fuak (akira)

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最近の記事

映画『福田村事件』を観なければいけない理由

日本人なら観なければいけないと言いたい作品にたまに出会いますがこれが今のところ最重要かもしれないなと思った。 その理由として、この事件そのものは関東大震災という非日常の混乱の中で起こった悪夢ではありますが、そこに至る過程は大正時代の日本の各々の生活の日常的な視点で描かれており、時代性の中にある朝鮮ヘイトを浮き彫りにして危険性を訴えかけている内容である点。 1.関東大震災の最中での混乱 2.デマ 3.(植え付けられた)反朝鮮感情 これらが主にこの事件の遠因として挙げられてい

    • SUMMER SONIC 2023 NewJeansで軽い熱中症体験

      昨年の雪辱を果たすべくサマーソニックに参加してきました。今年は特に楽しみだったのはやっぱり国内初ライブとなるNewJeans。今年になって頻繁に聴くようになった私もすっかりNewJeansおじさんになったんですがご多分に漏れずいい曲多いなーとお気に入りのグループになりました。ぼく悪いNewJeansおじさんじゃないよ!期待していましたが本当にサマソニ出演が発表されるとおじさんガッツポーズが出るほどに嬉しかった。今回のメインといっていいほどに楽しみにしていました。 開催が近づ

      • 久々のフジロックで感じた音楽体験の尊さ -FUJI ROCK FESTIVAL’23-

        久しぶりにフジロック行ってきました。土曜日だけですが。でもそれだけでも確実に愛すべき「フジなりの音楽体験」が大復活しているように思えました。 信じられないことに3日間晴れ続けて夜も例年ほど寒くならないというフジロック的には宝くじレベルの好天に恵まれ、本来こうあるはずだが毎年どこかの豪雨で朽ち果ててしまうアートなオブジェたちが自信満々と輝いていました。それだけでフジロックは本当に価値が高まるんです。とにかく美しい。これだよこれ、記憶の片隅に追いやられていた輝きをしっかり目の当

        • 『君たちはどう生きるか』は宮崎駿監督のランダム・アクセス・メモリーズである

          観てきました。Daft Punkのアルバムに『ランダムアクセスメモリーズ』というのがあるんですが、まさに宮崎駿版のランダムアクセスメモリーズだなと思いました。例えが微妙ですがお許しください。 もう全てを手に入れたようにヒットをたくさん出しエレクトロミュージックのひとつのアイコンとなり神の領域に入った時期にリリースされたアルバムです。しかしその内容はお馴染みのエレクトロではなくソウルミュージックでした。そのため過去の娯楽を求める客からは不満の声もありましたが、結果としてグラミ

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          映画『AIR/エア』に感動する

          かの有名なバスケットシューズことエアジョーダン誕生を描く実話映画『AIR』観てきました。めちゃくちゃ良いのでは?スニーカーを通じて時代背景を描くだけでなく、ビジネスと人間をも同時に描いてみせる巧みな構成。なにより全編通して笑える。素晴らしかったです。 史実を基にした会話ベースのヒューマンドラマですが、こういうのは史実とのギャップが生まれがちだったりもするんですが、ユーモアがすべてを解決してるような、きちんと大衆に向けた飽きさせないプロットで仕上げていることに感動すら覚える。

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          『渋谷系』の立者 信藤三雄お別れ会へ

          信藤三雄と聞いてピンと来る人は誰もが思い浮かべる、あのピチカートファイブの美しいCDカバーアートを全て手掛けたアートディレクターです。その他フリッパーズギターやコーネリアス、小沢健二、野宮真貴らの"渋谷系"を代表するアーティストの作品を手掛けつつ、松任谷由実やサザンオールスターズやSMAPやMr.Childrenのようなメジャーなアーティストまで、とにかく幅広い層の「誰でも一度は見たことがありそして忘れない」カバーアートを作り上げた偉人です。 残念ながら2023年2月に癌で

          『渋谷系』の立者 信藤三雄お別れ会へ

          『フェイブルマンズ』じんわり傑作

          良かった。優しい。観るもの全員に寄り添ってくるスピルバーグからの置き手紙のような作品。映画って最高だよな!俺は撮る側だけど観る側も最高だよな!とずっと御大に言われ続けているようで観ていて背筋が伸びる思いでした。 主にスピルバーグ幼少期と学生時代のエピソードを基に描かれている静かな展開ですが、両親の物語もアンサンブル的に描かれていて、上映時間の長い作品ながらも飽きさせない。私がこうなれたのもすべて家族の協力のもとに叶った夢であると聞こえてきました。フェイブルマンひとりの物語で

          『フェイブルマンズ』じんわり傑作

          『RRR』これが映画だ

          とにかく「劇場で観れてよかった」と自分に声掛けたい。同時に「よく最後まで健康に観れたな」と褒めたい。 圧倒的という言葉しか見つからないけれど、3時間ひたすらカッコいいで押し切るなんて奇跡ですよね。笑えるほどのCGを駆使する。実写に馴染ませるだけじゃなくCGを異物として浮かせる美しさもある。大切なのはシーンを引っ張るスピード感だ。そして低音。ビート。観客を惹き続けるリズム感。ずっと掴まれっぱなし。 とはいえ人種差別や植民地支配を扱う表層的なテーマは重たくて、手放しで笑えた楽

          『RRR』これが映画だ

          エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスに圧倒

          早くも賛否両論ですが、僕的には最高に楽しめた。序盤の設定のややこしさや独特のテンポについていければ、後半は何も考えずただ世界ってなんだろう?人生ってなんだろう?愛とは?家族とは?と身につまされる思いながらも余裕をもって鑑賞できる。普遍的なテーマを最も複雑怪奇な手法でまとめあげた怪作だ。ただしこの作品を理論で観たら損します。気を付けてください。 主演ミシェル・ヨーの演技力は言わずもがな、脇を固める助演の素晴らしさも光っています。それぞれ1人で何役やってるのかわからんぐらいです

          エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスに圧倒

          ChatGPTが語る「誰にも鼻につかれない原稿の書き方」

          AIチャットボットことChatGPTが面白くてついついどうでもいいことを入力してしまいます。AIが文章を一瞬で書いてくれる未来がやってきてしまった。このままではブログ更新ですらAIに任せてしまう時代に。人類最大の危機である。 AIの人気に嫉妬して、こんな質問をChatGPTにぶつけてみました。 誰にも鼻につかれない原稿の書き方は何ですか? 秒で答えてくれた内容が以下です ↓ 誰にも鼻につかれない原稿を書くためには、以下のポイントに注意することが重要です。 目的を明確

          ChatGPTが語る「誰にも鼻につかれない原稿の書き方」

          【サマソニ'22】リナ・サワヤマがすごかった話とリバティーンズが来なかった話

          サマーソニック2022に行く予定だった私はチケットがすでに売り切れていた事もつゆ知らず、何着てこっかなぁ?NewBalance履いてこっかなぁ?と浮かれっぱなしの初夏だった。恥知らずのウキウキを返して欲しい。 ともあれ、サマーソニックをWOWOWオンデマンドという私にとっては敷居が高めのストリームで配信してくれるというので、泣きながら登録し3日間を追いかけた。それでも少しは行った気分になれるものだから文明に感謝である。文明というか【PR】WOWOWオンデマンド - 人気番組

          【サマソニ'22】リナ・サワヤマがすごかった話とリバティーンズが来なかった話

          映画『アメリカンユートピア』は大人計画の舞台である

          ずいぶん昔、大人計画主宰の松尾スズキ氏が「デイヴィッド・バーンが好きなんです」とインタビューで答えていた。え?どうしてなんだろう?とずっと引っかかっていた。 もちろん彼のバンドのトーキング・ヘッズの音楽が単純に好きでも良い。そのインタビューは好きな音楽の話だったから。僕だってトーキング・ヘッズは好きだ。デイヴィッド・バーンは退廃的で皮肉的な歌詞を書くし、歌声に人を食ったような悪意をもたせることも自在である。単純に面白い曲が多い。だからつい聞き流してしまいそうなちょっとした話

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          FUJI ROCK FESTIVAL2022 印象に残ったシーン3選

          今年のフジロックはなんとか晴れて楽しそうな雰囲気で溢れています。とはいえ私は今年もYouTube配信視聴組ですが。配信だけでも全て素晴らしい瞬間の連続でしたが、それでもこれは感動したというシーンを3つ挙げたい。 VAMPIRE WEEKENDによるボブ・ディラン『Jokerman』カバー ヴァンパイア・ウィークエンドは大好きなバンドで今年はフジロック4度目の出演。前回の2018年はバンドメンバーの変更もあって個人的には乗り切れてないなぁという印象でしたが今年は慣れたのか最

          FUJI ROCK FESTIVAL2022 印象に残ったシーン3選

          グレイマンとトップガンマーヴェリックに共通する『標的』

          『グレイマン』はNetflix、『トップガンマーヴェリック』はIMAXで観ました。後悔したのはグレイマンを劇場で観なかったことぐらいで、どちらも非常に楽しめました。何故? 一言で言ってしまえば、両方ともとってもお話がシンプル。作品に1ミリの興味なく観始めたとしても、ラストには大好きになっている事でしょう。それは良作の必須条件です。興味ない人にとっては複雑怪奇なストーリー性は心が離れていくばかりで最後まで断片的なストーリーになってしまいますよね。それはリアルタイムで心が追い付

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          アジア製NewBalanceスニーカーを馬鹿にする人とは仲良くなれない

          サムネはNewBalance MS327。こんなカラフルでかわいいモデルでもエントリーモデルであり、アジア製となります。つまり他のメイドインUSAやUKと違い量産タイプのNewBalanceで価格が安い。安いと言っても3COINSでは売ってません。しっかり10,000円以上しますしプレミア価格もついたりします。他の高級NewBalanceが高いので感覚が麻痺するんよ。 TBSラジオ アフター6ジャンクションでNewBalance特集を聞いていて、ちょっと自分なりにNewBa

          アジア製NewBalanceスニーカーを馬鹿にする人とは仲良くなれない

          映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』を経て考える「そもそも音楽フェスってなぜ必要なんだっけ?」という突然の疑問が涌いた昨年から今年の流れ

          フジロックの開催が物議を醸す結果になってしまった昨年2021年、私はフジロック1年目に参加したこともあるファンで、世界のフェスに対しても他の人達よりは一言あるつもりの人間なので、昨年はとても複雑な感情に揺れていました。 もちろん、最優先すべきはコロナ対策であります。ワクチン3回打ったことで逆説的に体調悪化の一途を知ることができた。イギリスでは敢えてノーマスクでフェスを開催させたことで感染傾向の実験も行ったそうで、日本では信じられない話ですが、今年になってもなんだかんだ言いつ

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