メガネとオレと、時々、豆腐

FREELY

2023年2月17日 11:49

子供の頃から視力だけは良かった。
10代までは、両目とも2.0～2.5くらいはあった。

デザイン業に就いてからは、長時間PCと睨めっこになる職種。去年の健康診断での視力検査では、「もうすぐ運転免許で引っかかりますよ」とサラッと言われてへこんだ。

眼鏡とは無縁の人生を歩んできた。

過去にnoteにて書いた【デザイナーの社会人遍歴】の【 VS ブラック印刷会社編】内にて共に戦った、専門学校時代の親友がオシャレな眼鏡屋さんで働き始めた20代前半。

ここで、俺と眼鏡の距離が一気に縮まることになる。

シルバーアクセサリーのお店を退職した20代前半の時、上記の親友は眼鏡屋さんの店長として広島で勤務していた。

次に働くことになった、古着屋 JETRAGでの勤務開始日までの期間の中の1週間程度を、その広島に住む友人の家で過ごした。当然、日中はその友人は仕事。日中は、広島をひとりで散策する日々。広島は良い古着屋さんもあるので、古着屋巡りなんかしてた。

岐路に着く途中、買い取り専門でやっているめちゃくちゃ小さな古着屋を発見。とりあえず入ってみる。ビビッとくるものは無かったが、乱雑に置かれていたひとつの眼鏡フレームに目が留まった。

手に取って色々見ていると、テンプル裏に【 B&L RAY-BAN USA 】と刻印が入っている。

店主『広島の人？初めての来店の方は50%OFFしてますよ～』

俺『あ！はい！広島ですぅ～（大嘘）』

俺『そういう事なら、これ頂きます』

と、半値の2,500円で購入した。

そのフレームがこちら。

【 B&L RAY-BAN USA 】の刻印。

反対側には【 WAYFARER 】の刻印。

そう、誰もが知る、RAY-BAN 不屈の名作 WAYFARER。

そのWAYFARERの1950年代のヴィンテージセルフレームだった。

B&L（ボシュロム）とは社名。創業者であるジョン・ジェイコブ・ボシュとヘンリー・ロムの名前から由来している。

現在もボシュロムは健在だが、RAY-BANなどのサングラス・フレーム事業を売却して、コンタクトレンズ系の企業になっている（はず）。

この50's WAYFARERを手に入れた直後から古着屋に勤める事になるのだが、まぁ気に入って毎日のように掛けていたのが懐かしい。

それから数年経ち、20代も後半に差し掛かった頃、またヴィンテージフレームを彷徨う様に探し出した。

その頃は、服飾雑貨の商品企画デザイナーとして働いていた。早く仕事が終わった日でも退社時刻は22:30～23:00くらい（徹夜も数えきれないほど…）。当時付き合っていた彼女と毎晩のように、23時台にラーメン（替え玉×2）＆白飯や、肉＆肉（ご飯特盛）や居酒屋などに行っていて、どれだけ食べても太らない体質だった俺のお腹が、ぽっこりしてきていた。

人生初のダイエットをちょっと意識して、家での晩飯では炭水化物を控えて、ご飯の代わりに豆腐を食べる様にして数キロ落とした。