自由が丘 ネコ日記 「クリボーの母親：キョロたん」 外猫に戻ったクリボー編
クリボーの母親キョロたんは午前中に現れるようになってきました。気がつくと窓に張り付いて、僕を凝視しています。
目が合うと、うにゃー、うにゃーと鳴き始め、ごはんの要求です。
いつも不思議だなと思うのは、1人のネコが、やり始めると、なぜか界隈に伝播していき、皆、同じような行動を取るようになります。本当にこれは不思議。
ノラ子のプリンがうちに来て、窓に張り付いて、鳴いたらごはんが出てきたと、その情報を共有したのでしょうか？
よくネコ会議というものが行われ、そこでも情報交換をされると言います。どうもうちに来るノラ子たちもそのようなことがあるようなのです。
当然ながら、置き餌をすれば、うちに10匹と集まってくるのも、その情報が広がっているのだろうと思われます。
シャーをいうネコも多いのですが、これもごはんの要求なのです。そう振るまえということを誰かが教えたのでしょうか？
クリボーを家猫修行している時に、シャーシャー言ってる動画を獣医に見せたことがありますが、これは威嚇のシャーとはまるで違うと指摘されました。そういえば、母親のキョロたんも父親のメイさんも同じようにごはん前にシャーシャー言っていました。
キョロたんの息子であるクリボーがキョロたんに教育されて似たような行動をすることもあり得るだろうなと思います。こういうことがあって、ノラ子に育てられたノラ子を飼うというのは、とてもハードルが高いと考えています。
母親のキョロたんがクリボーと違うところは、控えめな性格。忍耐力がある。一度にたくさんは食べ無いこと。このあたりでしょうか。長い時には3、4時間はテラスに陣取り、寝たり、僕を見たり、ずっといます。
先日は、家庭菜園の親父が木を切りに出てきて、慌てて、逃げたのですが、すぐに舞い戻り、またテラスに陣取っていました。臆病ではありますが、この忍耐強さは他のうちに来るネコには無いです。子育てに関しては他と比べると（例が少ないのですが、、、）、常に子ども優先で、ずっと見張り続けるような感じで、過ごしていましたが、そのうちに子どもだけで、遊ばせるようなことも頻度が高かったように思います。独立させようとしていた割に、キョロたんは親離れをさせずクリボーと1年近く過ごしていました。親離れ前にクリボーを捕獲しましたので、それはそれはクリボーは鳴き叫んでいたわけです。
僕はキョロたん親子の愛情を痛いほど知っているわけですから、その姿をケージ内で1人いるクリボーを見るのはとても辛かったのです。いっそキョロたんごと飼ってしまうのが良いかとも考えますが、家の広さに余裕は無く、この選択肢は無い結論でした。
ここ2ヶ月くらいの話ですが、キョロたんとクリボーは距離を空けるようになっています。ようやく、長い長い親子関係が終わり、独立したかなと思います。愛情表現とも情報交換とも言われますが、鼻と鼻をくっつける姿を見なくなりました。
キョロたんが朝テラスに陣取ると、クリボーは入って来れません。家庭菜園との入り口で鳴いて、立ち往生してしまいます。
クリボーは近所のネコ界では最弱で臆病、いつも1人でいるようになりました。去勢したせいも大いにあると思われます。去勢効果が出てきているのかも知れません。去勢による性格の変化はすぐには起こらないと言われていて、鳴き止むこともすぐには無いと聞かされていました。クリボーの場合はその前例の通りだったようです。去勢をすると喧嘩をすることも減るだろうなと思われます。オスに限りますが。。。
今朝、シャッターを開けると、クリボーはいつもに増して、鳴き叫んでいます。どうしたのかとテラスを見ると、キョロたんと対峙して、僕がシャッターを開けた途端に、大声で泣き始めたようなのです。早く、早く部屋に入れてくれと鳴くかのようで、窓を開けると駆け込んで来ました。
ずっと僕に、ふにゃーふにゃー、大変だ、キョロたんが嫌だという風に聞こえます。クリボーの親なのに、どうしたのだろうかと考えますが、親離れによって、1人のネコになって、キョロたんもそういう態度を取るようになったのかもしれません。
クリボーは自分がネコなのを忘れてしまっているのかも知れないですね。外で生きていくことが出来るのだろうか心配でもあります。僕がクリボーの友達であることには間違いが無さそうです。
ペットとのコミュニケーターなる人がいるそうなんですが、これについてはまた後日話すとして、僕もそんな能力が欲しいと思っています。ねこの身体の動きや、呼吸や、目つきでなんとなくそうかなぁとは感じるのですが。
都市伝説の番組でペットコミュニケーターの人が登場し、話題となっていました。自由が丘には関さんの店、セキルバーグカフェがありますので、そのペットコミュニケーターの話でも聞けないかなと思っています。また、クリボーのママのキョロたんは何か神秘的な魅力もあるのです。それが何なのかわからないかなぁと、話せばわかるのかもと、いつかノラ子達と話せるようになりたいと思うのです。
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