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自分をさらけ出せばいい

遥か孤島に来て、
もう数ヶ月が経とうとしています。

この場所で「note」をはじめて以来、
自分の気持ちが少しずつ変化してきていることを実感するんです。

都会の生活の中で、今までに背負ってきたものをこの場所で一つ一つ丁寧に解いて、
身体からおろして楽になっていく。

そんな気持ち。

人が一つの自由な場所を得て、
そこで自分をさらけ出していくこと。

その有り難さを身にしみて感じます。



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自分を語るなんて恥ずかしい。


もともと20代の僕は、
企業の広報や企画のお手伝いをしていたので、
人の考えを「代わりに伝える」ことには馴染みがありましたが、
こうして自分が考えていることを伝えるなんて、当時の僕だったら恥ずかしくて、そんな自分を想像できなかったと思うんですね。

あれほど、自分を語ることに抵抗があったはずなのですが、
こうしてみなさんに、自分のことを周囲にさらけ出すことで気がつくこともたくさんあります。

みなさんの中にも、自分の中にある欲望や欲求、
大切にしている思いなどがあるのだと思いますが、
そうしたものは、時には思い切ってさらけ出してしまうことも大切なのかなと思います。

人目ばかりを気にしていませんか?

世間体にこだわりすぎていませんか?

常識にとらわれて生きていませんか?

もっと「裸の自分」を大事にしていくこと。

大切なことです。



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実は自分をさらけ出すことは、
自分自身だけでなく、人を助けることにも繋がることがあります。

自分では何でも無いと感じていたようなこと、
くだらないから秘密にしておこうとしていたものでさえも、
周囲の人々にとっては価値あるものになったりするんですね。


世界には、
そうやってある個人が「さらけ出した」ものによって、別の個人の心が潤い、支えてきたものが数多くあるんです。


みなさんは「おそ松くん」や「天才バカボン」って
ご存知ですよね?

その昔、国民的な人気を博した名作漫画ですが、実はこれらの作品も、作者である赤塚不二夫さんが自分を
「さらけ出した」ことで生まれてヒットしたものなんです。

その昔、あの手塚治虫さんや藤子不二雄さんが、
まだ若手の漫画家と呼ばれていた時代。
今では漫画の聖地と伝えられている「トキワ荘」というアパートに漫画家同士が、共同生活をしながらその腕を磨いていた時代があったんですね。

多くの漫画家が成功していく中で、
赤塚不二夫さんはトキワ荘の住人の一人として不遇な時代を過ごしていた時期もあったんです。当時の赤塚さんは貸本の漫画家として数ヶ月に一冊描く程度で、原稿料を前借りしながら漫画を書いていたこともあったんですね。
そんな自転車操業状態で漫画を書き続けながら、時に漫画家としての自分を悲観したこともあった。夜の街に住み込みで働くことすら考えた。
同じトキワ荘に住む先輩漫画家の励ましを支えに、日々漫画制作と向き合う日々が続きました。

そんな中、赤塚さんが活路を開いたのは、
「自分をさらけ出すこと」でした。

もともと、赤塚さんは極度の恥ずかしがり屋だったそうですが、
かしこまったり、行儀よくしたり、そんな世間の常識に囚われた世界ではなくて、もっと自分が考えることを自由に表現することを考えた。

たとえ世の中がたわいもないと思えるようなことでも、
ギャグにして漫画で表現してしまえばいい。
裸の心になって面白おかしく世間に伝えていけばいい。

そんな中で生まれたのが、
あの「天才バカボン」であり「おそ松くん」だったんですね。

赤塚さんは、
作品を通じて「人間の何気ない部分をさらけ出す」ことによって、
「君もそれでいいんだよ」と多くの子供を励まし続けたんです。

これでいいのだ。

これは、バカボンの中のセリフではなく、赤塚さん自身の、自分をさらけ出した言葉だったのではないかと感じます。



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人は私小説やブログ、SNSなどをみて、
他人が自分をさらけ出している姿を見ると、
なぜだか気持ちが楽になって「自分もこれでいいんだ」と安心するものです。

実は人間、そんなにかしこまったりしなくても、
素の自分を出していくことで、
もっと楽になれるんじゃないかと思うんですね。

時代を超えて人々が日記を綴ったり、
こうしてnoteで自分の気持ちを吐露していくことで、
自分をさらけ出していくことも同じこと。

自分では「くだらない」と感じることでも、
他人にとってみれば大切なこととして映ることもあります。

「こんなバカみたいな話しなんですが、、、、」

相手がそう言って話し始める話は、
だいたいはとんでもなく面白いですし、
そこから学ぶことは意外と多いんですね。

もっと、もっと自分をさらけ出していけばいい。

そう思うんです。


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僕もこの島での生活では、
普段はシャツを着ていますが、
人に見られるわけでもないので上半身裸でいることが多いんです。

裸で浜辺で寝転んで、
好き勝手に自分の身体を大自然にさらけ出しています。笑

そうやって自分のすべてをさらけ出していると
色々な意味で自分の殻を破り、
今まで悩んでいたことはなんだったのかと感じることもあります。

現代人は、色々なものを背負い、
持たなくてもいい荷物でその手を塞いでしまっているのではないか。

自分を飾りたてるのではなく、
そうしたものを時には一つ一つ丁寧に外して
裸の自分になっていくこと。


もうすこし自分に素直に。


自分をさらけ出して。




では、みなさん。



今日もよい一日をお過ごしください。




遥か孤島から願っています。




いつもありがとうございます。




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ある漫画との大切な出会いのお話
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最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。