【旦那日記】わが家のなまぐさギタリスト
こんにちは、ふかみです。
本日は、ふかみ夫婦のとある趣味についてのお話です。
職場の後輩だった旦那とお近づきになったきっかけもお話ししていきますので、どうぞお付き合いください(*'ω'*)
新しく派遣された後輩くん
PCR検査センター
それはふかみが派遣社員として沖縄県石垣市に赴任して、保安検査員として勤務し1年がたったころでした。
とあるトラブルが引き金となり、それまで勤めていたポジションを異動することになりました。
個人的にかな～り遺恨が残ったままのふかみに告げられた次の職場は、「PCR検査センターのスタッフ」
沖縄本島より台湾のほうがご近所さんな石垣島…
当然観光客のみならず沖縄県民にとっても飛行機がおもな交通手段になるわけですが、コロナ禍真っただ中のころは飛行機に乗って島の外と行き来するだけでもかなりの制限を設けられました。
一度島外に出てしまったり、島外から来た人と接触するだけで職場から2週間の自宅待機を強いられることもありました。
ちなみにそのころ本州の人たちってどんな生活だったんですかね…？
そんな悩める島んちゅの強い味方？ということで空港に設置されたPCRセンター。
センターの外観などの写真は残っていないくせに、こういうアホみたいなのは残ってるんですよねｗ
石垣空港には島唯一のスタバがありまして、当時は新作が出るとよく買ったものです。
関東にいたときは新作追っかけるどころかほっっとんど買わなかったのに…ｗ
こんなかんじで和気あいあいと検査希望の予約を待ちながら、希望者が来所すると会計し、検査キットを渡して検体を採取してもらい、間違いのないようにラベルを貼って…という作業をしていました。
現場に入った当時はまだ島に検査機材もなければ検査できる人もいなかったので、飛行機で那覇まで輸送しなければならず即日結果がわからない仕様でした。
それでも夏のシーズンや、学生が部活動などで団体移動する際は1日200人程度は予約数があったかと思います。
途中から石垣島にも検査設備が整ったのですが、その矢先に那覇の検査員が過労で欠員になり、結局ほかの離島から補充するハメになったため、満を持してポスターに掲載した「即日結果がわかるようになりました！！」の文字をテープ貼って消すという事態も…(;'∀')
あの頃は本当に大変でしたねぇ…。ぶっちゃけそんなに感染気になるんなら来なきゃいいのn…ゲフンゲフン。
人形みたいに生気のない後輩
そんなセンターでの勤務に、少し遅れて配属されたのが年下の男性…のちのわが旦那でした。
（ここではまだお付き合いしていないので後輩くんと呼称します）
後輩くんの第一印象は
「真面目かっっ！！」
ふかみと同様に数百万円の借金をかかえ、親御さんに
「根性鍛えなおしてこい！！」
と言われコネ入社してきた、なんだか死んだ魚の目をした青年。
話しかけてもほぼノーリアクションで、最初この子は人形かなにかかなと思ったほど。
あとになって少しずつ身の上を聞いてみると、親御さんや親戚の方は公務員だったり資産家だったりで中々いいところの出身だったのですが、ひとりだけかなり歳の離れた末っ子である彼にのしかかる「お前も立派になれよ」の圧はなかなか重たいものだったそうです。
友人に勧められるがままギャンブルにハマり借金をつくってしまったのはその反動からで、彼が入社した時は社長から
「ふかみ！ちょっとヤベぇやつ入って来るからな！お前が面倒見るんだぞ！〇〇さんの紹介だから頼んだぞ！」
と言われたのでまぁまぁ警戒していました(;´･ω･)
ところがどっこい。
見た目のやる気の無さとは裏腹に、ずいぶんと太くてしっかりしたいい声がマスクの下から聞こえるではありませんか。
「今まで接客ってしたことある？」
「あ…まぁ、はい。いちおー…。コンビニで…。」
「マスクしてるから余計にお客さんに声が聞こえてないみたいだから、ためしにトーン上げてごらん？語尾も上げる感じでさ。」
と試しにアドバイスをしてみたところ、突然メキメキとやる気を出し始めたのです。
思った通り、トーンを上げるだけでどちゃくそいい声！！
なんだこいつ！？と思ったのもつかの間、褒められてうれしくなったのか質問をバンバンしてテキパキと仕事をこなし、挙句の果てには人の仕事まで奪ってしまう始末ｗｗ
ちなみに調子のりすぎて持ってたものを全部床にドンガラガッシャーンと落としたあたりでふかみに注意されました。
あんまりおかしくて思わず笑ってしまったのですが、その時初めて彼が声を出して笑う姿を見て、正直キュンと…えぇ、はい。
「あれ？この子たしか根性なくて何にも続かないようなどうしようもない奴って言ってなかった…？聞いてた話と全然印象ちがうじゃん…。」
といった感じでふかみのギャップフェチと声フェチが刺激された第一印象でした。
こっそり2人でMV鑑賞
そうして後輩くんが人並みに会話できるようになったある日。
「ふかみさん。俺パチンコ辞めたいんですけど、暇になるとやっぱ考えちゃうんですよね。なにか代わりになりそうな趣味とか、オススメありますか？」
と、こんな質問をしてきたのです。
ギャンブル中毒は同僚や友人にもいましたけど、普通なかなか辞める気を起こしませんし、仮に起こしてみたところで「どうしたら辞められますかね」みたいな質問をしそうなところ。
ですが彼は最初から具体的な対策を相談してきてくれました。
ふかみの中で後輩くんの株がさらにあがったのは言うまでもありません。
そしてふかみの趣味は、ヒトカラです。
10代からつづけていたおかげで音域だけはバカに広くなるくらいのめり込んでいたのですが（きっかけがVocaloidだったため）、ストレス発散としてもちょうどいいし、当時通っていたカラオケ屋は設備はボロいものの安いので、試しに提案してみたのです。
やったことなさそうだし、あの一人ならではの快感を味わえばパチンコなんて…！と思って。
すると
「あ、ヒトカラは北海道住んでたときに通ってましたよ」
と、これまた意外な返答。
なんと、マルコメ坊やみたいな見た目をしたこの真面目そうな青年の、元々の趣味は
エレキギターだっていうじゃありませんか。
いやいやいやいやいやｗｗｗ
当時本当にマルコメだったんですよ。
マルコメか日本帝国軍の兵隊さんか脱獄した囚人かっていう。
いい声はしているもののまだまだ背中も丸まってて自信なさげな態度のままだったし、おずおずと下出にパチンコの辞め方を相談してきておいて趣味がエレキですって？？？
クラシック出身の元ドラマーであるふかみはそりゃぁ驚きましたし歓喜しましたさ。
じゃあ次気になるのが、当然好きなジャンルじゃないですか。
「Ｖ系ハマってましたね。あと兄の影響でロックとか洋楽もけっこう聴きます。80年代だと…ドリームシアターとか。」
マルコメがＶ系にドリームシアターですって！？！？！？
いやいやいやいやいやいやいやいやｗｗｗ
待ってこのマルコメ坊やセンスありすぎやしませんかｗｗｗ
ちなみにふかみは20歳くらいの頃までＶ系にハマっており、当時まだヴィジュアル色が残っていたシドのコピーバンドを組んでいました。
また中学生のころから椎名林檎が大好きで、同時にBUMP OF CHICKENやELLE GARDENにも精を出し、最終的には林檎ちゃんとメタルと邦・洋ロックに落ち着いていたのです。
じゃぁマルコメ坊やが好きなＶ系ってなんぞ？ってことで聞いてみると
「そうですねー…Dir en grayとか？知ってます？」
知ってるもなにも青春すぎてガチで身体が震えたわぃ。
いやまさか、中学生のころ不登校だった時にのめりこんだバンドの名前を20年近く経って、しかもこんな辺境の離島で聞けるとは思わなんだ…！！
もうね、お姉さんテンション爆上がりまくり。
そのまま予約者数が少ないことをいいことに、職場のノートPCでＭＶ鑑賞開始ｗｗ
「やっぱこの全盛期のメイクさすがだよねーｗ」
「『残』はリメイクした方のが好みだなーｗ」
「えっ！デスボイス練習してたの！？よかったら『朔』とか歌ってほしいんだけどいける！？」
とお互いノリノリで堂々と仕事をサボっておりましたｗ
これが、ふかみがマルコメ後輩くんを気になりだしたきっかけなのでした。
帰ってきたギター
時は流れ、ふかみと後輩くんは昨年結婚。
働けなくなってしまったふかみを養うため、後輩あらため旦那は関東の工場に転職をしてくれました。
全国最低賃金である沖縄県の石垣島で働くスナックなどの夜勤と、関東の昼勤（しかもバイト）がほぼおなじ賃金ならば転職一択ですよね…。
実際旦那は本業にプラスして午前1時までコンビニでバイトして、ようやくギリギリ生活できるかっていうレベルでしたし。
そうして引っ越し後なんとか持ち直し、生活もだんだんと安定したころ。
旦那が実家から持ってこれなかったエレキギターの代わりに安い初心者用を以前に買ったものの、そのまま愛知の派遣営業所に置いてきてしまったとのことで、連絡をして自宅に送ってもらうことに。
1万円台のホントに安いギターなので弾きにくさはあるそうですが、なにかにつけてはポロポロと弾いております。
そろそろふかみも調子がいい日が増えてきたのでスタジオ入ってみようか！との話が出てきて、練習曲としてDOES、ELLE GARDEN、Red Hot Chili Peppersあたりを毎日弾くようになりました。
ただふかみはそれこそ10年以上のブランクがある上、ギターと違って家での練習ってなかなかできないんですよね(;´･ω･)
少なくともエアードラムではもう叩けなくなっていましたｗ
ということで近々パート転向を考えているのでそれはまた別のおはなしｗ
よし、それじゃあそろそろ旦那よ。
寝ながら弾くのはやめなさい。
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