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幸福日和 #022「情報を断食する」
これは、
みなさんも普段使っている
「味覚」に関しての実験です。
まずは、いつも食べているもの、
口にしているものを
「目を閉じながら」口にして見てください。
おそらく違和感を感じると思うんですね。
「あれ?こんな味だった?」
「何食べてるんだっけ?」
「これは何の甘さ?」
人は意外にも、
目で見ずにものを口にすると、
そのものの味が何なのかが分からなくなるもの。
その食べ物以上に、
「情報そのもの」を食べているのかもしれません。
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日本で企画の仕事をしていた頃、
「視覚的な効果」が生み出す色々な
マーケティングの実験をしたことがあります。
この世界にはたくさんの広告や
商品パッケージであふれていますが、
人は、商品そのものよりも「情報を食べている」
ということに気がついたんですね。
例えば、辛いお菓子でも、
お菓子そのものの辛さ以上に、
パッケージの「辛そうなデザイン」を見て
辛いと感じたり。
「発泡酒」や「第三のビール」というものは、
味そのものはビールとは別の味のはずですが、
ビールの横に陳列されて売られ、
それらしい缶のデザインだと、
やはりビールを飲んでいるように感じる。
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情報を遮断してみると、
普段口にしているもの本来の味が
良い意味でも、悪い意味でもよくわかります。
先入観を断ち切ってみる。
美味しいものを素直に美味しいと感じる。
もちろん見た目の情報も大切です。
でも、それ以前に本来触れるべきものの本質を
見失ってはないか。
その部分を大切にしていきたいとも思うんです。
また、そう考えることで、
日常の色々なことに意識も向かうことも。
見た目以上に、その人自身の魅力を
自分は、きちんと見ているだろうか。
世の中の出来事の本質を
きちんと捉えているだろうか。
そうやって、
時に情報を断食する。
見失っていた大切なことを
あらためて確認するために。
最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。