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地方のこと

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記事一覧

少子化と地域と子ども

少子化と地域と子ども

息子が通う小学校は私の母校なのだが、他と同様に少子化傾向にあり、息子の学年は14人で、学年によっては1桁人数の学年もある。
1クラスの人数は減っているところも(特に地方では)多いのだと思うが、人数が少ないことはメリット、デメリットのどちらもあると思う。
デメリットになるかもしれないのは社会が小さく、触れる人の多様性が少ないということである。ある意味で逃げ場が少ないとも言えるのかもしれない。しかし、

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地方または田舎と住まい

地方または田舎と住まい

人口減少時代に地方も人が減っていく
子どもたちが地元を離れることを想定しておくべきで、それを前提として、住まいに投資をする必要がある。私の場合両親と同居しており、3世代の家族構成の変化をふまえる必要がある。地方であれば、そういった状況にいる人も少なくはないように思う。
(両親と同居するのもいいところもある)

5年後、10年後、15年後、20年後、25年後、30年後、どのような家族構成で、どんな暮

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移動のこと

移動のこと

私が住んでいる淡路島は電車が走っていないこともあり、車が主な交通手段になっている、だから電車を使う都会よりも交通費は高くなる。交通費が田舎に住むデメリットというのは、いろんなところで聞くことかもしれないが、その通りであることを実感する。自動車は維持費、燃料費がかかる。

交通の弱さは高齢化社会にとても深刻だと思う。動きにくいことは外出を減らし、人と触れ合うことを減らし、孤独を生む。個性を生かす場面

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消滅可能性自治体

先日「人口戦略会議」が発表したこの言葉が色々と話題になりました。
この「言葉」ってすごいインパクトがあると思いませんか、言葉だけみると本当に消滅するかのように捉えてしまいます。
この言葉の持つ意味や今の状況をしっかりと理解して、現状を考える必要があるとと思います。人口動態は私の仕事に直接関係のあることなので、それについてもよく考えなくてはいけません。

消滅可能性自治体とは

民間の有識者でつくる

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地方の建築士(建築家)の悩み(仮説)

地方の建築士(建築家)の悩み(仮説)

淡路島という地方で建築士をして3年目になる。まだまだ経験不足だが地方で生きることについて色々と実感がわいてきた。
私がこれまで活動してきて主に感じるのが、下記のことである。
※私が個人的に感じることなので偏りがあると思います。
この淡路島で感じていることは地方という枠で見たときにある程度共通のものがあるのか、そうでもなくて、個別のものなのか。私が大阪でサラリーマンをやってきたから感じることなのか。

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空き家について

空き家について

空き家が増えている問題について、最近色々な話に触れることが多くなってきたように感じる。問題としてはずっと前から言われていたが、自分から動いていろいろな人の話を聞くことで周囲に近づいてきたと感じている。この課題は将来の世代に残してはいけない、我々現役が解決しないといけない。

空き家とは?

空き家とはそもそも何なのか、「1 年以上住んでいない、または使われていない家」と空家等対策の推進に関する特別

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小さい集団に通う

小さい集団に通う

子どもたちは僕の地元の小学校に通っている。
僕が通っていた頃から子どもの数が多かった訳ではないが、
他の地域と同じように子どもは減り続けていて、
子どもたちのクラスは10人ちょっとと、10人いない。

このことについては以前も書いたのだが
https://note.com/fudo_tsuyoshi/n/nf03eed02c696

人数が少ないということで親から感じることをメモしてみる。
親から

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まちの風土を見る

まちの風土を見る

街にはそれぞれ個性がある。歴史ある街であればあるほど、時代時代の秩序が残り、受け継がれる、かつての秩序は使われていなくても残っている。

洲本の背割り

事務所がある洲本は城下町であったという歴史がある。城下町は城主が決めた秩序に沿って計画的に作られている。400年の歴史があると言われている洲本の城下町について、僕はまだまだよく知らない、知りたい。
事務所がある商店街の裏側にはこんな水路がある。城

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アーケードの可能性

アーケードの可能性

アーケード商店街に事務所を構えようと準備している。
アーケードを歩いていると改めてそこには大きな可能性があるような気がしてくる。

車が通らず、雨が当たらない

淡路島のように(地方にいくほどこの傾向は高くなると思う)移動のための交通手段として車が多用されるような地域では、車が通らない場所は実は貴重である。歩行者のための空間よりも車のための空間の方が多い印象だ。みんな自然と車を避けながら、車に避け

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