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レナードの朝+プラダを着た悪魔=マイ・インターン

昨日レナードの朝を見て感動したんだけど打ちひしがれた。そこで自分を癒やすために一度見たマイ・インターンを見なければと思ってしまった。ヘッダ画像をお借りしています。

ぼくがかつて映画を2回以上観るなんて金曜ロードショーを除けば千と千尋の神隠しのみである。でもそれもひと月に一度とかそんなレベルでの何度見であり、マイ・インターンは何年前に見ただろう。話知ってるしもういいか……とは思ったんだけど、レナードの悲しみをぼくの中で歓びに変えてやる必要があり、そうした。他にもう一度見たいものとしてボヘミアン・ラプソディがあるのだが、マーキュリーが最後のパートナーとなる相手に対して自尊心を傷つけまいと生意気な態度を取ったシーンが共感性羞恥となりそうで観るのが怖いと思っているがこれは余談だ。

映画がぼくらの心に深く刻まれる物語を通じて、感情の山谷を経験させてくれるとは思わないが、最近見た二つの映画である「レナードの朝」と「プラダを着た悪魔」はまるで偶然みたいにつながってしまった。

これらはもちろんそれぞれ異なるものであり、別の感情を呼び起こしたが、最終的には「マイ・インターン」という一つの映画となって繋がった。もちろん本気で言ってるわけではなくある種のifな未来としてである。でももう本気でそう思わなきゃやってらんない

「レナードの朝」では、ロバート・デ・ニーロが演じるレナードは、長い間廃人だった。でも一時的に天才的な復帰を遂げます。しかし再び廃人となってしまうという悲しい運命を辿ります。こんなのやってられますか?親は蘇ったレナードに喜んだけど、レナードが女に興味を示したら目覚めないほうが良かったとか言い始めた。そしてまただめになるんだろうなという兆候まで見せ、最後は全員がそうなる……この物語は、一瞬の輝きとその後の暗闇を描いて観る者の心を深く揺さぶるとか言われるけどそんな生易しいものじゃない。

しかし、この物語の「if」的な続きとして、レナードが奇跡的に復活し、「マイ・インターン」のベン・ウィテカーとして再び人生を歩み始めたと考えるとどうですか???????????????

心に希望の光が差し込みます。レナードがあの後復活し、その類まれなるアジテーション能力を発揮し、何十年も電話帳の営業で部長となり、奥さんと結婚して(あの天パの女の子でいいだろう。あの子はあの後校長になったのだ)その完璧な人生を生きた。

もっとも、この生き方を通じてすべての男がこのように歳を重ねるべきだというメッセージをオマージュしているようにも思えます。でも実際にはどんな能力があろうがこんな完璧さを求めるなんて大変だよね。

ある意味「最強」だ。転生の先取りともいえる。いやぼくが転生系に興味なさすぎて知らないけど、マイ・インターンと転生とどっちが先か知らないという意味なんですが……マジで転生したようなものだと思う。レナードが、ベンになり、ベンにとってジュールズの作った会社は自己の才覚を最強に発揮できる場所だった。

一方「プラダを着た悪魔」でアン・ハサウェイが演じるキャラクターは、悪魔である上司との関係や恋人との関係に悩みます。この映画はキャリアとプライベートのバランスを求める女の葛藤を描いた。

つまり「マイ・インターン」でのジュールズとしての彼女は、プラダを着た悪魔の世界を経て、大成功を収めた起業家と考えてもおかしくないわけです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

(さっきから、ぼくの話が飛躍しているところに意図的に異常者みたいに記号を入れています)

彼女の完璧な能力はまさにメリル・ストリープのあれ。実際、ジュールズのお洋服EC会社は彼女なしでは成り立たない。この例は、メリル・ストリープが演じたキャラクターと酷似しています。

「マイ・インターン」は、これら二つの映画の伏線を巧みに回収し、新たな物語を紡ぎ出したと考えてもおかしかないんじゃないのか????????????????????????????

ベン・ウィテカーの生き様は、70代だけでなく、10代の生き様の手本ともなっています。彼の周りの三馬鹿男たちはマジで清涼剤だ。新卒2年目のジャーマネと付き合ってたのに浮気し、不法侵入の時に自分に酔ってたアホは……

彼に最初に勇気を与えた、ベンを誘惑しまくってた恐ろしいおばあさんの存在も物語に深みを与えている……んだろうか?最終的に中指を立てられるという皮肉な展開は、人生の予測不可能さを象徴している……のか………?

この映画を通じて、ぼくは人生の様々な側面を見るといいますか……レナードが救われたと思える。完璧を求めることの難しさ、人生の不確実性、そして何よりも自分自身と向き合う勇気といいますか、人生やり直せるんだよっていうこと……でいいでしょうか。この3つの映画は、ただのエンターテイメントではなく、私たち自身の人生について考えさせてくれる……といいますか奇跡的に重なりあって最終的に一個の完璧な物語となって、貴重な幸せを提供してくれましたね。サンキューレナード。サンキューベン。サンキューロビン・ウィリアムズ、アンドハサウェイ。

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