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卒業研究記録「身近な森の見え方を変えるワークショップの提案」

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京都のデザイン学生による一年間の卒業研究の記録。 とにかく投稿、ドキュメンテーション。
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#つくる

8月の研究進捗

8月の研究進捗

中間発表から始まった8月

8月は卒業研究の中間発表から始まりました。人生で初めて研究というものを始めた、この前期は早かったです。
中間発表を終えたときに書いた記事がこちらです。

中間発表を終えた時点で、自分は何を最終成果物とするのだと、もやもやとしていました。

その後、すぐにやってきたお盆の時期は、気分転換も兼ねて

読書

をすることに。
前期の間に入手はしていたものの読み切れていない本を

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グリーンウッドワークで、森と関係を生めるのか

グリーンウッドワークで、森と関係を生めるのか

グリーンウッドワークについて

詳しく知りたい方は、こちらの本と私がまとめた以下のサイト集が参考になるかと思います。他に情報をご存じの方がいれば、是非お気軽にコメントを頂けると嬉しいです。

それでは、本題に入りましょう。
私が今回、

グリーンウッドワークを通して考えたかったこと

それは、

研究のテーマとして掲げている、
「つくることを通して、森と関係を生むということについて」です。

その

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中間発表を終えて

中間発表を終えて

私は今回の中間発表において、上のようなポスターを作成しました。

前期の振り返り

ここで改めて、2022年度の前期に私が何をやってきたのかをまとめていこうと思います。それぞれについては以前記事にしているので、気になった方がいれば是非そちらを参照して下さい。

私が今期何をしていたかを振り返ると、ぐるぐると考えることが多かったなと思います。そして何か進んだときは、とりあえず何かつくってみたときでは

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見るツールをつくるワークショップ

見るツールをつくるワークショップ

ワークショップの目的

森での見方を意識的に変えたことから感じたことを他者にも共有する手段、また他者はどう感じるかを確かめる手段として、見るツールをつくるWSを企画立案、実施した。

ワークショップの参加者には、木や森を見るための道具をつくって貰った。もっとこうしたい、こうすればいいなど試行錯誤をしながら製作物を自ら使用することで、より主体的に木や森に近づくのではないかという仮説の基、行なった。

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観察するためのツール

観察するためのツール

観察するためのツールをプロトタイプして近くの森のようなところへ行ってきました。

お気に入りを見つけて、この箱の中に入れてみて観察しました。
拾った時には気づきもしなかった、小さな虫がついていたり、枝の形が細かく見れたりしました。

また境界があるからか、直接見るより近くでみることができたと思います。
子供は元から近くで見るのかも知れないとも思いました。

ものがあると見るきっかけにはなるのではと

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森で視界を狭めると見えてくるもの

森で視界を狭めると見えてくるもの

こんにちは。
今回は研究の進捗として行なったプロトタイピングしたものと、それを使用した様子を記録しようと思います。

視界を狭めるツール

プロトタイプとして視界を狭めるツールを作成し、それを持ち近所の森のような場所へ行き検証しました。

今回の一番の発見

(今回で言うと覗くための)穴が空いている板でも、板一枚挟むだけで想像以上に対象に近づけると言うことです。

心理的に自然物との境界ができるか

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その辺の枝を観察してみた

落ちている枝から材の感覚は得られるのかという問いの元、枝の皮をむいたりして、枝を観察してみました。

その辺の枝を観察してみた

その辺の枝を観察してみた

こんにちは、今回は研究記録第二弾として、探索のために行なったプロトタイピングについてです。

私は身の回りにある木を見ても、材である木材と結びつかない人は多いのではと考えています。

そこで、身の周りにある枝から材の感覚を感じられる体験を得ることは可能なのかと思い、学校に落ちている枝を探して観察してみることにしました。

十分に乾燥している枝だったこともあり、皮を剥がしていくと、材っぽくなりました

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つくるという行為を通して木や森と人の関係を再考する

つくるという行為を通して木や森と人の関係を再考する

こんにちは、私は京都工芸繊維大学でデザインを学ぶ学部4回生のものです。これから一年行なっていく卒業研究の記録として、noteを活用していこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

早速ですが、現段階で私が研究テーマとして考えていることは、
「つくるという行為を通して木や森と人の関係を再考する」です。

このテーマにした理由として、私は以下の三つのことを感じています。

ここからそれぞれについ

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