【ニート・ひきこもり】私は文章を書くのも読むのも大嫌いだ。千原さんのあの本に出会うまでは。
noteは自己紹介の記事が伸びやすい傾向にある。新規参入の人のモチベーションをアップする素敵なはからいだと感じる。
モアイは自己紹介の記事は今の所書く気がない。全然ない。プロフィールで十分役目を果たしているからだ。
noteはブログなだけあって、文章を書くのがもともと好きでした。という方が多く散見される。
それを見るたびに私は思うのだ。
「え?そうなの!?」と。
モアイはタイトルにも書いたとおり、もともと文章が嫌いだった。本を読むのも興味ない。思春期はゲームをして暮らした。
そんな私に転機が訪れた。たった一冊の本に出会ったおかげで読書が好きになり、自分でも文章を綴ってみたいと思うようになった。
その作者は作家ではない。お笑い芸人だ。
「お笑い芸人」と執筆とは、かなりかけ離れたもののように感じる。
かけ離れたはずの作者の世界観に、当時勉強も何もしなかった怠惰な中学生の自分は惹きつけられた。
その本は、千原ジュニアの「14歳」という本だ。⬇
まず表紙からして異質だと感じた。
なんだこの絵は?色彩感覚がゴチャゴチャだ
普通夕日を描くとしても、太陽を黒くはしないだろう。かもめも何故か青い。
模範解答からは大きくはずれるが、何よりも人を引き付ける力がある。
当時中学生で半分いじめられかけていた私を大きく奮い立たせた。これだ。これで生きていこう!と。
本の内容は余り書くとネタバレになるので控えるが、当時中学生で引きこもりだった主人公の千原が兄と共にお笑いの道を歩み始めるまでの物語だ。
そのワンシーンにとても印象に残ったところがある。ある日、学校に登校していた千原は、鉛筆を削るためにカッターを持ち込む。
当然持ち物検査の際に学校の先生に
「なんでカッターなんて持ち込んでるんだ」
と叱られるが、千原は
「鉛筆削り器よりかっこいいからです」
と述べる。それで先生は
「カッターなんて持ってくるな」
「どうしてですか」と千原
「お前がカッターで人を斬りつけるかもしれんからや」と先生。
そして千原はこう言い返す。
「じゃあ野球部の人たちはバットで人を殴りつけるんですか?」
正直、しびれた。
これほど鋭い反論(ツッコミとも言える)はなかなか思いつかない。
半分いじめられて先生からも見放された自分にとって、目指すべき姿をここに見つけた気がした。
決して先生に従順な優等生ではたどり着けない、孤独な人間の強さ。野生に生きる逞しさを見た気がした。
それからというもの、あっという間に14歳を読了した。本ってこんなのもあるんだ。こんな本もあって良いんだ。
今まで本といえば必ず最後はハッピーエンドで、倫理や道徳を教えるつまらないものだと思っていたが、その日を堺に自分の価値観がガラガラと崩れていった。
変わらずあまり勉強しなかった私だが、それ以降本を読むようになって国語の成績が何故か上がっていった。不思議だった。面白いので他の科目も勉強するようになった。
その日から自分の中で勉強=労働だと思っていたが、勉強=冒険だと思うようになっていった。
自分とは全く違う環境・家庭・地域に生まれた人間が新しい世界について教えてくれる。好奇心を満たしてくれる。そんな面白いものに変わったのだ。
相変わらず私はそこまで文章を書くのは上手くないが、少なくとも好きにはなった。
嫌いなものが好きに変わって、自分の武器になるのだから、人間は面白い。
みなさんも自分のバイブルを見つけてほしい。もし良かったら、コメントに書いてみてほしい。
ここまで読んでくれてありがとう!!
モアイブログは毎日更新で記事を書いているので、もし良かったらスキ・コメントしてほしい。
それでは🗿
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