晴れ渡る空のように、言葉は響く

人間の心というものは、不思議だ。
あれほどモヤモヤと立ち込めていた暗雲がたった一言で、晴れ渡る。言葉とは、偉大な力を持っていると改めて実感する。

コミュニケーションツールとして、何気ないほど日常に馴染んでいる言葉。
その裏側にある真理を隠していたり、うわべだけの飾りだったもするけど、そうではないと思えることもある。

真理はどこにあるのか、そんなものを追い求めなくても、素直に心に溶け込む言葉がある。

それは、人によるものだろうか。状況や、自分の受け取り方にもよるものだろう。

昨日、とってもモヤモヤしていて、言葉にして吐き出そうと詩を書こうとしたのだけれども、出て来る言葉はどれも誰かの真似事のようで。どこかで見た文豪の言葉を、それっぽく並べて思慮深げに病んでいる、、笑。そんな感じしかしなくて、投稿はやめた。

それは、その時の私が決めたからであって、こころがイエスと言わなかった。
その詩を書き終えることもなく、それでいいと眠った。

思いが伝わらない時もある。自分の感情でさえコントロールできずに、ハリボテのように取り繕ってしまう時がある。

そんな壁を諸共せず、ただまっすぐに飛び込んで来る言葉は、素直だ。

人それぞれ事情があり、隠していることも、全てを打ち明けないこともあるだろうけど、それはそれでいい。全てを知る必要はない。

心の内をそのまま全て理解するなんてことは、到底不可能で、勝手な憶測が飛び交い、悩み、深みにはまり、抜け出せなくなるものだ。けれども、抜け出す術を持っていないとしても、言葉は助けてくれるのかもしれない。

一人ではどうしようもないと想うかもしれないけど、誰かや何かの力を借りたっていいし、頼ったらいいのだ。依存症とかにならないくらいに。

意図せず、結果的にそうなったとしても、なるべくしてなったのだと。

ちょうど空も晴れてきて、一緒だねと微笑みたくなる。

生かされている自然の恵みへの感謝と、
清々しい気持ちをくれる変わらぬ友に感謝を。