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名は体を表す:人と世界の未来を変える「ネーミング」考

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「初めに言(ロゴス)があった」――『創世記』 かつて混沌としていた何かに“名前”を与えた瞬間、世界は定義され、仕分けられ、秩序が生まれた。古代の人類は「言葉や名前に力が宿る」と…
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2021年4月の記事一覧

濁音と「ン」の付くタイトルは、印象に残りやすい

濁音と「ン」の付くタイトルは、印象に残りやすい

昨日、ある番組で、「東映の映画タイトルの付け方のデンから言えば、濁音と「ン」の付くタイトルは、印象に残りやすいのでヒットの可能性が高い」とのこと。

それでふと思い出したのだが、僕らの世代の男の子が「ハルマゲドン」という言葉をはじめて聞いたのは、間違いなく角川映画の『幻魔大戦』の新聞予告ではないかという記憶がある。そこに書かれていた「ハルマゲドン接近…」という言葉が、小学校でも超ウケていたものだ。

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一流グルメは名前もカッコいい

一流グルメは名前もカッコいい

一流は何だって一流。
それは疑いようのない世界の真理である。

【風格部門1位】パルミジャーノ・レッジャーノ(伊:Parmigiano Reggiano)

「イタリアチーズの王様」の異名を持つハードチーズの代表格。そのハードさ(硬質)ゆえのハードボイルドな雰囲気は、名前にも漂っている。

まず目につくのは、「ジャーノ(giano)」が渋い韻を踏んでいるところ。脚韻の世界最高峰「セブン・イレブン」

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俳優か、女優か、役者か。

俳優か、女優か、役者か。

何日か前に。
"女優"という表記について話題になっているのを目にしました。

ぼくは"俳優"だろうが、"女優"だろうが、"役者"だろうが、"声優"だろうが…自分が名乗りたいものを名乗れば良いと思いますし、他人がどう呼称しようが誰にも規定されることはないと考えています。

▼俳優・女優・声優・役者ぼくは昔から、男女関係なしに座員を紹介する時は「うちの俳優です」と紹介しています。

これはあくまでぼく

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