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雰囲気抜群!夏におすすめのミステリー小説5選

こんにちは!フリカツです。

いつもはノウハウ系の情報を発信していますが、
今回は趣向を変えておすすめのミステリー小説を
紹介していきます。

面白いミステリーの定義とは何か??

考えてみると、
「キャラクター性」
「練りに練ったトリック」
「先の気になるストーリー」
「魅力的な謎」
などの要素がうまく融合したものではないでしょうか。

今回は数あるミステリー小説の中で、
雰囲気、ストーリー、怖さが融合された、
印象に残っているミステリー小説を紹介いたします。

更に他のブログ、サイト等であまり紹介されていない
小説を独断と偏見で厳選してみました。

暑い夏はエアコンの効いた部屋でドキドキ・ハラハラ
する読書体験をぜひ味わってください。

1.悪霊の館

不気味な逆五芒星の中央に捧げられた二重鍵密室の首なし死体。邸内を徘徊する西洋甲胄姿の亡霊。資産家一族の住む大邸宅で、黒魔術のミサを思わせる血みどろの惨劇が続く。

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名探偵二階堂蘭子が活躍するシリーズの
長編4作目にあたる作品です。

特筆すべきは登場人物の多さにあります。
50人くらいいたかな。

よくあるクローズドサークルではなく、
すでに殺人事件が起きて、警察が介入している
状況下で人が死にまくります。

作中で蘭子がこれは殺戮だと言っているように、
登場人物が多い分、とにかく殺されます

ただし主要な登場人物は限られているので、
混乱することは無いと思います。

二階堂黎人氏は、舞台設定やお膳立てが
上手な作家です。

分厚い本ですが、ぐんぐんと引き込まれます。
最後まで飽きることなく読むことができました。

本格ミステリーの王道が
しっかりと守られている感じですね。

恐怖度  :★★★★★
トリック :★★★
雰囲気  :★★★★★
ストーリー:★★★

2.失踪者

ノンフィクション作家・高嶺隆一郎は真犯人に直接インタビューする手法をとっていた。埼玉県の久喜市で起きている連続失踪事件を調査するなかで、15年前の同様の事件との関連性が浮かび上がる。月曜日に女が消えること、現場に「ユダ」「ユダの息子」のメモが残されること。犯人はまた「少年A」なのか。

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叙述トリックの第一人者である折原一。

数ある○○者シリーズの中で一番怖い!!!
と感じたのが本書です。

大分昔に読んだ小説ですが、得体の知れない何かに
狙われる恐怖はずっと印象に残っています

この小説に限らず氏の作品は全てを
疑ってかからないときっと騙されます。

とにかく読者を煙に巻くのがうまい。
騙される快感を味わってください。

恐怖度  :★★★★
トリック :★★★
雰囲気  :★★★★★
ストーリー:★★★

3.時計館の殺人

鎌倉の外れに建つ謎の館、時計館。角島(つのじま)・十角館の惨劇を知る江南孝明(かわみなみたかあき)は、オカルト雑誌の“取材班”の一員としてこの館を訪れる。館に棲むという少女の亡霊と接触した交霊会の夜、忽然と姿を消す美貌の霊能者。閉ざされた館内ではそして、恐るべき殺人劇の幕が上がる!

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個人的には綾辻行人氏の最高傑作であり
クローズドサークルものの傑作です。

閉じ込められた薄暗い地下の館内で次々と
取材班のメンバーが訳も分からず殺されていきます

原稿用紙換算1000枚超の大作ですが、
そんなことを感じさせない力量はさすがの一言です。

なによりこのトリックの発想はすごいと思います。
これは騙されますね。

うろ覚えですが氏はこのトリックを喫茶店で
打ち合わせ中に思いついたとか。

こんな発想がポンっとでてくるあたりすごいです。

恐怖度  :★★★★
トリック :★★★★★
雰囲気  :★★★★★
ストーリー:★★★★

4.奇想天を動かす

浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、店の主婦をナイフで刺殺した。だが老人は氏名すら名乗らず完全黙秘を続けている。この裏には何かがある。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、懸命な捜査の結果、ついに過去数十年に及ぶ巨大な犯罪の構図を突き止めた。―壮大なトリックを駆使し、本格推理と社会派推理とを見事に融合させた傑作。

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島田荘司といえば玉木宏主演で映画化された
名探偵、御手洗潔(みたらいきよし)が有名です。

ですが、もうひとり存在を忘れていけないのが
警視庁捜査一課の吉敷竹史(よしきたけし)です。

吉敷竹史シリーズは御手洗潔シリーズに比べたら、
現実的な話が多いです。

しかし本書「奇想天を動かす」は異質の部類に入ります。

トリックについては賛否両論分かれてしまうかな。
個人的にはストーリーが素晴らしく印象に残っています。

恐怖度  :★★
トリック :★★★★
雰囲気  :★★★
ストーリー:★★★★★

5.首無の如き祟るもの

奥多摩の山村、媛首(ひめかみ)村。淡首(あおくび)様や首無(くびなし)の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。3つに分かれた旧家、秘守(ひがみ)一族、その一守(いちがみ)家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。

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練りに練ったトリック。
緻密に計算された舞台設定、トリックは圧巻

まさにトリックのために存在する村です。

文章も読みやすく先が気になる展開で
一気読みしてしまいました。

犯人を当てるのは難しいでしょう。
きっと騙されます。

恐怖度  :★★★★
トリック :★★★★
雰囲気  :★★★★★
ストーリー:★★★

おわりに

今回紹介させていただいたミステリーは
全て完成度が高く読み応え抜群です。

全てシリーズものですので、気に入ったら
他の小説も読んでみることをおすすめします。

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