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【雑感】OB・OG訪問用マッチングアプリを利用してみて(社会人側)

(このNOTEは3分で読めます。約2,400文字)
皆さんは就職活動時OB・OG訪問をしましたか?

OB・OG訪問とは下記のようなものです。

「OB・OG訪問」とは、興味のある業界や企業で働いている先輩を訪ね、実際の仕事内容や社内の雰囲気などの情報を得て、「業界、企業研究」に役立てることです。

マイナビ

私が就職活動をしているときは、対面でOB・OG訪問をすることが主流でしたが、今ではリモートでWEB会議ツールを用いながら実施するやり方もあります。また、自分の出身大学のOB・OGだけでなく、気になっている企業の社員と直接つながることができるマッチングアプリも登場しています。

私も社会人側でOB・OG訪問用マッチングアプリを使用してみました。このNOTEでは、OB・OG訪問用マッチングアプリを社会人側で使用してみた私の雑感を書きます。

✅1、OB・OG訪問用マッチングアプリ

OB・OG訪問先は、専用のマッチングアプリで探す時代になっています。私が就職活動をしていたのは2016年~2017年でしたが、その当時はアプリを使ってOB・OG訪問先を探すのはまだまだ主流ではなかったと思います。便利な時代になりました。

OB・OG訪問用マッチングアプリは1つではなく、すでに複数サービス存在しています。

私はその中の1つに社会人側として登録をし、実際数名の方とお話しました。社会人側のメリット/デメリットやどんな社会人が登録しているのかについて考えみます。


✅2、社会人側のデメリット

2-1、金銭的報酬がない

アプリによって異なるとは思いますが、大体のOB・OG訪問用マッチングアプリは無料です。社会人側に金銭的報酬はありません。Matcher(マッチャー)というOB・OG訪問用マッチングアプリは、学生の話を聞く代わりに『○○してください。』という『プラン』を社会人側が設定しますが、要求する内容は『最近大学生内で流行っていることを教えてください。』などで、金銭が要求されることはありません。

2-2、時間を食う

OB・OG訪問用マッチングアプリを一言で表すと『時間を食う』です。1人の学生の方と話すのは基本的に1時間でした。5人と話せば5時間かかります。

面談等を実施したことがある方は分かると思いますが、たった1時間でその人のためになる示唆を与えることはなかなか難しいです。

自己分析や面接対策、ES添削など就活生が抱える悩みに真剣に答えると1時間では到底足りません。私の場合は、面談を実施する前に作成したESを送ってもらったり、業界の志望動機を事前に聞いたりしてなるべく1時間の面談で終わるように事前準備をしていました。

そのため、面談の1時間と事前準備の1時間で計2時間を1人の学生に費やしました。10人とマッチングすれば20時間かかります。金銭的報酬もないとなると社会人側のメリットは何でしょうか。


✅3、社会人側のメリットを考える

メリットは、自己効力感を高め、承認欲求を満たすことができることだと思います。

構造上、OB・OG訪問用マッチングアプリは自己効力感を高め、承認欲求が満たされやすくなっています。なぜなら、就活生と社会人に圧倒的な情報格差が存在しているからです。業界や企業の情報に関して就活生と社会人の間には情報の非対称性が存在しているのです。

就活生は、社会人が所属している業界や企業の情報を求めているわけです。その業界・企業にいる社会人と、その業界・企業について調べている段階の就活生とでは情報格差があるのは当たり前です。

社会人側は、就活生が得ることができないその業界・企業内の情報を提供するため容易に自己効力感を味わうことができます。

そして、話をした後に『仕事内容がよく分かりました。』『より自己分析が深まりました。』『お忙しい中お時間を取っていただいてありがとうございました。』と言われ承認欲求も満たされます。

100%の善意でOB・OG訪問用マッチングアプリを使っている社会人の方ももちろんいらっしゃると思いますが、大半の社会人は自己効力感が高め、承認欲求が満たされて気持ちよくなっているのではないかと思います。


✅4、エース級の社会人はいないのではないか

OB・OG訪問用マッチングアプリを使っている社会人の中には、ボランティア精神で就活生と接している方や、過去自分も同様にOB・OG訪問用マッチングアプリを使っておりその恩返しで就活生と接している方もいらっしゃるかと思います。

そのような聖人君主の方はさておき、あくまで私の雑感ですが、本質的には暇な社会人の方がOB・OG訪問用マッチングアプリを使っていると思います。

実際に社会人側でアプリを使ってみて、前述の通り、金銭的報酬がなく時間を消費することがよく分かりました。とすると、結局は時間がある暇な社会人がOB・OG訪問用マッチングアプリを使う傾向にあると考えられます。

会社内で活躍しているエース級の社会人であれば、そもそもOB・OG訪問用マッチングアプリを使っている時間がないため、こういった場には出てきません。

OB・OG訪問用マッチングアプリを利用している就活生に気を付けていただきたいのは、社会人側が企業で活躍しているエース級の社会人である可能性はかなり低いということです。全くいないとは思いませんが、少ないと思います。


✅5、まとめ

社会人の方はOB・OG訪問用マッチングアプリを使うことによって、自己効力感を高め、承認欲求を満たすことができます。ただし、金銭的報酬はありませんし、割と時間を使うので注意してください。

就活生の方は、OB・OG訪問用マッチングアプリには企業でエース級に活躍している社会人は少ないということを念頭に置いておいた方が良いと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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