記事一覧
正しさと合理性 -現在から過去を見るとき-
ここ数日、旧帝国軍が合理的だったかどうか、大日本帝国の対米戦は非合理的な決断だったのかなどについて、いくらか勢いでつぶやき、明らかに行き過ぎた発言があったため、ここで現段階の自分の考えをまとめておきます。
まず、対米戦が大失敗だったことは火を見るよりも明らかです。
300万余りの軍人軍属民間人が死亡し、100万を超える将兵が南方のジャングルで戦闘ではなく飢えて病に倒れ死んでいき、主要都市は焼夷
ロシア軍が勝てる可能性はあるのか
※当記事はすべて無料で閲覧できますが、為になった、筆者を応援したいと思われた方はご購入いただけると大変うれしいです。
九月初等、ウクライナがハルキウ方面で機甲部隊による突破と戦果拡張を行い、決定的な勝利をしました(不便なため、以後これを攻勢発起点となったと思われるチェグエフにちなみ、チェグエフ攻勢と仮に呼称します)。
当初この攻勢は偶発的なもの、ないし南部のヘルソンでの攻勢への助攻ではという観
BTGは何が弱点なのか
<軍に決定的な欠陥が…ロシアが“敗ける日”これだけの理由【5月2日(月)#報道1930】>
こちらの番組でBTGの弱点について語られており、筆者としても同意します。
しかし軍事について知識がない人はこの動画では「なぜ部隊をコンパクトにしたことが弱点になるのかわからない」と思う気がします。
というのも筆者としても以前は部隊のコンパクト化のメリット・デメリットについてある程度理解したのはそれなりに時
榴弾砲のお仕事 ~なぜウクライナに必要なのか~
最近のニュースで、ウクライナへの榴弾砲の提供が大きなトピックとして取り上げられて驚いています。
ドローンの活躍というのが注目されていたので、てっきり徘徊型ドローンのスイッチブレードの供給が盛んに取り上げられるかと思ったのですが、たしかにそちらのトピックも大きく取り上げられているものの、同時に榴弾砲の提供にも注目するトピックが目に付きます。
専門家の方が榴弾砲に注目していることから、その意見を汲んで
なぜ戦車が必要なのか
2022年に起きたウクライナ・ロシア戦争(仮称)で歩兵が携行する対戦車誘導ミサイル(英語略称:ATGM。以下ATGMと呼称する)の効果が喧伝され、これにより戦車不要論が顔をのぞかせています。
しかし、今回活躍しているジャベリンが配備開始されたのは1996年であり、それ以降も開発したアメリカを含めて世界中の国で戦車は運用され、国によっては新型戦車すら開発・配備しています。
軍人たちはジャベリンという