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日銀の追加利上げは予想できた!その根拠とは?

2024年7月31日、日本銀行は政策金利を0.25%とする追加利上げを発表しました。これを受けて、特に為替市場では円高が進み、8月1日には一時1ドル148円台となりました。

みなさんは、今回の利上げは予想されていましたか?
報道によると、7月24日時点でのマーケットの予想は30%程度であったと言われています。

しかし、さまざまな報道を総合すると、少なくとも7月25日時点で、利上げの確率はかなり高いと判断できたのではないかと考えています。

本noteでは、私自身の今後の教訓を記録しておきたいと思います。


日銀は「市場との対話」を重視している

日本銀行の植田総裁は、「市場との対話」を重視する姿勢を打ち出しています。すなわち、利上げがサプライズとなって、市場が混乱することはできるだけ避けたいということです。

ところが、今回、決定会合の1週間前になっても、市場の「利上げ」の織り込みは30%程度でした。
時間がない中で、日銀はどうするか・・・。マスコミを使ってリークするという方法に至るのではないでしょうか。

そして、24日、ロイター通信は「日銀が利上げを議論する」と英文で報じたのでした。

尚、日本銀行にはブラックアウト・ルールというのがあります。
このルールに基づくと、25日以降は外部への発信ができないことになっており、ギリギリのタイミングだったと考えられます。

金融政策決定会合の2営業日前から会合終了当日の総裁記者会見終了時刻までの期間は金融政策及び金融経済情勢に関し、外部に対して発言しない。

金融政策に関する対外発言についての申し合わせ : 日本銀行 Bank of Japan (boj.or.jp)

この報道を受け、市場の織り込みは30%程度から50~60%程度に上昇しました。

ロイター通信の「情報筋」は信用できる!?

日銀からすると、市場の織り込みが直前までこれほど進まなかったことは、意外だったのではないでしょうか。

なぜなら、植田総裁は6月18日の国会で、7月会合までに入手できる経済・物価・金融情勢に関するデータや情報次第としながらも、利上げも「十分あり得る」との考えを示していたからです。

多くの報道機関が、7月の利上げの可能性は低いと考える中、ロイター通信だけは、6月26日の時点で利上げの可能性は十分ありうると報道していました。

その記事がこちらです。

要約(Google翻訳)です。

日本銀行は、7月の量的引き締め計画が市場が考えているよりも大規模になる可能性があり、利上げを伴う可能性さえある。

円安による輸入コストの上昇によりインフレ率が目標の2%を大幅に上回る可能性がある。

市場ショックや深刻な景気後退にもかかわらず、7月を含む各政策会合で利上げが検討されるだろうと、その考えに詳しい3人の情報筋は述べた。

「インフレで何が起こっているかを考えると、金利は明らかに低すぎる」と情報筋の一人は述べた。「今後のデータに大きく依存するが、7月の利上げの可能性はある」と別の情報筋は述べ、別の情報筋も同様の見解を示している。

日経新聞等の深夜の報道で確定的に!

日本経済新聞やNHK、時事通信は、31日の未明に、「日銀が利上げを検討している」ことを報道しました。

この報道を受けて、さすがにマーケットは動きましたが、発表後も円高等が続いていることを考えると、100%の織り込みではなかったと思われます。

しかし、この段階での「検討」報道は、ほぼ「確定」報道と認識すべきでした。

おわりに

いかがでしたか?
順調にいけば、12月か1月に、さらなる利上げがあるのではないかとも予想されています。
次回は、ぜひロイター通信の報道に目を光らせて予想してみてください!

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