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エッセイ

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#記憶

亀は春にいってしまった。

亀は春にいってしまった。

幼い頃、夏祭りはまだまだ盛況だった。
田舎ながら、それなりに大きなお祭りがけっこうあったものだ。

商売の家に生まれたこともあって、もっぱら連れて行ってくれるのは、母方の祖母だった。
毎回「これ!」という一品を買ってもられるのが常で、祖母の手を引き縁日を何往復もしたものだ。

あれは、小学二年生の事だったと記憶している。

その年のお祭りでは、買ってもらいたいものが早々と決まっていた。
それは「亀

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真夏には冬を思うのです

真夏には冬を思うのです

暑い。
あぁ、今は夏なんだから当たり前か。
やっぱり夏ってこんな暑かった、よな…

今日もまた、暑い一日だった。

茹だるような夏の一日。
そう、あの日も。
まあ、そんな思い出の夏も、もちろんあるにはある。

でも不思議と、夏の最中に夏の記憶を思い出すことは少なかったりする。
暑ければ暑いほど。
今日も、こんな暑さの中で懐かしく思い起こされるのは、あの冬の、あの日のことだったりするのだ。

今こう

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12月の朝のベッド

12月の朝のベッド

12月、遅く起きた朝, 晴れ 。

この時期、平日の起床時だと夜がまだ明けきらずに外は暗い。
リビングの照明をつけるこたから始まる朝だ。

休日の朝、日差しが部屋に溢れている。
ぼんやりと、静かに漂う光の群れを眺めて過ごす。
隣のベッドからは、妻のさほど大きくはないいびきが不規則に聞こえてくる。
無呼吸症候群かもしれない。起きたら検診を進言してみようか。

そして、今年ももうすぐ終わ

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