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時には柔軟に向き合う

今日は、
久しぶりに早起きをして、
浜辺を散歩しながらゆっくりとした時間を過ごしていました。

どうやら空の表情が曇ってきたようで、
波の表情も、風の強さも、
少し荒くなってきたようにも感じます。

いつも穏やかなものでさえも、
少しの変化で状況は変わっていく、
そしてその場所にいる人の気持ちにも
多少なりとも影響を与えていくものですね。

一人の意志を守ろうとする人間を
その大自然は自由に変化しながら、
大きく包み込んでいく。

言葉では言い表せない
壮大な何かを感じています。


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そんな大自然の状況の中で、
時に自分に問うことがあります。

自分が考えていることというものは
どれほど確かなものなのだろうかと。

どれほど強い信念があっても、
固い意志があっても不安になることはあります。

物事の筋を通していくことは大切なことだけれど、
それが理由で周囲の声に耳を傾けられなくなったり、
意地を張っているだけでは、ただ頑固なだけですからね。

世の中の出来事を眺めていると、
例えば戦争や紛争、日常の争いというのも
元をたどれば「意地の張り合い」から生まれるもの。

そうしたことがきっかけで、
お互いの立場を守ろうとして
相手を攻撃することがありますよね。

どんな時でも、
心を解きほぐす余裕を持っていたいと思うんです。


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茶道家でもあった祖父は
よく僕に教えてくれました。

水は柔軟で素直だと。
そんな心を持っていきたいと。

水はどんな状況にも
適応していけます。

例えば、
茶の湯の一連の流れの中で、
水はそこに在るだけで、涼しげな清涼感をもたらし、
水を含んだ布は清潔な環境を与えてくれます。

祖父は、暑い時期にお客さんをもてなす際には、
よく大皿に入れた氷を茶室の隅に置いて、
涼しいひと時でもてなしてもいました。

また、
炭で丁寧に沸かしたお湯で点てた
「一服の抹茶」でその場の空気を和ませてもいました。

水はそうして、
あらゆる性質に変化をしていきながら、
柔軟にその環境に応え続けていくことができる。

その時々の状況に合わせて、
人々の心を豊かにしていきます。

祖父は茶人として
そのような境地を目指していきたいのだと。


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そういえば、
進化論を説いたダーウィンも言っていましたね。

世の中は強いものだけが生き残るのではなくて、
環境に「適応していけるもの」が
生き残ることができるのだと。

一つの形態から少しづつ進化をしていきながら
そうして時代時代に対応しては
絶滅の危機から我が身を守ってきた。

それが今日生きている
あらゆる生物だったりします。

でもよく考えたら、
これは個人でも言えることなのではないかな
とも思うんですね。

例えば、僕自身のことを考えてみても、
初めは会社員として働き、
その後いろいろな仕事を転々としていました。
時に自分で事業を起こしてみたり、
今ではこうして独り孤島にいますよね。笑

「一貫性がない」と言われたらそれまでですが、
これは、僕が自分自身を守るためには必要なことだった。
社会に適応する最適な方法だったのではないかと。

もしかしたら、
そうやって時代の変化から
柔軟に自分も変化させていくことで
自分自身を守るために辿ってきたことだったのかもしれません。



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みなさんはどうですか?

現状に満足できずに、
不安や不満を抱えている方もいるかもしれませんね。

でも、今の状況に満足できない時は、
自分が柔軟に変わるタイミングだったり、
何かを別のことを考えはじめる
大切な時期なのかもしれませんよ。

また、周囲のあなたに対する意見が、
鋭く痛く耳に刺さる時というのは、
あなたの考えの「何か」凝り固まったものを
柔らかく変えていくためのヒントを
与えられているのかもしれない。

心が頑なになってはいないか。

柔軟に変化をしてゆくこと。


いつもと違う表情の海を眺めながら
そんなことを考えています。



それでは今日も素敵な一日を。


遥か孤島から感謝を込めて。


いつもありがとうございます。


最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。