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自己肯定感が低い人は「100点の定義があいまい」になっている

仕事をしているときにたまに遭遇する困った人。

依頼を受けて、その仕事を全うしたにもかかわらず、
あとでダメ出しされたり追加の条件を出してくる人。

依頼された内容で完成間近までつくったにもかかわらず、
そのあとで別の条件を出してきて、今まで作ったものがすべてダメになっちゃったり…

あるいは、完成品を見て「もっとデザインに凝ってもらわないと…」と
初めの時点で言っていなかった「謎のこだわり」を言い出したり。

いやいや!それ、始める前に言ってませんでしたから!!

みたいな。

うーん、こんな人いたら、やっぱり困りますね。

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後出しで条件を出されても対応は難しい、なのに…

こんにちは!ふじもったです。

後出しで追加の依頼を出す人って、たまにいますよね。

向こうの言い分としては、
「完成品を見ないとわからない!」
「依頼主を満足させるのが仕事でしょ?」
「黙ってやれ!」
みたいなことを言ってくるのですが…

「そんなの発注前に言え!!!」
ってなりますよね。

他人からいわれると、その不条理さは簡単に理解できるんです。

ところが、これを無意識のうちに自分にしてしまう人がいます。

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資料作りで完璧を求めすぎてしまう

たとえば、とあるIT系企業に勤めるAさん。
Aさんに、上司からプレゼン資料を作っておいてほしいという依頼があったとします。

それを、Aさんは自分の知識総動員で取り組み、さらに必要なものが漏れていないか、精いっぱい調べながら作ったとします。

そうして出来上がった、Aさんとしては完ぺきな資料を、上司に渡します。
上司からは「ありがとう!必要な部分はこちらで手直ししておくよ」と言われます。

それを聞いたAさんは
『えっ、もしかして自分の資料って足りていないところがあるんじゃないの?』
と感じてしまいました。

実際に使われたプレゼン資料を見てがっかり…

プレゼン当日、Aさんの作った資料と比べるとデザインが変わっており、
内容も一部のデータがグラフ化されていたりと、手直しが入っていたことに気づきました。

『ああ、やっぱり自分の資料には足りていないところがあったんだ…』

Aさんは上司のプレゼン中、がっくりとうなだれてしまいました。

この話、わかる?わからない?

さて、この話を見て、あなたはどう感じましたか?

うわー、わかる!!
ってなりましたか?

もしこの話に共感できるのであれば、あなたは自己肯定感が低いかもしれません。

改めて、よくよく見なおしてください。

上司は、別にこの資料に対してNoを出しているわけではありません。
むしろ、依頼した段階での要求を満たし、感謝の言葉を伝えている。もらった時点でのデータには問題はないのです。

ただ、その後に「自分が必要だな」と思った部分を足したにすぎない。

それをみて、Aさんは勝手にショックを受けているだけなのです。

必要以上に勝手に自分を下げ評価してしまっている

こうして自分でショックを受けたAさんは、これから次の資料を作るときはもっと完ぺきにしないとと思い、過剰に時間をかけて資料を作ろうとする。

どれだけ手直ししようとしても、「まだ自分は完ぺきではない」と自分の実力のなさを嘆き、もっともっと実力を上げないと!と必要以上に能力を欲しがります。

うーん、書いているだけですが、自分がその立場ならちょっと参っちゃいそうです。

これがエスカレートすると、鬱になっちゃいそうですね。

100点の定義が曖昧なままスタートするから自信をどんどんなくす

こういう心持ちが出てきてしまう原因はたった一つ。
自分の「100点の定義」があいまいなままスタートしているからなんです。

あいまいなままスタートし、完成したあとで評価基準を作って、自分で厳しく評価しておく。

そうすることで、他人から追及された時も『わかってるよ!自分でもそこは気づいていたからね!』と防御線を張ることができるのです。

だから、他人に責められても傷つくことは少ない。
かわりに自分で自分を傷つけているのにも気づかずに…

だって、そうですよね。
上記の例でも、別に誰にも責められていない。
にもかかわらず、自分で自分を事前に貶めているわけです。

ああ!自分はダメだ!
まだまだ足りないことがあるんだー!

これでは仕事はどんどん辛くなるに決まっています。

さてさて、本当はどのように100点を定義すればよかったのでしょうか。
次回以降は、自分の実力を100%評価できる『100点満点の定め方』についてまとめてみましょう。

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