慣など消え失せた。消え失せたというのが嘘っぱちだと言われるかもしれないので、その意見に最大限譲歩してやるのであればテレビが携帯やタブレットに変わった。

平安京が平城京に取って代わったみたいなものでしょう。あれ?場所って同じでしたっけ……どうでもいい。遷都したことが伝わればなんでもよい。

で映画を見たり、YouTubeで歌を見たりすることがぼくらの「テレビ」となりました。主な娯楽になっている。

でこのニュースを見たわけです。

最近「ミライスピーカー」という製品のニュースを目にした。

せっかくなので公式はこれ

なんでぼくは無料で人が作った商品を宣伝しているのだろう?

この製品はテレビの音を増幅させるスピーカーで特にシニア層をターゲットにしている。しかしこの製品にはぼくらにとっても見逃せない魅力があると感じた。そこへの訴求が足りてないと。つまりこの製品はもっと売れる。

まずこのスピーカーの最大の特徴はテレビのイヤホン端子にケーブルを接続するだけで、アナウンサーや俳優の話す言葉が明瞭に聞こえやすくなるっぽいところ(マジで端子なのかどうかはよくわからんので調べてください。そういうの書いてくれないからこのような文を書く羽目になっている)。

この手軽さはテレビを持たないぼくらにとっても魅力的だ。例えば友人が集まった際に携帯でムービーを見る………なんて友達がいないからできないんだが、その音量には限界がある。しかしこのスピーカーがあれば小さな画面でも内容をはっきりと共有できる。

恋人同士だとどうなるだろう?交尾中の何らかをごまかすために映画だの歌だのをかける習慣がある女男がいたとして、ミライスピーカを使ったら音消し効果はあるのだろうか。果たして寝座を激しく揺らし、あえぎ声をかき消す効果はあるのだろうか。指向性スピーカーだったりするのであれば、悲しいかな自分たちには喘ぎ声だの淫猥な音が聞こえなくなるものの、隣人に丸聞こえになり部屋を後にした一方が音かなんかを録音されてて強姦されてしまったりするのだろうか。だったら何の意味もないな

今の段落は忘れてください。

さらにこのスピーカは湾曲させた平板を振動させて音が様々な方向に反響し、広い範囲で聞こえやすくなるらしい。じゃあ例えばキャンプやアウトドアで映画を見たくなったら完璧ですね。電波がない?ダウンロードがあるじゃないっすか。自然の中で映画……すげー贅沢ですね。YouTuberならそれをさらに録画すんじゃねえかなと思わされる。自然に酔ってる自分をですね

またこの製品の背景には新型コロナウイルスの影響で家電量販店に足を運びにくくなった状況を逆手に取り、口コミやネットマーケティングを駆使して成功したというストーリーがある。このような時代の変化に柔軟に対応し、消費者のニーズを捉える姿勢は、ぼくらにとっても参考になる。

しかしこのニュースで特に注目したいのは、上記のようにこのスピーカーがテレビレス生活を送る私たち若者にも新たな娯楽の形を提供してくれる可能性があること。なんでそこに訴求しないんでしょうね。

このようにミライスピーカーは、シニア層だけでなくぼくらにとっても新しい娯楽の形を提供してくれる可能性を秘めている。テレビを見ない生活が当たり前になってきた今、このような製品が異なる世代間でのコミュニケーションの架け橋……とはならないっすね。映画はひとりで観るものだから。

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