#怪談
怪談:20 おまじないの人形
その昔。オカルトやスピリチュアルに興味のない知人が、幸運のおまじない人形の写真をSNSにあげているのを見つけました。
そもそも優等生であった彼女。精神的なことに一切興味はなく、学生時代は教師からの信頼も厚く、社会に出てからは地域の役員をするなど、与えられた仕事を律儀にこなしているような人でした。
また、子育てなど一切の苦にならない・子供を邪険にする人のことは理解しかねると言い、いわゆる潔癖なと
怪談14 死霊と子ダヌキ
死霊に生霊、呪いにモノノケ。
怪談と言っても、色んなものに因んだ話があります。
私には、死霊の顔は見えません。生霊は、頭の中で感じたものがホログラムのような色で見えます。やたら神経が立ったような夜に、瞼を閉じて変な人形の顔が浮かんでは消えてを繰り返すようなときは、呪いの類だと思っていて。モノノケは…今のところ肉眼で遭遇したことはありません。
ただ一度、夜中に目が覚めたと思ったら、白黒の写真の
怪談02 幼い頃、その2
私が住んでいたのは、小さな家がポツポツと集まった場所でした。周りを低い塀に囲まれ、裏には物置。家の壁と塀の間には、人が一人通れるほどの隙間があり、よくそこで近所の子供たちと鬼ごっこをしていました。
これは、小学校低学年のときのお話。
その頃、親は仕事で夜遅くに帰ってくることが多く、歳の離れた兄弟も家を出ていたため、私は家で一人眠るようになっていました。
近所に住む祖母が眠る時まで居てくれるこ