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「かくれ繊細さん/HSS型HSP」は【2種類の悩み】があるから生きづらい

昨年11月に刊行し、特定の方々に深く刺さり、熱い熱いレビューをいただいた『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』。刊行から8か月以上経つのですが、版を重ねており、ロングセラーになりそうな気配です。Amazonレビューも気づいたら100を超えていました。たくさんの方にご支持いただいて、本当にありがとうございます。

ネット上では、「#かくれ繊細さん」や「#HSS型HSP」などといったハッシュタグも散見され、当事者同士のつながりも生まれているようです。

本日のYahoo!ニュースでもHSS型HSPを公表している田村淳さんのインタビュー記事が配信されていました。(Yahoo!ニュースは一定期間を過ぎると記事が見れなくなることがありますので、転載元のURLを貼り付けます)

記事のなかで「あんなにズケズケとモノを言えるヤツが繊細なわけないとか言われそうですけど、“あなたの周りの僕みたいなヤツでもHSPの可能性あるよ”ってことを知ってほしい」と話している田村さん。一見外向的に見えるばかりに、実は深い悩みを抱えていることを理解してもらい難いHSS型HSPだけに、この田村さんのひと言は重みがあるなと思いました。

(ちなみに、BTSのメンバーで、いつも明るくて盛り上げ役のJ-HOPEが、「家ではぜんぜん話さないので両親が心配する」「カフェで勉強しようとしてもまわりが気になって結局できない」といったことを発言しているのを見かけました。もしかしてJ-HOPEもHSS型HSPなのかも・・・?)

感受性の幅が広く、さまざまなことが同時に気になるうえに、いいこともわるいことも人一倍深く受け止める気質のHSS型HSP。自分の気質を理解し、少しでも神経をすり減らすことがなくなり、周囲や他人のためではなく、自分自身のためにエネルギーを使うことが増えていったら、ずっと生きるのが楽になるはず。

HSS型HSP専門心理カウンセラーであり、『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』の著者・時田ひさ子さんによると、HSS型HSPの方は、一見外向的だけど実は繊細、という相反する気質を1つの体のなかに持っているだけでなく、「悩みそのもの」が非繊細さんとは違うそう。悩みの種類の違いゆえに、一般的な心理ワークでは生きづらさの解消が難しいようです。

「かくれ繊細さん/HSS型HSP」には2種類の悩みがある

 かくれ繊細さんの悩みは、流動的なものと、ドーンと重しのようにあるものの、二つがあると思いませんか?
 日々の感情や気分のアップダウンの調整が難しい、自分の機嫌を取るのが難しいことが流動的な悩みだとしたら、ドーンと重しのような悩みとは、小手先の調整や気晴らしではどうにもならないと感じているものだ、と思います。
 この、重い方が「根本的な真の課題」です。
 これが解決に向かうと自分の全部に大きな影響が出ます。
「根本的な真の課題」を解決することなんて、できないんじゃないの? と思われるかもしれませんが、可能です。
 根本的な課題を解決していくと、どんどん自分の仕組みがつかめてしっくりきます。
 これまで謎だらけだった自分の反応に、納得がいくようになります。
 これまでなぜ、うまくいかなかったのかがわかって、対応できるようになります。
 とはいえ、かくれ繊細さんの心の仕組みはちょっと複雑で、時々複雑すぎてセッション中に面食らうことがあります。それに、一見それが根本的な課題なのかがわからないように、巧妙に隠されていることも多いです。それにかなり頑固です。とても堅く信じこまれていたりして、一筋縄ではいかないこともあるので、紐解けるまで時間をかけることもよくあります。
 たとえば、あなたも時々ドーンと凹むことがあるのではないかと思います。
 うっかり調子に乗って話しすぎてしまったときとか。
 周囲の反応が冷ややかになって、この世に一人だけ取り残されたような感覚になるのではありませんか?
 あるいは、仕事で致命的なミスをして、それを「どうにか隠そう、まだ隠せるんじゃないか」と慌てて頭の中でぐるぐる考えてはみるものの、焦りと動揺がすごくてどうにもならないときとか。
 または、世の常識からはみ出してしまったとき、とか。
 そんなふうにドーンと凹んだとき、ご自身の内面を掘り起こして紐解いていけるとすっと立ち直れます。そんな方法をお伝えしていこうと思いますが、すぐに掘り下げられるようになることは難しいようです。
 本心と向き合うのに「怖い」と思うからです。
 怖くて進めないのに、そこで無理やり掘り下げて紐解いていくと、かくれ繊細さんは繊細なので傷ついてしまいます。そういうときは、ゆっくり、時間をかけて、です。
 本質的な真の課題を解決するために、間を持たせるのが大切になってきます。その間を持たせるのにどうしても必要なのが、「気をまぎらわせること」です。
 かくれ繊細さんにとって、「本当に根底から解決する方法」と、「そのために間を持たせるための方法」は、生きやすさ獲得のために両方とも必要なものです。(『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』より抜粋・編集)

よく、自己啓発の本やセミナーなどで、自分と向き合うためにノートに思っていることを書き出したりしますが、HSS型HSPの方は、そうしたワークに躊躇してしまう傾向があるそう。

それは、長いこと自分の本当の感情を否定してきたから。否定しつづけた結果、自分の本当の感情がわからなくなってしまっているのです。

自分の本当の感情を否定してきた理由は、自分の感受性が人と違うことで、周囲から思わぬリアクションをされたという過去の経験に起因しているから、と時田さんは続けます。

自分でも本当の気持ちがわからなくなってしまっているHSS型HSPの方が、どうしたら生きやすくなるのか、『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』では、第3章で、生きづらさを解消するための実践ワークを掲載しています。ワークはすべて、著者であり、HSS型HSP専門心理カウンセラーの時田ひさ子さんが、HSS型HSPの海外の文献を紐解いたり、長年HSS型HSPの方を専門にカウンセリングしてきた経験から生み出したものです。ぜひ参考にされてみてください。

時田さんのお話を直接聞かれたい方へ

そして、最後に特別なお知らせです。『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』についてたくさんの方から反響をいただいていることに感謝して、著者の時田ひさ子さんとフォレスト出版で、オンラインセミナーを開催します。

書籍刊行後、その反響から、カウンセリングの新規受付をストップしている時田さん。本をきっかけに、関心を抱いてくださる方たちが増えた一方で、そうした方々と直接お話しできる機会がなかなか持てずにいる時田さんが、今回、ぜひみなさんとお話しができたら、と設けてくださったオンラインセミナーです。

開催日時は【2021年8月28日(土)14:00~17:00】、募集期日はセミナー前日の8月27日(金)まで。(終了時刻は前後する場合がございます)

なお、大変急なお知らせのため、当日参加ができない方でも、セミナー後、約1か月セミナー動画を視聴できるようにいたしました。ぜひこの機会に直接時田さんのお話を聞いてみてください!

オンラインセミナーの詳細は下記のページをご確認ください。

たくさんの方とお会いできることを楽しみにしています。

(編集部 杉浦)

(イラスト カシワイ)





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