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一年の計を立てる前に!目標達成のためのあるヨギからのアドバイス。

こんにちは。2021年もあと半日で終わりですね。みなさんにとって、今年はどんな年でしたか?「一年の計は元旦にあり」。明日の元旦には、新年の目標を立てる、なんていう方もいらっしゃるのではないでしょうか? とはいえ、コロナだなんだと世間は騒がしかったけど、自分はいつもどおり、何も変わってないなあ~、毎度毎度のルーティンで1年が過ぎていったなあ~、しかもなんだか年々時間が経つのが早くなっている・・・なんていう人も多いのではないでしょうか。

そこで、明日の元旦を目前に控えて、スティーブ・ジョブズが敬愛した伝説的グル、パラマハンサ・ヨガナンダ師が残した、現代人が成功するための講話を、1月刊行の新刊『あるヨギの成功の黄金律』よりご紹介します。

パラマハンサ・ヨガナンダは1893年にこの世に生を受け、西洋に初めてヨガを紹介した指導者のひとりであり、ヨーガの大師としては、西洋に暮らした初めての人物です。
1920年にアメリカ合衆国に渡って始めた活動は、やがて世界中の無数の人々の心を動かすことになります。アメリカの人々は魂にまつわるインドの教えや、心を解放するヨーガの技法に飛びつきました。
今やスピリチュアル系書籍の古典と呼ばれ、二十世紀にもっとも愛された一冊にも数えられる『あるヨギの自叙伝』(森北出版およびSelf-Realization Fellowship より刊行)は永遠のベストセラーとなり、彼の示した東洋のスピリチュアルな教えは、今なお西洋の人々を魅了し続けています。さらには世界各地に活動拠点をつくり、多くの書籍や学習教材を執筆し、アメリカ中の主だった大都市で何万という人々に講話をし、曲や詩を創作し、弟子を教えました。カルビン・クーリッジ大統領からはホワイトハウスに招かれ、マハトマ・ガンジーには瞑想の最高技法、クリヤー・ヨーガの手ほどきをしました。ヨーガというのは、己のエネルギーを内に向けることで魂を覚醒させる、いにしえからの科学です。ヨガナンダはきわめて実践的で効果的な瞑想法をアメリカの人々に伝えただけでなく、こうした原理が人生のあらゆる面に当てはまることを教えてくれました。

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成功とは何か

そもそも成功とは何でしょう? あなたにとっては何が成功ですか? 真の成功に至るためには、心をうまく使う実力をつけ、人生における必要を満たせるようにならなくてはなりません。ただし、注意すべきことがあります。必要とするものと欲しいものは、まったくの別物だということです。
成功に満ちた人生を送りたいなら、まずは確固たる目標を持ちましょう。その目標があなたにとって正しいものなら、達成に至るための計画と実行において、神のあらゆる力が導いてくれます。人生の目標をしっかり心に定めたら、あとはその目標のためにすべてを捧げるだけです。特出した才能よりも、揺るぎない決意とたゆまぬ努力が求められます。
ところで、目標の達成、すなわち成功なのでしょうか。そもそも成功とはいったい何なのか。すこぶる健康で十分に裕福だったとしても、自分自身や他者とのあいだに問題が山積みであれば、成功しているとは言えません。幸せを見つけることができなければ、人生の目標そのものを達成できなかったことになります。成功を測る尺度は健康、名声、富といったものではなく、幸福―宇宙の法則との調和を保ち続けられるかどうか―であるべきなのです。

幸せになると決めましょう

神は罰も褒美も与えません。人間にはすでに、理性や意志をうまく使ったか、あるいは誤った使い方をしたかで、自らに褒美もしくは罪を与える力を授けてあるからです。健康、繁栄、英知のおきてに背いたのも、病気、貧困、無知の罰を下したのも、あなた自身なのです。過去に身についた心の弱さを、重荷として背負い続けないようにしましょう。決意の炎にくべて燃やし、自由になってください。
幸せになれるかどうかは、ある程度までは外的条件に左右されますが、大きくものを言うのは心の内の状態です。健やかな体、うまく働く心、良い暮らし、自分に合った仕事、感謝の気持ち、そして何よりも重要なもの、すなわち、すべてを成し遂げる全能の英知が揃っていなければ、幸せになれません。
幸せになろうと強く決意することは、あなたの助けとなります。問題を環境のせいにして、状況が変わるのを待っていてはいけません。また、不幸を慢性的な習慣にしてはいけません。不幸は不快でしかないのですから。一方、あなたが幸せであることは、あなたのみならず、他者をも喜びに包んでくれます。
不幸なときは、幸福だった日々を思い出すこともできませんが、幸福になると、不幸な日々は二度と戻らないように思えるものです。曇りの日々がなければ晴れの日のありがたみがわからないのと同じで、幸福のありがたみも、不幸を経験したからこそわかるものなのです。

内なる神の力を見つけましょう

すでに持っている力を建設的に使えば、さらに多くの力を手に入れられます。確固たる決意を胸に抱き、成功をもたらすものをすべて使って前へ進んでください。自らを宇宙たる神の力に同調させましょう。そうすれば、神の創造力を持てるようになります。さらに、神の無限なる知性ともつながるので、その知性に導かれ、問題はすべて解決するはずです。あなたという存在の力強い「源」から湧きでた力が体内を巡り、ビジネスの世界や思索の世界、英知の世界で創造力を発揮できるようになるでしょう。
あなたが何よりも神を求めていることを、神がはっきりと認められたとき、あなたの意志は神の意志と同調します。何があなたを神から引き離そうとしても、あなたの意志が神を求め続けているかぎり、あなたのその行動は、神の意志に基づいたものなのです。
真理の力はあなたのものです。決然と努力をすれば、人生という道には恐れも不安もなくなります。神の力が道を照らしてくれるので、その光へと向かいさえすれば、健康、幸福、平和、成功がもたらされます。
さあ、夢の向こうにある海で泳ぎなさい。広大で平和でどこまでも幸福な、あなたの内なる海で!

『あるヨギの成功の黄金律』より抜粋)

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初詣では、まず、神さまに日頃の感謝を伝え、自分自身を世のため人のために用いてほしいこと、最後に願いを伝えるといい、などと言います。『あるヨギの成功の黄金律』の監修を務めてくださった日本を代表するヨーガ行者・成瀬雅春氏によると、

世界中にいろいろな神仏があり、民俗信仰も含めるとまさに八百万の神々が存在しています。インドにも、ヨーガの開祖といわれるシヴァ神や、ヒンドゥー教のヴィシュヌ神、ブラフマー神、ガネーシャ神など多くの神がいます。もちろん、日本も八百万の神々の国ですから、伊邪那岐神、伊邪那美神、天照大神、須佐之男命をはじめ無数の神が存在しています。
私はヨーガ行者ですから、シヴァ神の絵を祭壇に飾っていますが、シヴァ神を信仰しているのとは違います。目の前のシヴァ神は、自分を見据えて自分を見出すための「鏡」と考えれば的を射ています。マリア様を前にしてもお釈迦様を前にしても、その奥に「自分の本質」が存在していると考えるのが、私のようなヨーガ行者です。そう考えると、どんな神様でも仏様でも受け入れられるのです。なぜなら、自分と向かい合って、自分を見据えているからです。

とのことですので、ヨガナンダ師はインド出身ですが、神社に祀られている日本の神さまにも、同じような気持ちで相対してよさそうです。

年に一度の元旦、スカッとさわやかに、新しい気持ちで新年をお迎えください。2021年もフォレスト出版をご愛顧いただき、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。

監修者・成瀬雅春さんからメッセージ

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(編集部 杉浦)

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